この一言に尽きる。難易度が増したというよりはAIの調整に不満がある。

スタート時に首位の敵車が遥か遠くを疾走し、それを追う形でプレイするのはニトロを搭載する前のリッジからあった事なので気にはしない。

ただレース展開があまりにワンパターンで、所々で八百長臭さが否めない。

5位で駆け抜ける1周目、3位で駆け抜ける2周目、ニトロやテクニックで首位をもぎ取りそのままゴール。順位は前後するものの、ほぼ全てのグランプリがこの流れで統一されている。

走り方次第で上位に食い込めた、PSP版を含む過去の作品に比べて非常にストレスが溜まる。

抜いたはずの敵車がニトロの使用の有無に関わらず有り得ない速度ですぐさま抜き返し、かと思えば「ほらよ」とばかりに急ブレーキをかけたが如く失速して順位を譲る。まさに八百長。自ら勝ち得たというよりは勝たせて貰った感が強い。

連続的なクラッシュなどのミスをしても車間距離にあまり変化がなかったり、順位に変化がほとんど生じなかった点も不満を感じた。

熾烈を極めるデッドヒートを再現したかったのだろうが、個人的にはただ不快でしかなかった。

速い車を選ぼうが敵車に距離を詰めてニトロで抜こうが、ニトロ未使用のくせにこれまた自車以上の速度で抜き返したり後ろにピッタリ張り付くなどで結局は上記の順位を半ば強制的に固定され、変わり映えというものが本当にない。

BGMは申し分なくいつものリッジシリーズらしい曲+過去曲で、相変わらず素晴らしい。DJの実況も7より頻繁に喋ってて良い。グラフィックはやや残念な感が否めないが、せめてスパ4のように3D機能のON/OFFとそれに応じた30fps/60fpsの環境を用意して欲しかった。

リッジVあたりから60fpsでヌルヌル動き、PSP版でもできていた事を3DS版では何故できていないのか。