兵器は277クラス4000種類の艦船、179機種の航空機、37車種の戦車を収録。ゲームの進め方によっては、震電改や島風型駆逐艦といった幻の兵器を量産することも不可能ではない。さらにデータベースで収録兵器の開発経緯や戦歴、実測値といった詳細なデータを閲覧できるのも本タイトルの特徴の1つだ。例えば艦船については速力や燃費、装甲はもちろん、主砲や魚雷発射管の口径・門数などもワンタッチで調べられるのがうれしい。
用意されているシナリオは、太平洋戦争開戦から終戦までを一気に再現する長大なもののほか、真珠湾奇襲やミッドウェー海戦などのショートシナリオ、仮想戦キャンペーンなど計10本。兵器の性能や根拠地の戦力などを変更できるエディタ機能も搭載されているので、初心者から熟練者まで自分のスキルに合わせて難易度を調節することが可能だ。「もしソロモン戦に超大和型戦艦や雲竜型空母が参戦していたら」といった楽しみ方をするのも面白いだろう。
太平洋戦争の歴史に興味がある人や、日本の戦艦・戦闘機好きの人ならばじっくり楽しめる本格SLGである。(秋月昭彦)