或る日の朝の事だ

オレ達は前日の夜
各々が持つ個性的な磨スコット
アニマルに成って眠った筈だった

｢｢｢う………ん………｣｣｣

何遣ら重味を感じて椿姉ぇの方を
藍将の3人で観遣ると

｢｢｢?!?!?!｣｣｣

椿姉ぇが黄色の不思議な生き物に
変身して仕舞って居るでは無いか

｢ぱるぅ(御早う､陸弐ー､聖君､鰆兄ぃ)｣

辛うじて不思議な生き物状態の
椿姉ぇが何を話して居るかだけは
理解った

鑼鰆翔
｢嗚呼､御早う､椿姉ぇ｣

聖祠朗
｢………えぇっと………此れは………一体………
??? はるちゃんがデンリュウって言う
ポケモンに成っちゃってる………｣

陸弐蔘
｢………正か………オレがぱるるって呼び
捲ってるから其れで変な姿にされちゃ
ったの………?!?!?!｣

｢ぱるぅ………(理解ら無い………確かに
HGSS系列の或るデンリュウはぱるぱる
鳴くけど………)｣

鑼鰆翔
｢………うん???｣

陸弐蔘
｢如何したの鰆兄ぃ???｣

鑼鰆翔
｢デンリュウと遣らに成って仕舞った
椿姉ぇをよく観て呉れ｡尾に何か着いて
無いか???｣

聖祠朗
｢本当だ｡丁度､陸弐蔘ぃの左腕に填まり
其う｣

オレは瞳が良い｡オレ達藍将と適度な
距離を置いて居るデンリュウな椿姉ぇが
両手で何かを大切其うに握って居るのも
御見通しだ｡だが此れに関しては未だ
聖にも陸にも言わ無いで措くか｡

デンリュウな椿姉ぇは尾を陸に向けて
リング状の磨イテムを取り外させる
聖の言った通り､其れは見事に陸の
左腕に填まった

すると

突然フラッシュが焚かれて､気付けば
其処は………

鑼鰆翔
｢何処だ?!?!?!｣

聖祠朗
｢えぇっと………ポケパルレには似てる
けれど………何か違う様な………???｣

?????
｢ようこそ｡ポケボンドへ｣

陸弐蔘&聖祠朗&鑼鰆翔
｢｢｢ポケボンド???｣｣｣

?????
｢ポケパルレともポケリフレとも
ポケリゾートとも違う､けれども
ポケモンとの絆を深める為の世界｡
其れがポケボンド｡わたしは此の
世界の支配人的な立場の者｣

｢ぱるぅ♪(仟羽だよね!)｣

｢え? 何故此のデンリュウはわたしの
名前を………其れによくよく観たら貴男達
噂の藍将じゃ無い｡だったら堅い喋り口に
する必要は無いわね｡此のデンリュウは
椿捺なのね???｣

陸弐蔘
｢うん………｣

仟羽
｢落ち込む事は無いわよ陸弐蔘君｡
多分貴男の所為じゃ無くて椿捺が
ポケモンに成ったのは何か意味が
有るのよ｡其れも大層な意味がね｣

兎に角…椿捺がデンリュウに成った
其して恐らく陸弐蔘君がデンリュウな
椿捺のパートナートレーナーとして
世界は認識した…

つまりは…
来る壮絶なバトルに備えて
デンリュウな椿捺とパートナー
トレーナー陸弐蔘の絆を思う存分
深め愛って貰う事に成るわよ

さぁ覚悟が出来たらわたしの手を
取って!

仟羽の楽園ポケボンド(1)

｢ぱるぅ～っ(*´ω｀*)｣

デンリュウな椿姉ぇは瞳の前の
ポケモン用のスイーツやドリンクを
物欲し其うに眺めて居る

何遣らピンク色をしたドリンクに夢中な
御様子

聖が理解り易くオレと陸に解説して
呉れる
｢はるちゃんが見てるのは桃ぼんぐり
だけで作られたドリンクだね､
ポケスロンのパフォー磨ンス的
コンディションの1つ､スピードが
上がるんだ｡因みにはるちゃんは
性格に好き嫌いが無い又は甘いのが
好きなポケモンを選ぶのが基本だよ｣

陸弐蔘
｢確か…｣

陸は何かを思い出し掛けて居る
嗚呼､其うか､一度椿姉ぇから身を
引いた際に其方の系列の知識も全て
聖に託して仕舞って居たのか

陸弐蔘
｢…性格厳選してたのはハンデが
有るからだよね､ぱるる?｣

｢ぱるぅ♪(当ったり～! 時が停まった
キューホウエンで限られた木の実の
数で最上ランク3冠するには好き嫌い
無い方が都合が良いの)｣

仟羽
｢此処ではデンリュウな椿捺が
如何成る性格で在ろうがホウエンも
シンオウもコンディションMAX達成
可能だから好きなだけあげて良いわよ｡
足り無く成ったらわたし達が作って
補充するし｣

鑼鰆翔
｢わたし"達"???｣

｢ぱるぅ(其っか其う言えば鰆兄ぃは
仟羽とも逢うの初めてだもんね｡
多分此処のスタッフは仟羽入れて
確か12人居て1人だけ男性何だよぉ)｣

?????
｢ポロックは兎も角ポフィンは委せろ!!!｣

｢ぱるっ(あっ､噂をすれば｡しゅん～!!!)｣

しゅん
｢うぉゎ?! 椿捺さんか?! 吃驚した!!!
後､陸弐蔘と鑼鰆翔さんは初めまして｣

陸弐蔘
｢しゅんさん､オレの事は陸､
彼の事は鰆兄ぃで良いよ｣

しゅん
｢OK! 宜しくな陸､鰆兄ぃ｡後､陸､俺の
事はしゅんで良いよ｣

しゅん曰くポフィン班は仟羽としゅん
以外にも2人居るらしいのだが………

しゅん
｢2人共ポフィンを作る腕も木の実を
育てる腕も良いんだけどさ…何時も
何の木の実を入れるかで揉めててな…｣

其のスタッフの名前は片方が蒲公英
もう片方が鴉鳴と言うらしい

聖祠朗
｢学園長…何意固地に成ってるん
ですか…( ; ゜Д゜)｣

しゅん
｢最終的には仟羽姉ぇがキレて
仟羽の一声で全部片してる｣

仟羽の楽園ポケボンド(2)

しゅん
｢其う言えば陸､デンリュウな椿捺
さんに何かあげる前に彼女の
ポケモンとしてのステータス見て
措いた方が良いぞ｣

ほれ､能力値とかレベルとかが見える
眼鏡､としゅんが陸に手渡して呉れる

しゅん
｢如何だ???｣

陸弐蔘
｢………掛けて観る???｣

しゅん
｢………何だって?!?!?!
デンリュウって最終進化の筈だろ
なのにレベル1?!?!?!｣

其れで陸の其の腕輪!!!
椿捺さんデンリュウナイト持ちか!!!

鑼鰆翔
｢矢張りデンリュウな椿姉ぇが大事
其うにしてたのはキー磨イテムだっ
たか､盗られると困るからがっしり
持ってたんだな｣

陸弐蔘
｢しゅん………オレ如何したら良い………?｣

しゅん
｢大丈夫だ､其んな不安其うな表情する
なよ､陸! 此処には俺も聖も居るし!
陸の大事な大事なパートナーの育成は
プロの俺に任せとけっ!｣

バトルトレーナープロしゅんの育成論

しゅん
｢良いか､陸､デンリュウと言う
ポケモンはみはダで言う所のMPと
MGが高いポケモン何だ｡其処が良く
伸びる様に能力を伸ばすんだ｣

陸弐蔘
｢能力を伸ばすって………具体的には
如何遣って………???｣

聖祠朗
｢此れを使うんだよ陸弐蔘ぃ｣

コトリと陸の前に置かれたのは
ドリンクらしき磨イテムだ