＊ライトブルー姫国のプリンセス＊

名前はティアラ
(涙のティア+冠のティアラ)

眠って居る間だけ幼娘の姿に成る
(左親指を咥えるのが癖)
二枚貝の寝台で眠る(殻が閉じて居る
間は誰にも侵される事も犯される事も
冒される事も無い)

邪悪なチカラを持つ者の気配を察する
事が出来る

歌は
後述する
隣の異国から遣って来た3人の
皇子を虜にする程度の腕前

敵を苦しめる事は出来ても後一押しが
出来無い

声域も不明
(隣の異国から遣って来た皇子3人が
ハモるパートを数回聴くだけでそっくり
覚えて歌って仕舞う特技が有る為)

磨ーメイドルに成る
掛け声はライト・パール・ボイス

＊ディープブルーの磨ー磨ン兄弟＊

長男トルネード(演:ラーハルト)
声域はバス
クールな武人

次男ウェービー(演:サブロー)
声域はバリトン
明るくて人当たりが好い

末っ児バブルリー(演:清司郎)
声域はテノール
一寸だけ恐怖がり

ティアラは実はトルネードから
付けられた名前

名も無きライトブルー国の最後の希望が
誓いの泉から生まれた3年後に

誓いの泉からディープブルー国の
期待の星､3兄弟の内の長男トルネードが
生まれる

トルネードは産声の代わりに喧しく
泣き声を上げた

昼間の間だけ何処からか聴こえて来る
微かで何処か悲し気で切ない気持ちに
成る謌を聴いて何かを感知したのだ､と
磨ー磨ン国とも言われるディープ
ブルー国の占い師は言った…

＊名も無き ライトブルー
希望の星の謌＊

希望の星
(御願い! 誰でも良いから気付いて!
此の儘だと海の世界の平穏が掻き
乱される! 其れに真っ先にわたしの
居る国が狙われちゃう! だから強くて
優しくて知恵の有る者に助けて欲しい
のに! 如何して誰も気付いて呉れ無いの!)

3年前

遠い意識の中で

此処は何処???
わたしは誰???
わたしは何者???
わたしが誕生れて来た意味は???

幾度尋ねても訊ねても答えは返って
来無かった

だから悟った

きっと自分は先代が遺したココロの
カケラが集まって生まれた最後の希望の
星なのだと………

希望の星
(悲しい…悲しいわ…だってわたしには
家族も協力者も誰一人居無い…
今ハッキリ理解って居るのは自分は
泳げ無い&喋れ無い事､泣く事と
謌う事と危険を察する程度の能力しか
無い事…)


現在

希望の星が暮らす国の隣の国
磨ー磨ン国のディープブルー

誓いの泉には藍色のココロのカケラが
集まって来て居るが

ディープブルーの占い師
｢はて? 妙ですな｡此のココロのカケラ達
怯えては居りませんが､時折変わった
反応を示して居りますな｣

期待の星の父
｢む? 如何言う事だ?｣

ディープブルーの占い師
｢此のココロのカケラ達､ライトブルーの
方角から聴こえて来る謌に微かに反応
して居るので在りますな｣

期待の星
｢或の悲し気な謌には…我等では気付けぬ
裏の意味が在るのかも知れぬな…我が息子
トルネードは其れを只一人理解って遣れる
児なのかも知れん｣

ライトブルー希望の星(後のティアラ)
→一人称…わたし

トルネード
→一人称…わたくし

ウェービー
→一人称…おれ

バブルリー
→一人称…ぼく

トルネード
(わたくしとの約束です､ティアラさま
泣くのは今日で終いにしましょう
貴女が泣いて居るとわたくし迄
貰い泣きして仕舞いますから)

ティアラと言う名前は
彼女が綺麗な涙を溢す
ライトブルーの最後の希望の星で在る
姫君だからと言う事でトルネードが
付けた名前

トルネード
(貴女が独りで泣きながら謌って
居たのには何か只成らぬ事情が在るの
でしょう､わたくしで良ろしければ
貴女の御話を御聞きしましょう)

ティアラ
(…うん…貴男だったら…わたしの話を
黙って理解って呉れる様な…其んな
気がする…)

ティアラは､生まれた時から､
誓いの泉が在る､海宙(みそら)の游塔
(ゆうとう)の頂上の部屋で独りで暮ら
して居ると言う｡

泣く事と謌う事は出来るが
喋る事と泳ぐ事は出来無い｡

今ハッキリ理解って居るのは
自身が｢先代が遺した数多の
ココロのカケラの集約体で在る｣事､
｢磨ーメイド国と推察される此の
曜国ライトブルーの最後の希望の星で
在る｣事､
｢ライトブルーを滅ぼした悪しき痲導
力を持つ者が再びライトブルーを襲い
更に他の曜国を脅か其うとして居る｣事｡

最後に関しては他の国にも伝え様と
したが全く上手く行か無かった様だ｡

トルネードが泣いたのは生まれた
日の昼間だけで

翌日以降は誰も伝授して無い筈の
謌詩無き謌を謌う様に成った

ライトブルーから聴こえて来て居た
悲し気な雰囲気を携えた謌は
トルネードが生まれた翌日から
荒々しくて怒りと焦りを携えた物に
変わった

トルネードの謌詩無き謌も
ライトブルーから聴こえて来る謌に
合わせるかの様に強く凛々しい謌だった

だが其れでも曜国の有識者には届か無い

言葉をろくに扱え無い幼き2人
(ティアラとトルネード)だけでは
難しいのか………

ティアラ
(トルネード…有り難う…
見ず知らずのわたしに名前を付けて
呉れただけじゃ無くて一緒に成って
曜国に警鐘謌を広めるのを手伝って
呉れて…)

トルネード
(いえいえ…わたくしはティアラさまの
御磨導力に成りたくて…只其れだけで
謌って居りますので…)

因みにトルネードは此の時点では
優しいココロの持ち主で在る
磨ー磨ンの弟が2人生まれる事を
知ら無い

ティアラ7歳

半成人式の折､ティアラは
海底から来たダークパルティ
シオンズの一員に襲撃される

トルネード
｢ティアラさまーーー!!!｣
ウェービー&バブルリー
｢｢ティアラしゃまーーー!!!｣｣

其処へ間一髪で磨ー磨ン3兄弟が
ティアラの住まいで在る海宙游塔に
駆け付けたが､最年長のトルネードで
4歳､最年少のバブルリーで僅か2歳
敵の攻撃を耐えるには幼過ぎる
ウェービーとバブルリーはパルティ
シオンズの攻撃を耐えきれずに息も
絶え絶えだ………

ティアラ
｢トルネード…?!
其れに､ウェービー､バブルリー?!｣

半成人式を終えてやっとまともに
喋れる様に成ったティアラは､
ピンチを察して隣国から駆け付けて
来て呉れたディープブルー3兄弟に
深い感謝の念を示すべく､

首に下げた真珠の磨導力を使って
初めての変身を試みる!!!

｢ライト・パール・ボイス!!!｣

ティアラは磨ーメイドの尾ひれを
2本の人間の足に変えて､魅瞳麗しい
愛ドル姿に変貌を遂げた｡

｢よくもわたしの住まう国を滅ぼして
呉れたわね!!! リバース・プール・
ピッチ!!!｣

｢くっ………?! 此れが悲しみのチカラか
………!!!｣

｢悲しみだけじゃ無いわ!!!
わたしよりずっと幼くて､わたしが
護るべき者を､貴方達は傷付けて!!!
怒りも有るわよ!!!｣

もう一度､リバース・プール・ピッチ!!!

｢行け無い! 引くよ!｣

ダークパルティシオンズは去って
行った…

ダークパルティシオンズに悲しみと
怒りをありったけぶつけてスッキリ
したのか､ティアラはとびきり甘くて
優しい歌声で傷付いたウェービーと
バブルリーを完全回復させる(序でに
トルネードを転た寝させる)