Vol.97:犯罪万歳!ギャング立身出世伝『ストリートクライム』
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Vol.97:犯罪万歳!ギャング立身出世伝『ストリートクライム』
by 佐藤ポン 2010年07月23日
今回紹介するゲームは『ストリートクライム』。本タイトルは最近ここのコラムで紹介している他のゲームと同じように、基本プレイ無料+ブラウザーだけで遊べるゲーム。直訳すると「犯罪大通り」となるわけだが、内容はまさにそのまま。プレイヤーはひとりのチンピラ(ギャング)となって、都会や街で悪さをする。
ゲームタイトルとイメージビジュアルを見ると、世界的に有名なクライムゲーム『GTA』シリーズを連想するだろうが、本作はまったく別モノ。『GTA』はアクションゲームだが本作はシミュレーションなので、へんに期待をして始めるとガッカリするかもしれない。でも、本作はシミュレーションならではの楽しみ方とおもしろさがある。別のタイプのゲームを割り切ってトライしてほしい!
駆け出しのチンピラは金とスタミナとヒートに注意
ゲームをスタートさせると、空屋だらけのマップが表示される。ここがプレイヤーの街で、好きなだけ暴れてよい。とは言っても街では警官が目を光らせているので、ハデに暴れすぎると刑務所にぶち込まれてしまう。新米チンピラらしく、コソコソと悪さをしていくのが得策だ。
画面右上にはプレイヤーキャラクターのステータスが表示されている。ステータスはライフやスタミナ、ヒート、経験値、金、攻撃力などが数値で記されている。ここで重要なのはスタミナとヒート。スタミナはなにか行動を起こすときに消費するもので、ヒートは警察からどれだけ目を付けられているかを数値化したもの。スタミナの回復は都会や街の「自動販売機」からコーヒーを買って飲めば回復し、ヒートは時間の経過と共に減少する。活発に行動しすぎてヒートが溜まってしまったら、ひたすら待つか善行を積んで数値を下げるのを忘れずに。
新感覚(!?)のギャング育成シミュレーションを楽しもう
プレイヤーが都会や街で行なえる行動は、「金品をひったくる」や「ブチのめす」、「盗む」、「殴る」などさまざま。一部「手助けする」などのよい行ないもあるが、基本的には悪行ばかり。行動は標的によって異なるため、まずは通行人やオブジェクトをクリックして確認してみよう。いずれかの行動を行なったら、ギャングのステータスが変化する。どんなギャングに育てたいかを考えてから行動すると計画通りにキャラクターを育成できるが、初めのうちは深く考えずに楽しみながら行動を選んでみるといいだろう。
また、本作には「クエスト」も登場する。画面左側のメニューからクエストを選択すると、クエストのリストが表示される。まずは最上段の簡単なものから初めてみよう。クエストに書かれている行動をすべてクリアーすれば、金や経験値を獲得できるぞ。街で小さな犯罪を重ねるよりも効率よく経験値を稼げるので、序盤から積極的に行なうべきだ。
なによりも大切な「金」を稼ぐ方法
ストリートクライムで活動するには、現実社会と同じく「金」が重要だ。金を稼ぐには窃盗を行なうわけだが、そうするとスタミナが減る。減ったスタミナを回復するためにコーヒーを飲もうとすると、そこで今度は金が必要になる。まさに悪循環! ではどうしたらいいかというと、大金を得られる犯罪を犯せばよい!! 筆者がサラッと遊んでみたところ、街の「黄色いタクシー」から「売上金を強奪する」のが効率がよさそうだった。ヒートが25も上がってしまうが、400の金と70の筋力を得られる。この他にも、「ヤッピー」から「書類かばんをひったくる」を行なっても、金350と知力45、筋力45、魅力20を得られた。バランスのよいギャングを育成したい場合は後者のほうがよいかもしれない。
本当のストリートクライムはレベル5から始まる……
プレイ開始直後は空屋だらけの街で小さな犯罪を続けているわけだが、実はこのゲーム、キャラクターのレベルが5以上になると、これらの空屋に自分の店を出して経営を行なえる! その雰囲気を見てみたい人は、ミニマップから他のプレイヤーの街に移動してみよう。すると美容室や肉屋、ブティックなどが立ち並んだニギヤカな街を確認できるはず。自分の街がこうなってくると、単なるギャング育成シミュレーションではなく、経営要素も加わってくるらしい。また、工場を建ててアイテムを生産し、それを売ってさらなる金儲けまでできちゃう。本当にストリートクライムが楽しくなってくるのは、店の経営が始まってからなのだろう。急いでプレイしてもなかなか進まないので、毎日少しずつ小さな犯罪やクエストをこなし、いつかは立派な街を作れるように遊んでみようと思う。興味が沸いた読者のみんなもぜひ参加してほしい!
ライター経歴
佐藤ポン
1972年、神奈川生まれの千葉育ち。パソコンゲームが大好きなフリーランスライター。アスキー、エンターブレインでパソコン誌『TECH Win』の編集者として記事制作に携わった後、2001年にフリーランスとなる。パソコンゲーム以外の趣味はマウンテンバイクとツーリング。ヒマさえあればいろいろなMMOを遊んでいる渡り鳥プレイヤー。
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