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プサイ

特殊諜報部隊 Human Alive

雑談

レス:135

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    プサイ No.11311581 

    引用

    「前嶋様、LEDライトがありますので使ってください」

    本当にしっかりしたメイドで助かる・・・・・・
    おっちょこちょいメイドが人気だったりするが、この場面ばかりは
    心強いメイドの方がいい——
    って男の俺が何を思ってるんだ!

    「さて、まずは集中治療室から行きましょうか。
    面倒なところは最初に済ませちゃいましょう」

    面倒とか言うなよ。面倒とか。

    ドアは自動ドアだったようだが、電気が完全に落ちているため手動だった。

    「案外普通だな。とくに壁に血がかかってるとかそういう訳じゃなさそうだし」

    「事件でも起きなきゃ壁に血なんてありえませんよ。
    おや、このナイフとか投げナイフに良さそうですね。
    少しばかりいただきましょう」

    罰当たりな感じはするが、遠慮のかけらもなく志月は医療用メスの回収に励んでいた。
    俺はナイフ投げは得意ではなかったため、薬品棚を調べてみた。

    棚のガラスは汚れすぎて中が見えなかった。
    スライドさせて中を見てみると・・・・・・

    「うわっ!?なんじゃこりゃ!?」

    不気味な事に人の右手が入っていた!

    「意味不明ですね。どうしてこのような場所にこんな物を・・・・・・」

    俺と志月はしっかりとビデオカメラで撮った。
    依頼だから仕方が無い。

    「あれ?奥にもまだ手術台があるみたいだな」

    カーテンで隠れていたがどうやらまだ一台手術台があった。
    しかも、その上には明らかに人が入っているような黒のビニール袋が乗せてあった。

    「はぁ・・・・・・白沢、どうするよ?」

    「依頼ですから。中を見ましょう」

    袋を開けると、異臭と共にやはり死体が出てきた。
    傷だらけで、先に言っておくが男。上半身は裸の状態だった。

    「なんでしょうね・・・・・・手術に失敗して隠したとか・・・・・・?」

    「だとしたら本気で最低な病院じゃないか。もうここ出よう。
    志月も十分ナイフ(というかメス)回収しただろ?」

    「まぁそうですね。他の所からも是非ナイフ回収したいです」

    そうして俺らは集中治療室を後にした。
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    プサイ No.11315231 

    引用

    だが、突如集中治療室から何かが崩れる音がした。

    「なんでしょうね?棚が倒れたのでしょうか?」

    原因はすぐにわかった。
    先ほどの死体が歩いてきている!!!

    「なんだ!?なんでだ!?うわ!こっちに来る!」

    「前嶋様、落ち着いてください。
    辺様の言うとおり、物理攻撃が通用するかもしれません」

    そう言って早速医療用メスを投げつけた。
    流石は志月というべきか、キレイに額に当てた。
    死体はそのまま動かなくなった。

    「こちら志月、人の死体を発見、その上攻撃してきたため殺害した。どうぞ」

    死体を殺害・・・・・・ニホンゴッテムズカシイネ。

    「こちらアリス、現状に異常が無ければ依頼を続行。
    増援が必要な場合は報告せよ、どうぞ」

    「現状は依頼を続行可能。以上。
    ——ですが驚きですね。幽霊って本当にいるのですね」

    実は俺も全く信じていなかった。
    心霊写真を見ても、どうせ合成とかそういう奴だろ?
    とか
    幽霊が映った映像とか見ても
    どうせ合成とか演技とかそういうのだろ?
    で済ませてしまう。
    だが、なんとなく居るんじゃないかと思い始めてしまった。

    「さて、次は霊安室ですかね」

    「ああ・・・・・・富士9でもすばらしい事になっていたからな・・・・・・」

    「まさか、処理もせずにまだ死体が残っているなんて事ないでしょうね?」

    「とりあえず仏さん相手に処理なんて言葉を使うなよな・・・・・・」

        • ----------------------------------------------------------
    ストックがそろそろ切れそう・・・・・・
    ゲームの方はOP作成終了です。
    一応順調といえば順調です
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    プサイ No.11317580 

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    で、霊安室。
    志月が恐れる事もなく、ドアをあける。
    (ここも元は自動ドアだったようだ)

    中には白い箱と仏壇らしきものが置かれている部屋だった。

    「箱の・・・・・・中身も・・・・・・確かめるの・・・・・・か?」

    「依頼ですから」

    ビデオをまわし続けながら「失礼します」と一礼してから箱を志月があけた。
    そこは礼儀ただしいんだな。メイドだからか?
    関係ないか。

    「ふむ、何も無いな」

    「前嶋様、安心しましたか?」

    「いろんな意味でな」

    「こちら志月。怪しいと思われる場所は探したが、死体が動いた事以外特になし。
    霊安室も確認したが仏様はしっかりと埋葬されていた。どうぞ」

    「こちらアリス。了解。これ以上の捜索の必要性が無ければ
    B棟の収容施設に集まる事、どうぞ」

    「了解。B棟へ向かいます。以上」

    「アリスのやつ、収容施設とはなんだよ・・・・・・
    患者室とかそういう言葉を使えないのか・・・・・・」

    「前嶋様、お嬢様は間違ってはいませんよ?
    本来、hospitalという単語は『傷病者や病人の収容施設』という意味合いがあります。
    ちなみにhotelも語源は一緒です。
    そのため、海外の一部の国では老人ホーム、養老院、孤児院にも
    使われることがあるんですよ」

    「流石は志月・・・・・・物知りだな・・・・・・」

    ちなみに、これでは作者が物知りみたいに思えるが
    作者はwikipediaを片手に書いている。
    悪魔で、物知りなのは志月である。

    俺らがB棟に戻るときには既に4人は集まっていた。

    「どうだ?何か興味深い事はあったか?」

    「私たちの所には無かったわ」

    と、アリス。

    「私のグループもありませんでした」

    と、ジョン。

    「幽霊がたくさん居たのだ!本当に危険だ!B棟から早く出るぞ!」

    ・・・・・・と、シオン・・・・・・。

    「とくにこの病室!ここからすさまじい魔力があふれている!
    きっとここの部屋にはこの病院のボス幽霊がいるのだ!」

    「よし、入ろう」

    シオンの一生懸命な忠告を完全無視してアリスは404号室に入っていった。
    俺らも続いて入った。

    「聞け!聞け!聞け!聞け!!!我のいう事は本当なのだああぁ!!!」
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    プサイ No.11320306 

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    そして404号室内部。
    案外普通の部屋で、死体が転がっているなんて事も無い。

    シオンは入った瞬間にファブリィズを巻き始めた。

    「そこの角!何かが居るぞ!」

    俺にもわかった。
    多分6人全員が分かるほど角においてあるテレビから何か不気味なオーラがあった。
    見えているわけではないが、何かが居るという気分がとてつもなくしてきた。

    「し、シオン、よくわかっただろう?
    ファブリィズなんてきかないんだよ・・・・・・
    だから私は始めから言ったのに・・・・・・」

    なんとあのアリスまで怖がっている。

    「ちょ、ちょっとみんな、そんな悪霊退治方法だからいけないのよ」

    突然レイが声を張り上げたため、みんなレイの方を向いた。

    「これよりも有効な方法とな・・・・・・?
    我に教えてくれぬか?」

    「よし、今から実行してあげよう・・・・・・
    2chで学んだ除霊方法・・・・・・!
    あのロシア人、チン・プーも実行した・・・・・・!!!」

    やべ、2chって聞いた時点で内容は知らんが
    ものすごく危険区域に入り込んだ気がした・・・・・・
    (2chをバカにしている訳ではありません)
    というかレイも2ch巡回してるのかよ。

    「おっと、男はお断りだよ」

    レイが俺とジョンを部屋から追い出した。

    「あはは・・・・・・彼女は何をしてくれるのでしょうかね・・・・・・?」

    「ジョン、期待したら負けだ。それにレイのやることだから・・・・・・」

    そういい終わった瞬間、悲劇は起こった。

    「な!?ちょ・・・・・・レイお嬢様!?」

    「この変態レイ!今すぐ服を着ろ!」

    え・・・・・・?

    「いや・・・・・・流石の我もこれは・・・・・・」

    これで終わりかと思った俺が馬鹿だった。

    突然部屋が沈黙したと思えば肌を叩く音が何回かしたあと
    ベッドと床を飛び降り、飛び乗りを繰り返す音と共に・・・・・・

    「びっくりするほどユートピア!びっくりするほどユートピアアアアァァアァ!!!」

    というあまりに残念なレイの声が聞こえてきた・・・・・・

    「おお!?!?!すごいぞ!幽霊が逃げるぞ!
    カズ、ジョン、気をつけろ!」
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    プサイ No.11322530 

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    なんと、突然ドアが開いたのだ!
    自動ドアでも無いのに・・・・・・

    だが、俺が驚いたのはそっちじゃない。

    そのドアの奥でベッドへ飛び乗ったり飛び降りたりを尻を突き出した状態で、更に
    「びっくりするほどユートピア」
    を連呼する裸の残念すぎる少女、レイがいた。

    俺にはどう反応すればいいのか分からなかった。
    驚きすぎて、俺、ジョン、アリス、志月が固まっている。
    シオンはただただ感動していた。

    「帰ろうか・・・・・・」

    落胆したアリスの一声でこの肝試し大会は幕を閉じた。
    結局の所、一番怖かったのは予想通り
    裸で尻を突き出しながらベッドを飛び乗り、飛び降りを繰り返し
    その上「びっくりするほどユートピア」という呪文を唱え続けるレイだった。

    すまない、レイ。
    俺ももうお前の事をかばってやれないよ・・・・・・
    ここまで変態だとは思わなかった・・・・・・

    ちなみに、意味不明、AAで見たいという人は
    「びっくりするほどユートピア」
    で検索しよう。
    どれだけ女がやってはいけないかがわかる。
    もしくはニコニコ動画でチン・プーと検索するのもいいかもしれない。
    (彼は実写でびっくりするほどユートピアをやってくれた勇者です)

    最近検索ネタ多いな・・・・・・


    後日。


    俺らは一人一人撮ったビデオを確認した。
    そこには幽霊しか映っていなかったといっても
    間違いではないほどの幽霊が映っていた。

    しかし、レイのアレを実行した後、幽霊は一切映らなかった。

    モチロン、レイのびっくりするほどユートピアは4つの角度
    (アリス視点、志月視点、シオン視点、机視点)
    から拝める事ができたようだが、俺は断固として拝見を拒否した。
    いや、興奮なんか無くて恐怖が戻ってきたぞ。

    悪魔でこれは依頼だったため、依頼者に無編集で渡すハメになった。
    依頼者が女性で本当によかった・・・・・・

    さて、余談だが、あの病院はあれ以来から幽霊が見なくなったそうだ。
    お化けでさえ震えるレイのびっくりするほどユートピア。
    シオンのファブリィズより効果があったレイのびっくりするほどユートピア。
    世界一幽霊が出る危険な病院を、ただの廃墟にしたレイのユートピア(略)。
    これはHuman Aliveの社員と依頼者、7人だけの秘密にする事にした。
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    プサイ No.11324502 

    引用

    レイのびっくりするほどユートピア事件から2日ぐらいのある日。
    めずらしい事に出撃メンバーがアリス、志月、ジョンというメンバーだった。
    依頼内容は教えてくれなかったのだが、このメンバーがいいそうだ。

    俺ら3人は会社で待機。
    緊急依頼の受付、会社の留守番だそうだ。

    アリス達は朝早くから出撃で居ない。
    シオンは一階でダンボールで寝ている。
    レイは2階で本棚から何か本を探している。
    俺は2階で何をしようか考えていた。

    「なんとなく思い出したんだけどさ、レイ」

    「んー?何?」

    「レイはいつから同性愛に目覚めたんだ?
    ユートピアみたいな事も常人じゃあできないだろ・・・・・・」

    「まぁね。だって、男が嫌いなんだもん」

    「はぁ?」

    俺はレイの方を見た。
    ふざけた顔なんて一つもせず、真剣な顔つきで俺を見ていた。

    「・・・・・・お父さんよ。
    あいつが・・・・・・あいつが・・・・・・私を殺そうとしたのよ・・・・・・!」

    「そういえば・・・・・・レンジがどうとか・・・・・・」

    「私が物心ついた頃、よく思い出せないけど突然お父さんが私をレンジに突っ込んで
    そのまま焼き殺そうとしたのよ!」

    「な・・・・・・!?
    心当たりは全く無いのか?」

    「さぁね。多分泣き止まないからとかそういうのじゃない?
    とにかく、それで私は死にかけたわ。
    あとレンジが10秒でも回っていたら私本当に死んでたわ」

    リンクした。
    レンジの音でレイがあの時、おびえた理由。
    それは自分の死にかけた恐怖の音だったからに違いない。
    そして、あの冷凍技。
    熱いというトラウマが転じて冷やす(凍らす)という事に繋がったのだろう。

    「助けを求めたかったのよ。信頼できる女性に」

    「そりゃどういう事だ?」

    「あんな目にあわせた男という人種は信頼できない。
    だから、私の事を思ってくれる女性に私の心を知って、助けてほしかったのよ」

    突如レイは服を脱ぎだした!

    「うわっ!レイ!?やめろ!」

    「お願い、見て」

    恐る恐る目を開いた。
    確かにそこには上半身裸のレイがいた。
    だが、その体は火傷の跡がびっしりついていた。
    病院の時は病院の暗さでよく見えなかったのだが、この明るい部屋ではよく分かった。

    「普通、女同士でS○Xしようだなんて思わないでしょう?
    だから、あえてそれに挑戦したのよ。
    本当に私の事を思ってくれる女性なら私の体をしっかりと見てくれるって」

    俺は言葉に出せなかった。
    レイが同性愛者の『ふり』をしていたのは心理作戦だったのだ。
    本当に自分を理解してくれる女性を探すための。

    「部屋の外からじゃあ分からなかったでしょうね。
    どうしてアリスと志月が驚いていたのか。
    私があんな事をしたからではなくて、この傷に気がついたからよ」

    シオンは除霊に夢中になってて気がつかなかったのだろうか?

    「だから・・・・・・だから!
    最終手段で自分から3人に見せたのよ!
    私が助けを求めてるって知ってもらうために!」
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    プサイ No.11326903 

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    全ての話が繋がった。
    男を追い出したのはただ単に女性の裸を見せたくないという理由ではなく
    男は信頼できなかったからだ。

    びっくりするほどユートピアというネタをうまく使い
    傷に気がつかせるレイの作戦。

    そして、いままでずっと嫌がっていたアリス
    興味なさそうしにしていた志月
    そして何をするか楽しみにしていたシオン

    シオンははずしたものの、2人には計画通り、傷に気がつかせる事ができた。
    そして、全てを悟ったアリスは次の行動がわからず
    「帰ろうか・・・・・・」
    と言った。
    決してあきれて言った訳ではなかったのだ。

    そしてきっとアリスはレイに
    「カズにもしっかりと話したほうがいい。二人きりになるように仕込むから」
    のような事を言ったに違いない。
    まぁまだジョンは信頼されていないって事か。

    「レイ、もしかしてその傷は・・・・・・」

    「レンジじゃないわ。また別の日にガスバーナーで焼かれたのよ」

    「すまなかった!レイ!」

    俺はなぜか土下座してしまった。

    「俺はずっと勘違いしていた!
    そんな心理作戦があったとは思わなかった。
    ただの変態じゃなくて、十分意味ある行動だったとは——」

    「カズ、気にしないで。
    私もそう批判される事を覚悟でやったんだから。
    でもさ、カズも理解してくれたんだし、うれしいよ。
    カズ、はやくおきてよ」

    レイは優しく言ってくれると、手を差し伸べた。
    俺はその手に捕まって、起き上がった。
    レイの手はなんだか優しい暖かさだった。

    ・・・・・・ってあれ!?

    「暖かいだと!?」
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    プサイ No.11329237 

    引用

    「・・・・・・!?本当だ!暖かいわ・・・・・・」

    「力が弱まったのか・・・・・・?」

    「と、言うより、無くなったといった方が正解よ・・・・・・」

    「成長は関係ないとすると、トラウマ・・・・・・?」

    「ああ・・・・・・克服したから・・・・・・って事かしら?」

    「どうする?レイはこの力があってこそな訳だし・・・・・・」

    「まぁいいわ。トラウマが無くなって、人間に戻れた。
    これほどうれしい事はないんじゃない?」

    人間卒業試験・・・・・・
    その名の通り、人間ではなくなる試験。
    レイは表では力を使って楽しんでいるようだが本心は嫌だったのだろうか?

    「これからは普通に銃を使ってアリスたちと同じように戦うしかないわね」

    「回避技術とかないんじゃないか?大丈夫か?」

    「あのね、Cyborg soldier社だって一応なんでも屋なのよ?
    そのぐらい教わってるわよ」

    突然ドアが開いたためバッと振り返ったがシオンだった。

    「なんだその『シオンだった』みたいな残念そうな顔は!?」

    「もう起きたのか?」

    「もう起きたもなにも9時ジャマイカ!
    どうして起こしてくれなかったのだ!
    というかみんな何処なのだ!?」

    「俺とレイは待機、その他は任務だ」

    「そうか・・・・・・我も待機か・・・・・・」

    この後、会話が5分ほど無かったのは言うまでも無い。
    レイの真実はシオンの前では聞き出せないし
    シオンと話す事なんて何も無い。

    この沈黙を破ってくれたのは一通のメールだった。

    「カズ、PCにメールが来てるわよ」

    「ん?どれどれ・・・・・・
    病院捜索・・・・・・か・・・・・・」

    「カズ、内容を我に読み上げてくれぬか?」

    「あれ?これってこの前の病院だよな?
    内容は、不審な人物が最近出入りを始めたから調べて欲しい——だってさ」

    「幽霊の復活じゃなくてよかったわ」

    「ああ・・・・・・もうユートピアをやられるのはいろんな意味でこりごりだからな」
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    プサイ No.11331665 

    引用

    アリスたちはその数分後に帰ってきた。
    どうやら誤通報だったらしく、ご立腹だった。

    「もう!何がニセの犯行予告よ!」

    「お嬢様、間違いで良かったじゃないですか。
    ただでさえ物騒な世界になってしまったのですから」

    「ところでアリス、また依頼だ」

    「あ"あ"!?」

    「・・・・・・この前の病院に出入りを繰り返す不審な男が居るらしい
    さっさと見てこようぜ。・・・・・・今日の夜に」

    「また夜なの!?」

    「俺の勘だ。もし、幽霊を呼び戻そうとしているならきっと夜だろうし」

    「その勘に納得した訳じゃないけどそうしましょうか・・・・・・
    今は疲れたわ・・・・・・
    朝早くから誤通報だなんて・・・・・・」


    アリスたちはとりあえず仮眠を取ることにしたらしく、1階へ行った。

    「シオン、どうしたんだ?
    なんか浮かない顔だな?」

    「・・・・・・我にはわかる。
    もしかしたらこれが皆でやる最後の依頼かもしれぬと」

    「・・・・・・!?どういう事だよ!?」

    「・・・・・・信用しないなら信用しなくていい。
    だが神は我に言っているのだ。
    これがHuman Alive社『全員揃って』の最後の依頼だと」
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    プサイ No.11334225 

    引用

    シオンの謎の発言のせいで不安になったまま病院へ向かう事になった。
    シオンは言った。

    他の人には言わないでほしい

    と。
    理由は分からないがそういう事らしい。

    「さて・・・・・・もう用は無かったはずなのにまさか戻ってくる事になるとは
    1ミリも思わなかったわ・・・・・・」

    アリスのガッカリとした一言で依頼は始まった。

    「本日の依頼は不審な男の捕獲。
    最悪の場合は殺害を許可する。
    えっと、今日もグループに分かれようかしら。
    この前と同じメンバーね。
    それから探索が終わったらこの受付に戻る事。
    ではミッションブリーフィング終了」

    俺が行こうとしたまさにその時、シオンが俺の服を引っ張った。

    「どうした?」

    「一応言っておく、前回よりも霊が暴れている。
    一歩一歩気をつけて進むべし」

    俺は黙ってうなずいた。


    「クソ・・・・・・俺らはまたC棟かよ・・・・・・」

    「前嶋様、これは依頼です。
    もっと厳しい依頼だったらそんな事言ってられませんよ?
    クソ、こんな依頼かよ——とか」

    「気になるのは前回と同じ集中治療室と霊安室か・・・・・・」

    俺らはまずは集中治療室へ向かった。

    ドアが開く・・・・・・というか開けた。
    前と同じ空気が漂っている。

    「危ない!」

    志月が突然射撃したかと思えばナイフが飛んできた。
    ギリギリで撃ち落してくれてナイフは地面に突き刺さった。

    「・・・・・・ありがと・・・・・・一体なぜ?」

    「おかしいですね・・・・・・それといった仕掛けが見えません・・・・・・」

    突如志月の背後に迫る『あの』死体が見えた!

    「志月しゃがめ!」

    俺はバッとGSRを取り出してその死体めがけて撃った。
    見事に額に当たってそのまま死体は倒れた。
    死体というか・・・・・・ゾンビなのか・・・・・・?

    「すみません・・・・・・メイドあろう者が仕える方に守っていただくなんて・・・・・・」

    「気にしないでくれ。これは日ごろのお礼だ」
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    プサイ No.11335968 

    引用

    ゾンビの襲撃を報告しようとアリスにつなげようとしたが
    謎のうめき声が通信機から突然聞こえてきた!

    「うわっ!?なんだ!?」

    「ふむ・・・・・・妨害電波でしょうか?
    でもこの無線は特殊な通信ですから簡単には妨害できないはずですが・・・・・・」

    「仕方が無い、霊安室に行こう」

    霊安室も手動でドアを開けた。

    前回と変わらぬ雰囲気を漂わせる霊安室だった。
    中も同じ。

    「箱の中身も・・・・・・空っぽだな」

    「では受付へ戻りましょうか」

    俺らが受付に集まるときには既にみんな待機していた。

    「そっちのグループはどうだった?」

    「また死体が動いたさ。それ以外変わりなし」

    「私達はレイがうざかった事意外異常なしだわ」

    理由が分かってもうざったい物はうざったいんだな、アリス。

    「大変だ!404号室が開かないのだ!
    きっと中で誰かが鍵をかけているのだ!」

    アリスが聞く前に発言をしたシオンだったが
    今回ばかりはみんなで顔をあわせた。

    「よし、行こう」

    まず、2階への階段を上った。

    俺はどうも後ろが気になっていて後ろを向いたまま上っていると
    突然止まったアリスにぶつかってしまった。

    「いてて・・・・・・アリス!突然止まるな・・・・・・よ・・・・・・?」

    アリスの目の前にはなんと大量のゾンビが待ち構えていた!

    「うわっ!?なんだこのバイオハザ○ドは!?」

    「撃って!撃つのよ!」
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    プサイ No.11338477 

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    「待て!我に任せろ!」

    シオンが飛び出して一気にゾンビを切りつけた!

    「くぬぬ・・・・・・まだ大量に来る・・・・・・
    ここは我に任せて先に進むのだ!」

    おい・・・・・・最後の依頼って・・・・・・?
    しかも自分から死亡フラグを・・・・・・

    「ぐずぐずしてると抑えきれないぞ!?
    バカアリス!早く行け!」

    「・・・・・・だ・・・・・・黙れ!クソシオン!
    死んだらダメよ!?」

    「我は不滅!無敵!」

    「ほら!行くわよ!」

    俺らはシオンを置いて先へ進んだ。
    まさか・・・・・・な・・・・・・


    そして3階。

    「これは・・・・・・!」

    3階から4階へ行くための階段が崩れていた

    「いつの間にこんな事を・・・・・・!?」

    「よし、反対側の階段を使うしかなさそうだな」

    廊下は不幸中の幸いと言うべきかゾンビは居なかった。
    だが・・・・・・

    突如廊下中に警報が響き渡った。

    「3階階段付近で火災が発生しました
    防火シャッターを閉めますのでご注意ください」

    「嘘だろ!?急げ!」

    俺らは階段目指して走った

    「なんでカズが仕切ってるのよ!」

    「こんな時に廊下を凍らせて滑れれば・・・・・・」

    「間に合いません!飛び込んで!」

    一気に俺とアリスと志月とレイが飛び込んだが
    レイがここで閉め出されてしまった。

    「ああ・・・・・・レイ!?」

    「うわっ!?こっちにもゾンビが!」

    「そんな!レイ!?」

    「冷凍技は使えないし・・・・・・格闘技しかないわね!」

    「・・・・・・お嬢様、急ぎましょう」

    志月が無理矢理アリスの腕を引っ張って階段を駆け上がった。

    一体どういう事だ?
    火事なんて何処にも起こってない
    それに普通シャッターのそばにドアがあるはずなのに
    この病院ときたら設置されていない!
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    プサイ No.11340735 

    引用

    「冷凍技が使えないって!?」

    「かくかくしかじかっ!」

    「ちょっと!それじゃあレイは!?
    あいつ、武器なにも持ってなかったわよ!?」

    「彼女には格闘技がある。
    というか、結構心配してるんだな?」

    「何を冷静に言ってるのよ!当たり前でしょ!
    あいつは、あいつは・・・・・・私の大切な幼馴染なんだから!」

    アリスが志月の腕を払って立ち止まったので俺らも立ち止まった。

    「無視して先に進むなんて・・・・・・できないわよ・・・・・・」

    「シオンだけ置いてレイだけ助けるだなんて差別は良くない
    それに今は事を急ぐべきだろ?
    もしかしたら本当に何処かが燃えてるかもしれない」

    「だったら逆に助けるべきじゃないの!?」

    「アリス!任務を最優先にしろと言ったのは何処のどいつだ!?
    それにあいつらは自分の命を引き換えに俺らを守ってるんだぞ!?」

    「そんな事言ってない!
    レイも事故で分かれて命を引き換えだなんて言ってない!
    このバカ!」

    「グフッ!」

    アリスは俺に向かってビンタしてきた!
    そして去っていった・・・・・・

    「ああ・・・・・・お嬢様!
    えっと・・・・・・申し訳ございません。
    私はお嬢様に仕える者なので・・・・・・」

    なんと志月まで行ってしまった。
    俺だけで調査を進めろと?
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    プサイ No.11342705 

    引用

    だがこれ以上ぐずぐずしていられなかった。
    俺は急いで階段を駆け上がり4階の404号室の前に立った。

    ドアのノブを回したが鍵がかかっている。
    俺はドアにタックルをして壊した
    中には・・・・・・

    「フフフ・・・・・・やっときてくれた・・・・・・」

    入ってきたと同時に笑い始めた見た目10歳程度の男の子が居た。
    黒髪で黒目、肌も肌色。おそらく日本人。

    「お前もCyborg soldier社の一人か?」

    「そう。亡霊<ゴースト>のドールと呼ばれている」

    「(ドール?人形だと?それにゴーストとは・・・・・・?)
    お前なんだな?この病院に出入りを繰り返しているのは」

    「正解だ。この病院は罪深き病院。
    ボクはこの病院で死んだかわいそうな亡霊たちを
    天、もしくは地へ送っているのさ」

    「天国か地獄かって事か?」

    「その通り。
    ボクは依頼を受けない。だからこうして個人的に活動をしているのさ」

    「依頼を受けない?
    そういえばそうだな。お前の名前も今始めて聞いた。
    なぜだ?」

    「フフフ・・・・・・なぜならボクは勝った事がないからさ」

    「勝った事が無いだと?」

    「そう。依頼もいつもしくじって成功した事が無い。
    戦いも毎回敗れている。だからボクは依頼を受けない。
    こうして霊と戯れているだけ
    それを君は妨害しようと言うのかい?」
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    プサイ No.11349806 

    引用

    「俺に喧嘩売ってるのか?
    勝った事が無い身分にしては偉そうだな」

    「フフフ・・・・・・
    ボクが最後に負けた、記憶上最後の戦いは4年ぐらい前・・・・・・
    今はこの力がある。
    この力を手にしてから誰とも戦った事が無い」

    「俺は邪魔をするつもりは無いが
    ここを出入りされるのが面倒な人が俺らに依頼を出してきた。
    だから悪いがここに立ち入らないでほしいわけだ」

    「じゃあ君はその依頼人の代理人って事かい?」

    「そうなるな」

    「フフフ・・・・・・
    ボクの邪魔をするなら君の周りにいる幽霊達が黙っていないよ?」

    俺は問答無用でドールに銃を向けた

    「フフフ・・・・・・君のトラウマを見せてもらおうか!」

    「何!?」

    突如目の前が真っ暗になってしまった。


    目を開けるとそこは「ある」施設だった。
    よく覚えている。忘れられる訳が無い。

    この廊下、このドア、この壁——
    陸上自衛隊養成所の男子寮だ。

    俺は1士であり、この寮の中では偉い立場だったため
    とりあえず身近な兵士に時間を聞く事にした。

    結構何人も廊下を歩いているため特別な空間、
    という訳ではなさそうだった。

    「ちょっといいか、今の生年月日と時間と曜日を教えてくれ」

    俺が呼び止めた兵士はなぜそんな細かい所まで聞くのか
    というような顔を一瞬したが

    「2010年、12月14日、午後2時30頃・・・・・・火曜日です」

    と、しっかりと答えてくれた。

    「あ・・・・・・助かった。もういいぞ」

    俺に敬礼をするとすぐに行ってしまった。
    いや、重要なのはこの日時だ。
    この日、この時間、あの事件が俺の寮で起こった。
    それが今、再び起ころうとしているのだ。

    どうなっているのだ!?
    俺は過去に戻ったのか・・・・・・?

    「前嶋!早く次の訓練の準備をしろ!
    グズグズしてる暇はねぇぞ!」

    教官の一喝だ。
    教官の命令を無視はできないため俺は寮に戻るしかない。
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    プサイ No.11354099 

    引用

    俺の寮は8人一部屋で生活する。
    他の寮と比べると結構広い。

    俺はいつの間にかその寮のドアに立っていた。
    俺の手が勝手にノブを回し
    俺の足は勝手に中へと入って行った。

    ドアが閉まったその時
    ショットガンが発砲される音がした。
    そして同時に肉が潰れるような気分の悪くなる音もした。

    「(やめろ・・・・・・やめてくれ!)」

    声はいつの間にか出なくなっていた。
    なのに足は勝手に動き出す。

    奥の様子は壁で隠れて見えない。
    だが、目の前にはショットガンが置かれている。
    銃口からは煙が出ていて明らかに撃った直後だった。

    足はまだ勝手に動く。

    「(止まれ!止まってくれ!)」

    ついに血の湖が見えてきた。
    いや、どちらかと言えば湖が拡大して徐々に俺に近づいてくる。
    そして、俺の靴に湖がぶつかった。

    そしてついに誰かの足が見えてきた。
    太股・・・・・・腰・・・・・・腹・・・・・・
    俺の鼻に血の生臭い臭いが漂ってきた。

    「(やめろおおぉぉぉ!)」

    そして見えたのは
    頭の上半分が無くなっている死体。

    ショットガンによって上半分は木っ端微塵になって地面に散らばっていた。
    思い出したくないあの光景。
    それが今、目の前に再び起こっているのだ。

    しかも、その人物は俺の友達だった。

    孤児院の施設に一緒に入り軍も一緒に入った友達。
    実はこいつも1士でその上あともう一頑張りで更に上の階級へ上がれそうだったのだ。

    そいつは、何者かにショットガンで撃たれ、死んだ。
    まさに今起こっているように。

    寮の外からは

    「何があった!?」
    「ここを開けろ!」

    という声が聞こえる。

    俺の頭には何も残っていない。
    今鏡を見たらかなりの放心状態になっている事だろう。

    体は勝手にドアへ向かい、鍵を開けた。
    俺、鍵なんてかけたっけ?

    人が次々と押し入りその死体を見た直後、俺を見る。
    当然ながら

    「お前が・・・・・・殺ったのか?」

    「違う・・・・・・俺じゃない・・・・・・」

    信じてもらえない。
    みんなが疑いの目で俺を見ている。


    その瞬間、再び真っ暗になり
    また病院へ戻ってきた。

    「フフフ・・・・・・どうだい?ボクの力・・・・・・」

    場所は病院に戻っても心は戻ってこなかった。
    折角忘れかけていたのにまた思い出すどころか
    見てしまうとは夢にも思わなかった。

    「さぁ、君もこの病院の幽霊の一人にしてあげよう・・・・・・
    それからボクと遊ぼうよ・・・・・・」

    もう、死んでもいいかな、俺・・・・・・
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    プサイ No.11357818 

    引用

    「ぬぉぉぉぉおおあああああ!」

    突如病室の外からとんでもない声と共にシオンが飛び込んできた!

    「ハァ・・・・・・ハァ・・・・・・カズ!無事か!」

    「・・・・・・」

    返事なんてする気力すらもう無い。

    「おやおや、まだ生きてる子がいたのかい?
    しかも君は・・・・・・」

    「カズ、しっかりしろ!
    ここで死ぬ定めではないぞ!?」

    悪い、シオン、もうネタに返す元気もねぇよ・・・・・・

    「いいか、レイは生きているぞ!
    アリスも、志月も、みんな生きている!
    こんな所で一人で死ぬだなんてどうかしてるぞ!」

    え・・・・・・?
    みんな生きてるだと・・・・・・?

    「フフフ・・・・・・そうか、やはり君か。
    ボクと同じニオイがするよ・・・・・・」

    「チッ!ブルータス、お前もか!
    カズ、ちょっと寝てろ!」

    「フゴッ!」

    シオンは突然俺にキックを喰らわせてきた!
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    プサイ No.11361534 

    引用

    目が覚めると、シオンが倒れている!

    「フ・・・・・・フフフ・・・・・・彼女、なかなかやってくれるね・・・・・・
    でもここでおしまいさ・・・・・・
    先に君から始末してあげよう・・・・・・」

    一体何があったというのだ!?
    シオンはどうしたんだ!?

    ドールがふらつきながら俺に近づいてくる!

    「シオン!しっかりしろ!」

    なんと、シオンの肌はもう冷たかった!

    「そんな!シオン!頼むから起きてくれ!」

    あいつの足元にGSRが落ちている!
    俺はGSRめがけて思いっきり飛び込んだ

    ドールは予想外だったためか
    もしくはもう体力の限界だったためかその場で倒れてナイフを落とした。

    俺はナイフを蹴り飛ばしてGSRを拾い、ドールへ向けた。

    「ほら、形勢逆転だな」

    「フフフ・・・・・・まだだ・・・・・・まだ幽霊を操る事ぐらい・・・・・・」

    「なら先に撃ったらいいんだな!」
  • プサイさんのプロフィール画像

    プサイ No.11363821 

    引用

    そうだ。
    あの事件は結局、俺がショットガンを使った記録は無い。
    だが、ショットガンから俺の指紋が採集されて
    俺があいつを撃った事になった。

    いくらハンドガンとはいえ、俺は次は本当に人をわざと撃ち殺そうとしているのだ

    あの始めての依頼の時は自己防衛だったがこれは
    明らかな過剰防衛だろう。


    だが、過剰防衛がなんだ?
    トラウマがなんだ?
    そうやっていつも現実から逃げてどうする?

    これは依頼だ。

    アリスは言っていただろう?
    万が一は射殺可能と。

    それに、このままでは俺まで殺される。
    シオンの仇を討ってやらなくてはいけない。

    ここで俺が殺されれば
    今、一生懸命に生きようとしているアリス、レイ、志月が危ない

    もうトラウマなんて怖くない。
    今恐れるべきなのは

    これ以上仲間を失う事だ。

    俺は引き金を力強く引いた。
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    プサイ No.11366775 

    引用

    弾はドールの額に当たった。

    「フフ・・・・・・フフフフ・・・・・・
    またボクの負け」

    「もう分かっただろう。
    トラウマなんて引き出しても意味が無い。
    人に不幸を与えても意味が無い」

    「ボクは負け続けた負け犬だ。
    それぐらいしかできない」

    「逆の発想だよ。
    お前が負け続けていたならその相手、勝った人は幸せになったんだ。
    そして今は幽霊達と触れ合って寂しさを与えないようにしていた。
    天国だろうが地獄だろうがしっかりと連れて行ってくれた。
    お前の役目ってのはそうじゃないのか?
    人に幸せを与え続けるのが仕事だろ?
    Cyborg soldier社から依頼がもらえなくて今までそうしていたんだろう?」

    「・・・・・・幸せ・・・・・・か・・・・・・
    ボクも幸せになりたかったよ・・・・・・
    生きている間に・・・・・・」

    「ああ・・・・・・撃って悪かった・・・・・・
    撃ってなければこの先幸せを探したりとか——」

    「君は分かってないね。
    ボクはもう死んでるんだよ」

    「なんだと?」

    「ボクの好きな人を守れなかった負け犬。
    4年前にあの子を守れなかった幽霊さ・・・・・・」

    「・・・・・・って事はCyborg soldier社は幽霊にまで手をだしたと・・・・・・?」

    「もう用は済んだ。
    彼女はこの世にはもう居ないんだ。
    ボクの事を待ってくれてなんかなかったんだよ。
    あの子を守れなかったボクを彼女が許してくれるわけが無い」

    俺は・・・・・・幽霊に銃弾を撃ったのか?
    だとしたらなぜ弾が効いたんだ?
    シオンはどうやってここまで追い込んだんだ・・・・・・?

    「ボクはもうこの世界に用は無い。
    とりあえず君にこれを渡しておこう」

    ドールは俺に赤いルビーが埋め込まれた指輪を渡してきた。

    「これはボクの幽霊と戯れる力が入った指輪。
    死んだ人の墓の前でその死んだ人の名前を心の中で呼んでごらん。
    一度だけ気が済むまで呼び出す事ができる」

    「用は死者に何かを聞きたい時ってことか?」

    「フフフ・・・・・・
    もう行ってくれ。
    もうじきここから発火するよ」

    「なんだと!?」

        • ------------------------------------------------------------------------
    記念すべき100 投☆稿      
    長期休暇とかいいつつ毎日更新している作者プサイより
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