戦場において、互いの優劣を決するのは、必ずしも戦力や兵士の能力だけではない。心理戦までを含んだ駆け引きが、勝負の行方を握ってくるのだ。「騙し合い」を駆使した、まったく新しいリアルタイムストラテジー(RTS)、それが『R.U.S.E.』である。
『R.U.S.E.』を特徴づけているのが、特殊な命令「謀略」の存在だ。スパイや偽情報、無線封鎖による後方撹乱など、全10種類を駆使して敵を欺くことができるのである。さらにこのシステムは、プレイヤー同士のマルチプレイでこそ、その真価を発揮する。本ゲームにはオンラインを利用した1対1、または 2対2の対戦/協力プレイが用意されており、コンピュータ相手の戦いにも増して、「謀略」による駆け引きが勝敗を大きく左右するのだ。
本ゲームのバックグラウンドは第二次世界大戦期のヨーロッパ及び北アフリカ戦線。プレイヤーはアメリカ軍の将校「シェリダン少佐」としてさまざまな任務を受け、歴史のターニングポイントとなった戦場を駆けめぐることとなる。アンツィオ、ノルマンディーやカセリーヌ峠など、戦局を左右した激戦地の数々が戦いの舞台だ。これらのエリアは、最大で数百キロ平米以上にわたってリアルに再現されている。一望するだけで歴史の息吹を感じることができるだろう。
海外版ではボーナスコンテンツであるユニット「スーパーパーシング」とマップ「Dデイ」「ハリコフ」「アルビオン」が、日本版では最初から使用可能になった形でリリースされる。いわば日本語版は、完全版と言うべき内容になっているのだ。