PS2版の存在をよく知らず、今回のCMを初めて見た時に滲み出てた雰囲気に見惚れて買ったんですが、大正解でした。

広大なフィールドや、多くを見せないストーリーが独特の世界観を出していて…「雰囲気ゲー」って言葉がぴったり合います。良い意味で。
合う人はもう神ゲーだと思えるレベルで合いますが、雰囲気ゲーが楽しめない人は、だだっ広い大地の移動とか、キツいかもしれません。…まあ、基本はアクションなので、アクション好きの方は大丈夫かと。


ただ、題にもある気になる点なんですが…

世界観は良いものの、アクションゲームとして見ると、あと一歩作り込み不足というか…

このゲームは、一度クリアすると新たにハードモードが出現するらしいんですが、そのハードモードで遊ぶには、新しくデータを作らなければいけない。
つまり、「1周目をノーマルで、2周目はデータ引き継いでハードを…」とかが出来ません。難易度は1周目ので固定です。
この仕様だと、2周目以降の巨像との闘いが面倒になってきます。ワンダは1周目ラストの能力値からなのに、巨像の方は弱点箇所含めそのままですから。下手すれば一撃です。

そんなわけで、ワンダと巨像が楽しめるのは、タイムアタックを2周目でするとして、ノーマル2周、ハード2周のせいぜい4周です。以後は作業ゲーに変わります。
せめて裏ボスでも1体いれば良かったんですが…。

ただ、世界観、音楽は最高です。画質も現在のPS3ゲームには負けますが、綺麗です。
さっき述べたデメリットを考えても値段は手頃ですので、オススメします。

…あ、でも、ICOとセットになったリミテッド版が近場にあるなら、そっちの方が良いです