真っ先に感じるのは、様々な要素がごっちゃに入っているということです。
クエスト、モンスターを仲間にする、アイテム合成、イマージェンの進化や育成、カジノ、闘技場、対人戦など……。ドラクエにポケモンに、色々なRPGからアイデアを集めた作品だと思います。

そしてこのゲームのメインである、ルーンを描くという作業。実際に3次元世界にある別冊との連動。戦闘時の仲間の配置。ドラクエばかりやってきた自分としては、こういった新しいシステムも新鮮で面白かったです。
DSの2画面や、タッチスクリーンをよく活かしていると思います。

それから、演出とかグラフィックが細かく、かなり凝っています。メニューなどの質感がいいですし、マップごとに独特の世界観をきちんと表現しています。ストーリーに応じて、主人公達が細かい動作をするのには感動しました。こんだけ詰めてよく容量が足りたなと思います。

アニメシーンは、序盤の大振る舞いが過ぎるとそんなに沢山は見られなくなりますが、だからこそ登場時に興奮します。音楽も、他のゲームと比べると強弱がはっきりとしていてダイナミックです。

難点を挙げるなら、マップ数が多くて、移動が大変なところです。基本的にフィールドでしかワープ魔法が使えないというのも若干ながら不便ですかね。

個人的に、ストーリーはそこまで引き込まれるものではありませんが(ライトユーザRPGに多い、都合の良い感じのストーリーのため)、わざわざ批判するほどでもないです。

ゲームシステム全体を通した世界観、千と千尋やハウルみたいにちょっとよく分からないごちゃっとしたものがあるジブリらしさも感じられ、他のゲームとはまた違っていて面白かったです。