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プサイ

特殊諜報部隊 Human Alive

雑談

レス:135

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    プサイ No.11228456 

    引用

    レイと初めて遭遇した時に来た上級指揮官が後日再び来た。

    「今回の件はご苦労だった。報酬金のことだが——」

    「必要ありません」

    「お嬢様!?」

    「アリス!?」

    白沢と俺が同時に声を上げた。
    ちなみにシオンはダンボールで寝ている。
    ・・・・・・もう突っ込まないぞ!何も突っ込まない!

    「いや、だが捕まえた事は捕まえたのだし・・・・・・」

    「厳密に言えば捕まえたのは白沢さんです。
    まぁ強いて言うなら弾をください」

    「よし。それなりに弾を送っておこう。
    これからもよろしくたのむよ」

    上級指揮官は帰っていった。

    「お嬢様・・・・・・本当によろしいのですか?」

    「1億ならほんのあと一息。
    でも弾は簡単に補充できるものじゃないからね」

    「いえ、そうじゃないです。
    上級指揮官をまたもや立たせるのはよろしくないと・・・・・・」

    「そっちかい!」

    「それは私も思ったわ。そういえば椅子買い忘れてたわね。
    まさかまた来るとは思わなかったから・・・・・・」

    「アリス!我のお告げは当たっていただろう!」

    シオンが飛び起きて言う。

    「ああ。確かに当たっていた。
    ご褒美は高級キャットフードだ」

    「わーい!わーい!っておい!ざけんな!」

    だからキャラの固定を急いでくれ

    「嘘だ。この書類をあげよう」

    「ん?なんだこれは・・・・・・おお!
    銃刀法違反許可証ではないか!」

    ああ・・・・・・そういえばまだ許可取ってなかったのか

    「前嶋様、運転免許は無いのですか?」

    「突然すぎる・・・・・・大型車ならある」

    「左様ですか。少しばかり裏ルートで軍車両が手に入りそうなので
    ちょうど良かったです」

    「裏・・・・・・?まぁいいか」


    レイの逮捕から5日が経過した。
    俺らは順調に依頼をこなし、1億まであと少しのところまで来た。

    「白沢、今日の依頼書の回収を頼むわ」

    この作品で今更ながら初めて出てくる行動なので一応解説しておこう。
    実は作者が面倒でいつも書いていなかったのだが、仕事の始めには
    こうして白沢が外のポストから依頼書を回収する。

    「カズ、何をごたごた言っているのだ?」

    「あれ?俺思いっきり声に出してた?」

    「メタ発言はやめるべきだと我は思うぞ」

    「お嬢様・・・・・・この依頼ですが・・・・・・」

    「ん?どれどれ・・・・・・!?
    脱獄を手伝ってほしい、依頼者『西村 零』!?」

    「レイだと!?」

    「フゥ・・・・・・脱獄かぁ・・・・・・」

    「こういう部類は初めてなのか?」

    「いや、何度かやった事はある。でもなぁ・・・・・・
    レイは危険度が最高だから・・・・・・
    厳重な警備体制がとられているはずだし・・・・・・」

    「お嬢様、無理に受ける必要はありませんよ?」

    「だけど・・・・・・」

    「幼馴染だからか?」

    「ええ。やっぱり放っておけないわ。助けましょう」

    こうして俺たちは折角逮捕したレイを脱獄させるという事になった。
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    プサイ No.11229982 

    引用

    「まずは目標ポイントの確認から。
    どうやって監視を抜けたのか分からないけど
    レイはしっかりと依頼書に掴まっている場所を書いている。
    場所は(自主規制)県の重要犯罪者収容施設。
    地下5階にあるC列の507号室。セキュリティ、警備については全く分からないわ」

    「なんだかすごそうだな・・・・・・」

    「日本の重要且つ危険な犯罪者を入れる場所よ。
    きっと私たちが見たことの無いセキュリティなはずだわ。
    そこで、それぞれの特技を生かした潜入方法で潜入して
    レイを見つけて救出する」

    「万が一警備に見つかったら俺らも逮捕じゃないか?」

    「そうよ。伝説の兵士、BIG B○SSのように潜入して助けるのよ」

    「見つかったらどうするんだ?」

    「皆様、コレがあります」

    白沢は注射器を差し出した。

    「記憶消去剤です。
    できれば使いたくは無いのですがコレを使えば一発で記憶が吹き飛びます。
    どこまで消えるかは量によって変わりますがね」

    「監視カメラとかはどうするんだ?
    それこそ写っているのに気がつかないだろ?」

    「カズ、白沢の腕を甘くみないでよね」

    「おお、そういえばそうだった。
    白沢なら安心だ」

    なんせ天才科学者&天才プログラマーだからな。

    「ところで我はどうしたらいいのだ?
    我の剣術が役に立つところはあるのか?」

    「無い。強いて言うなら会社のお留守番」

    「む・・・・・・むむむ!神は言っている!
    我を連れて行けばよいことがあると!」

    「あのな、神のお言葉だといえばなんでもやれると思うなよ!このクソシオン!」

    「シオン、本当に『神が』言っているのか・・・・・・?」

    「嘘ではない!神のお言葉を改ざんだなんてとんでもない!」

    「辺様、今回ばかりはふざけられません。
    下手すれば我々まで逮捕ですよ?」

    「本当だ!本当に神が言っているのだ!」

    「あ〜もう分かったよ。来ていいよ。でも流石に巫女服はやめろ。
    Human Alive迷彩の予備があるからそれを着ろ。
    作戦は明日実行する。朝の2時に出発する。
    今日は準備をしたら体を休める事。以上」

    俺はプライベートルームに戻り、支度を始めた。
    悪魔で名前だけのプライベートルームなので
    アリス、白沢、シオンも次々と来た。

    俺は
    迷彩、Aliver、GSR、弾、防弾着、バタフライナイフ、記憶消去剤
    を準備した。

    アリスは
    迷彩、Aliver、P8、弾、防弾PAD(あれ?)、記憶消去剤
    を準備。

    それから白沢は
    迷彩、Aliver、弾、サバイバルナイフ、防弾着、記憶消去剤、ノートPC
    USBメモリ、戦闘用鎮痛剤、コード・・・・・・ってきりがねぇ・・・・・・

    んでシオンは
    迷彩、マチェット、記憶消去剤
    ・・・・・・っておい!

    「シオン・・・・・・そんな装備で大丈夫か?」

    「大丈夫だ、問題ない」

    「聞いた俺が馬鹿だった。ごめん」
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    プサイ No.11233463 

    引用

    「本当なら麻酔銃でもあったほうが便利なのですが
    人に使うためには薬品を厳選しなくてはいけない上に非常に危険であり
    当たり所が悪ければ死亡、激痛に見舞われるなんて事になりますから使えません。
    非常に残念です。
    そこら辺のテロリストなら普通に使えるのですがね」

    「白沢、一つ疑問に思ったのだが
    BIG B○SSとかが出る潜入ゲームの麻酔銃はありえないって事か?」

    「現実的に考えれば非常に危険です。
    まぁ撃つ相手が味方でも警察でも無いのでいいんですけどね。
    ただ、尻になんか撃ったらとんでもなく痛いですよ」

    これでまた無駄知識が増えました。



    収容施設は2階建て。
    地下の方が広く使われている。

    見つかれば一発でおしまいだ。
    そのため、近くの10階建てのマンションからパラシュート降下する事になった。
    屋上に着くとアリスが話し始める。

    「ではこれから任務を開始する。
    無駄な行動を極力控え、細心の注意を払って行動せよ。
    トランシーバーによる情報交換を心がけよ、以上」

    アリス、白沢、俺、シオンが順番に飛び降りていく。

    流石に先に飛び立った3人はこういった事になれているものの・・・・・・

    「ぬおおおお!無理だ!怖い!我が死んでもいいのかッ!?」

    「くだらない事にトランシーバーを使うな。あと使い方ぐらい守れ。以上」

    結局、シオンもパラシュート降下できたのだが。

    「白沢、付近の監視カメラを確かめてくれ。
    カズ、私がキーピックで鍵を開けている間、警備が来ていないか確認しろ」

    俺と白沢は了解の意味で親指を立てた。
    ・・・・・・警備も何も4秒で開けやがったが。

    「潜入を開始する」

    アリスが先頭に立ち、中へと進んでいく。

    「お嬢様、監視カメラです。妨害しますから5秒で行ってください」

    白沢は電子タバコを取り出し、吸いながら作業を始めた。
    俺らはささっと監視カメラの前を通った。
    念のため言うが、シオンもしっかりと着いてきてる。

    「シオン、警備員とその他の人の休憩時間は?」

    「警備はあと30分、その他についてはもう休憩で食堂に行ってるぞ」

    「では、シオン、警備の注意を引くようにしてくれ」

    「どうやって!?」

    「お前の身長なら子供だと思われるだろ?何か応用してくれ」

    ちなみにシオンは154cmぐらいである。

    「わかったのだ・・・・・・」

    シオンは何を考えたか迷彩を脱いだ!
    俺は一瞬目をそむけてしまったが中に巫女服を着ていた。
    いや、巫女服って余計に怪しいだろ。
    だがシオンは警備員の目の前に現れ・・・・・・

    「うえええん!ママどこおおおお!」

    突然の嘘泣き・・・・・・(ただし上手)

    「お嬢ちゃんどうしたのかな?ん?ママ?ちょっと来てね〜」

    「見事につれた・・・・・・」

    警備員から目の届かない所から見ていた俺らは
    警備員がシオンを連れて何処かへ行くとその奥にある鍵つきのドアへ近づいた。

    「電子ロック・・・・・・白沢」

    「ちょっと待ってください・・・・・・はい。開きました」

    この間2秒。
    なんて早い作業なんだ!

    「お、おい、シオンは?」

    「そのまま囮になってもらうわ」

    「mjk」

    俺らはドアの奥のエレベーターへ乗った。
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    プサイ No.11235336 

    引用

    エレベーターは荷物を運ぶためか
    人数15人、総重量1tまでだった。

    「いっきに地下5階まで行くわよ。
    監視カメラは無い?」

    「・・・・・・このエレベーターです・・・・・・」

    「しまった!すっかり忘れてたわ!」

    「仕方ありませんね」

    そいってバッグからコードを取り出し、PCと監視カメラに繋いだ。

    「幸いこのタイプは録画式です。リアルタイムでは見られません。
    こんな事したくは無いのですがショートさせて記録も飛ばしました」

    「ふぅ・・・・・・ご苦労様。地下5階は?」

    「出てすぐは大丈夫です。ですが赤外線センサーがびっしりですね。
    なのでコレをどうぞ」

    白沢は俺とアリスに赤外線スコープを渡してきた。

    「コレさえ使えば一目瞭然です」

    エレベーターを降りてすぐ、赤い線が飛び回っていた。
    ただし、壁から出ていて動いてはいない。

    「固定式ですか。これなら避けられますね?」

    「よし。進もう」

    赤い線に引っかからないように俺たちはまたいで言った。
    多分、赤外線スコープを持っていなく
    事情を知らない人が見たらただのアホ集団だろう。

    「こ・・・・・・この奥に・・・・・・危険度Sの・・・・・・収容施設ガッ!」

    またぎながらアリスが何か言っている。
    そうとう苦しそうだ。
    だれもぬるぽって言ってないんだけどなぁ。あ、今俺が言ったか。

    「前嶋様、余裕ですね」

    白沢はヒョイヒョイ避けながら言う。
    ちなみに俺も結構余裕で抜けている。

    赤外線エリアを抜けるとエレベーターから誰かが来た。

    「まずい!隠れる場所が無いぞ!」

    「仕方ない、銃を構えて!」

    エレベーターが開くと、そこにはシオンがいた。

    「なんだ・・・・・・シオンかよ・・・・・・」

    「わっ!我で悪かったか!」

    こちらにもうダッシュしてくるシオン。
    ってわあああああ!!!

    「シオン!赤外線が・・・・・・?」

    シオンにはまるで見えているようにスラスラ避けていった。

    「シオン?見えているのか?」

    「何が?お化けが?」

    「いや、赤外線」

    「聞いた事の無いお化けだな。
    ただ我は白鳥の湖っぽく近寄っただけなのだが」

    読者様、代わりに突っ込んでくれ・・・・・・
    もう俺は疲れた・・・・・・

    シオンは警官に記憶消去剤を使って逃れたらしい。
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    プサイ No.11236533 

    引用

    次のドアロックはキーピックに電子ロックという二重構造だった。
    だが、それも白沢とアリスのコンビプレーであっという間にあけてしまった。

    「よし・・・・・・ここから先はセキュリティが恐ろしい事になっているはずだ。
    気をつけてすすむわよ」

    先ほど通ったドアがロックされたが

    「仕様です。心配せずに先に進んでください」

    という白沢の一言で終わった。

    廊下のような白い空間がしばらく続き、ホールのような場所に繋がっていた。
    ホールと思われる場所には警備兵が数人いる。

    「最悪ですね。コレを使うしかありません」

    そう言って白沢はホールに向かって何かを投げつけた。
    どうやらフラッシュバンだったらしく、強い光と音が響き渡った。

    「今です!警備兵に記憶消去剤を打ち込んでください!」

    俺らは言われた通り、打ち込む。
    その瞬間、警備兵はポヤーとした表情をして、倒れこんでしまった。

    「白沢、これ本当に大丈夫なのか?」

    「・・・・・・あ、分量を2倍にしてしまいました。
    まぁいいでしょう。仕方がありません。
    その人たちを連れてC列の収容施設に行きましょう」

    そのホールは俺たちが来た西の廊下から
    北がA列、東がB列、南がC列へと繋がる廊下があった。
    よって俺たちは南へと進んだ。

    C列の入り口には電子ロック、鍵、指紋認証、顔認証があった。

    「ああ、それでこいつらを連れて行けと」

    「我は思うのだがこいつら馬鹿か?
    指紋認証か顔認証って片方だけで十分じゃないか?」

    ・・・・・・確かにそうだな。
    指だけとか顔だけ(ええっ!?)を持っていく人なんていないでしょ・・・・・・

    だが、白沢とアリスはひたすら鍵開けに専念していた。

    俺とシオンは顔、指の認証のため警備兵を持ち上げていた。

    「流石はSクラス重要人物収容施設・・・・・・
    なかなか難しいロックだったわ」

    「確かにそうですね。これほど難しいのはありませんでした」

    大幅にカットされていたが3分ほどかかった。
    (現実的に考えれば十分早いのだが・・・・・・)

    アリスは部屋番号を数えながら進んで行く。

    「501・・・・・・502・・・・・・503・・・・・・」

    それぞれの部屋の中は空だった。
    こんなに部屋はあるのに使われることはあまりないようだ。

    「504・・・・・・505・・・・・・」

    そういえば警備が薄すぎないか?
    重要人物なはずなのに・・・・・・

    「506・・・・・・」

    監視カメラ・・・・・・あるが壊れている・・・・・・
    どうして?

    「507・・・・・・ここね」

    アリスがドアノブを回すと、開いてしまった。

    「鍵がかかってない!?」
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    プサイ No.11238011 

    引用

    「ああ、電子ロックでしたら事前に私が解除しました」

    「白沢・・・・・・驚かさないでよね・・・・・・」

    「申し訳ございません」

    中はまた一つドアがあり、すぐ横には大きな窓がある。
    中には手足を縛られ、目隠しをされている少女がいる。
    レイだ。

    ドアを開けるとすぐにレイは気がついた。

    「あら?本当に来てくれたのね・・・・・・」

    「来たらいけなかったか?」

    「いいえ・・・・・・ありがとう・・・・・・」

    「さぁ、早く抜けましょう
    お嬢様、お嬢様の手錠の鍵をはずしてください」

    「ちょっと待ってよ。紛らわしいわ」

    よく考えれば白沢からすればアリスもレイもお嬢様なのか。

    「・・・・・・レイお嬢様の手錠をお願いします」

    「ん。あけたわ」

    高☆速

    「早くここから出た方がいいわよ」

    「レイ、指図するな。馬鹿。死ねばいいのに」

    ひ・・・・・・ひでぇ・・・・・・

    「な!あのね、警備兵が少なかったとか思わないの!?」

    「それは我も思ったぞ。監視カメラもいくつか壊れいてたしなぁ」

    「Human Ruin(ヒューマン・ルイン)が来るわよ!」

    「Human Ruin?それはなんだ?」

    俺が一応レイに聞いてみた。

    「対Human Alive専用のCyborg Soldierの特殊部隊よ」

    「どういうことだ?」

    「今回の作戦がもれていたという事か!?」

    「どういうルートか知らないけどそうみたいよ。
    早くしないとやつらが来るわ!」

    「警備兵が少なかったのって・・・・・・」

    「Human Ruinが先に到着していて、警備を殺していたのよ!」

    「B列から何者かの動きを感知しました。こちらに向かっています」

    「急いで!」

    「よく聞け、まずカズだ。カズはレイを護衛しろ。
    次にシオン、Human Ruinを倒すんだ。
    白沢、シオンのバックアップを頼む。
    私は警備システムに異常が無いか確認する。
    全員配置に着け!」
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    プサイ No.11239453 

    引用

    目の前に現れたのはガスマスクをつけ、黒い軍服を着た兵士だった。
    某ゾンビゲームに出てくるガスマスクの軍人のようだ。

    シオンが飛び掛り、一気に切り裂く。
    Human Ruinの兵士はうめき声を上げながら倒れた。
    だが、血が出るはずなのに出てきたのは真っ青な液体だった。
    しかも、死体は溶けて消えてしまった。

    「うぐうぅ・・・・・・きもぢわるい・・・・・・」

    「辺様!次が来ますよ!」

    白沢はすかさずシオンに襲い掛かったHuman Ruinの兵士を打ち抜いた。
    白沢は余裕で新しい電子タバコを取り出した。

    アリスはレイと一緒の部屋で白沢のPCで作業をしていた。
    声が流石に届かず、トランシーバーを使っていた。

    「こちらアリス、エレベーターが故障した模様。
    Human Ruinが原因だと思われる。
    直ちに他の経路を探す、以上」

    突如天井が崩れ、上からHuman Ruinの兵士が落ちてきた。

    「接近戦ではナイフの方が早い!」

    俺はバタフライナイフで次々と倒した。

    「アリス、一つ思ったんだけど私も加勢した方がいいんじゃない?」

    「クライアントを危険な目に合わせるわけにはいかない」

    「あら?私に銃弾が効くとでも思った?
    それにクライアントが言っているのよ?戦いたいって」

    「好きにしろ・・・・・・」

    レイは部屋から出て、シオンの前に立った。
    Human Ruinの兵士が来て、レイに撃ったが弾はVIPの時と同じように落ちた。
    そして首をつかんだ。
    その瞬間、一気にHuman Ruinの兵士は凍ってしまった。

    「命を作るのは難しくても、壊すのは簡単。悲しい世界ね」

    そういって手に力を入れて砕いた。

    「流石ですね。レイお嬢様」

    「でもこのせいで銃を使えないのが残念だわ。凍っちゃうもの」

    「でしたらこちらをどうぞ」

    白沢はシオンに手袋を渡した。

    「こちらは対冷凍手袋です。
    これさえはめればレイお嬢様の手の冷凍技は封じられます」

    ってかさ、こういう事になるって白沢は想像していたのか?

    「お!流石白沢。借りるわね」

    そう言って手袋をはめた。
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    プサイ No.11241111 

    引用

    「思ったんだが、レイって冷凍技を封じたら意味無いんじゃないか?」

    「レイは格闘技については誰よりも強いからね。
    でも手がでちゃうから使ったことがないらしいわ」

    じゃあどうやって練習したんだよっていう話はいずれするだろう。

    「そぉい!」

    レイは次々と格闘技で倒していった。
    打撃技、絞め技、追い討ち技等多種多様な格闘技を魅せてくれた。
    ・・・・・・おっと、見せてくれた。

    「やっぱり、格闘技っていいね」

    あまりにさわやかに言うので

    「なんのCMだよ!」

    って突っ込んでしまった。
    なんだ?俺はHuman Aliveの突っ込み担当か?


    「やっと来なくなったわ・・・・・・
    どうやら避難経路は脱獄しにくいようにあのエレベーター一箇所しか無いみたいよ。
    災害があったらほったらかしにするつもりかしら?」

    「どうせここにいるのは囚人だから命なんてどうでもいいって事か・・・・・・」

    幸い、用意周到な白沢のおかげでロープを使って上る事はできた。
    ただ、一階に戻るとそこはきた時と全く違う風景になっていた。
    いや、構造は変わっていないのだが——

    「うへぇ・・・・・・これは血か?」

    「シオン、言わなくても分かるだろう」

    「アリス、冷静すぎよ」

    「レイ、どうして俺らは突っ込み合っているんだ?」

    「前嶋様、あなたもですよ」

    「ちょっと待った!きりがない!
    とりあえず、これはHuman Ruinが制圧したって事か・・・・・・?」

    「そのようですね。ただ、兵士自体はすでに撤退したようです」

    「なら丁度良かったわ。私たちの侵入にレイの脱獄はこいつらのせいにできるじゃない」

    「とりあえずそうしておきましょうか」

    驚いた事にSクラスの重要危険人物の脱獄はこんなにも簡単に終わってしまった。
    帰りも徒歩で会社に戻った。

    「あ・・・・・・今日はありがとう・・・・・・」

    「レイ、これからどうするつもりだ?
    Cyborg Soldierには戻るに戻れないだろう」

    口調が変化するからややこしいな・・・・・・
    念のため言うがレイと会話しているのはアリスだ。
    あれ?確か嫌っている人にはこういう口調になるって白沢が言っていたような・・・・・・

    「私、もっとアリスの事、Human Aliveの事知りたくなっちゃった」

    「それは遠まわしでHuman Aliveに入りたいという事か?」

    「まぁそうね。どう?」

    「・・・・・・まぁいい。だがほどほどにしろよ?
    あまりに酷いようだとすぐに追い出すからな」

    「ありがとう!アリス大好きっ!」

    レイがアリスに飛びつく。

    「この変態!触るな!穢れる!」

    幼馴染とかいいつつ酷い拒絶・・・・・・

    まぁそんなこんなでHuman Alive社にまた一人社員が増えました。
    なんかいろいろと危険な気がするが・・・・・・
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    プサイ No.11242420 

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    レイ救出の次の日の朝。

    昨日は早起きだったため、多少長く寝る事が許された。
    だが流石に寝すぎたらしく、誰かがドタドタと俺の寝室に来る音がした。
    その音で目覚めたのだが、俺は二度寝しようとした。
    ところが・・・・・・

    「やらないか?」

    「ブボッ!!!」

    目を開けると、そこにはドアップのレイがいた。

    「やらねぇよ!
    それにどうして本日の第一声が『やらないか』なんだよ!
    目覚めわりぃよ!」

    「え〜?折角アリスから許可もらったのに」

    「なんの許可だよ?」

    「知る許可を」

    「はぁ?」

    「Human Aliveのみんなの事を知る許可よ。昨日聞いてたでしょ?」

    話がこんがらがってきたため、
    「ああ・・・・・・そうだね」
    と適当に話をあわせておいた。
    急いでアリスの所へ行き、事情を聞くことにした。

    「なぁ、レイってあんな感じなのか?」

    「あんな感じ?」

    「俺を起こすために『やらないか』とか言ってきたんだぞ!?」

    「ああ。だってアイツは百合だからね。あきらめてよ」

    「は?」

    「聞こえなかった?百合。男で言うならホモよ」

    「いやいや、俺男だし、レイは女だろ?」

    「さぁ?ついに本番にも目覚めたんじゃない?おめでとう」

    「うぉい!おかしいだろ!どうしてこんなヤツが来る事を許可したんだよ!?
    ワザップ的にもアウトだろ!」

    「行為はしてないからセーフでしょ?万が一の事があれば
    作者が(自主規制)とかやってくれるわよ。
    だからほどほどにしろっていったんだけどなぁ・・・・・・」


    昨日の会話を整理してみた。

    「私、もっとアリスの事、Human Aliveの事(アレな意味で)知りたくなっちゃった」

    「それは遠まわしでHuman Aliveに入りたいという事か?」

    「まぁそうね。どう?」

    「・・・・・・まぁいい。だが(そういう行為は)ほどほどにしろよ?
    あまりに(行為が)酷いようだとすぐに追い出すからな」

    「ありがとう!アリス大好きっ!(百合的な意味で)」

    「この変態!触るな!穢れる!(本気の拒絶)」

    ・・・・・・そういう事だったのか・・・・・・。
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    プサイ No.11243348 

    引用

    「レイ、もっと室内冷やせよ」

    「無理よ。この力コントロールできないんだから」

    「はぁ?VIPの時は部屋がガチガチだったじゃないか?
    あのときはどうやったんだ?」

    「知らないわよ。アリスがレンジで脅してからずっとこの調子なのよ」

    「何か方法は無いのか?」

    「アリスの○○○触らしてくれたら本気出るかも」

    「はぁ?死ねばいいのに」

    ・・・・・・

    「なぁ、アリス、ヒロインが死ねって言うのはよろしくないと思うのだが・・・・・・」

    「じゃあこの変態百合を自由にさせろと言うの?」

    「・・・・・・それはそれでよくないな。
    てかさ、俺よく見たらハーレムじゃね?」

    「うわっ・・・・・・本当だ。おめでとう、カズ」

    「いや、一人ぐらい男がほしいんだが・・・・・・」

    「え!?カズもアレ♂なの!?」

    「ちげぇよ!」

    「じゃあこの変態百合をさっさと殺して新しい人呼ぼうかな?」

    「なんで私なのよ!こんなに愛しているのに!」

    「それが嫌だといっているだろうが!さっさとごみ収集所行けよ!」

    うわ・・・・・・レイのイメージがどんどん崩壊していく・・・・・・
    だんだんアリスが正論に思えてくるのがむなしい・・・・・・

    「まぁどちらにしても作者が決めることよ。
    私たちが決めることじゃない」

    とりあえずメタ発言はやめてほしい。

    「あの・・・・・・お嬢様」

    「白沢?どうかした?」

    「私、親にすてられた訳ですよね?
    でしたら私の苗字は現在なくなっているわけです。
    そこで、誰か苗字をもらえませんかね?」

    またしても突然だな・・・・・・白沢よ・・・・・・

    「じゃあ私の西村ってあげるよ!
    くふふふ・・・・・・西村 志月・・・・・・」

    「お断りします」

    「とりあえず全国の西村さんに謝罪しろ」

    白沢が断った上にアリスが追い討ちをかける。

    「はぁ・・・・・・まぁ私のなら文句はないでしょう。イギリス系統の名前だけど」

    「ですがお嬢様の苗字だなんて・・・・・・」

    「失礼だって言いたいの?
    たまには遠慮しないのもいいじゃない。
    それとも西村とか前嶋の方がいい?」

    どうして俺が入った
    それからシオンはどうした、辺 紫苑は。

    「じゃあありがたくいただきます。
    これから私は志月・シルヴェールと名乗らせていただきます」
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    プサイ No.11244811 

    引用

    で、こんな日常会話で終わった前回であるが
    引き続きのんびりムードでテレビを見ていた。

    「次のニュースです、重要人物収容所が集団に襲撃され
    多くの囚人が脱獄したもようです」

    「うわ・・・・・・もうニュースになってるじゃない・・・・・・」

    「実際2日経ってるから遅いと思うが?」

    「防犯カメラの映像からガスマスクをつけた黒服の集団が次々と入り込み
    警備員およそ80名を殺害し、囚人を脱獄させたもようです。
    壁には銃痕も残っており、警察が行方を追うと共に
    囚人の捕獲を続けています。
    中には大量殺人や強盗、詐欺師などもいるため今後注意する必要性があります」

    「80人!?やっぱりそんなに居たのね・・・・・・」

    「アリス、こりゃ大変な事になったかもしれないな・・・・・・」

    「ところでアリス、Human Ruinについて聞きたくない?」

    「情報があるなら是非聞きたい」

    「情報!?情報なら我にまかせろッ!」

    「いくら情報屋でも元の人間にはかなわないだろ?
    Human RuinはCyborg Soldierの軍なわけだし・・・・・・」

    「とりあえず私から説明させてもらうわ。
    収容所でも言ったけど、その名のとおり、人類の殲滅を目的とする。
    もっとも、対Human Alive軍な訳だから民間人には害を与えないはずだけどね」

    「あんな大量の人間を何処で?」

    「もしかしたら人間卒業試験の不合格者を使っているのかも・・・・・・」

    「それに見ただろ?あの青い血!死体が溶ける!謎すぎるだろ?」

    「それは・・・・・・なんだろうね?」

    「えっへん!我の出番だな!」

    「お呼びでない」

    「アリス、ネタが古いぞ」

    「我は知っているのだ!それは人工血液だな!
    死体が溶けるのは人工血液が暴走するからだ!」

    「人工血液?暴走?何の事だか・・・・・・」

    「科学なら私にお任せを。
    人工血液はその名のとおりです。
    中には酸素を運ぶ機能は勿論、様々なデータが混じっています。
    古蛇がでる潜入ゲームで言うならS○Pシステムのようなものです。
    ちなみに、通常の人間が触れると溶けますよ。強い酸なので。
    死体が溶けるのは血液が流出するからです。
    身体に触れて急速に溶け出すという事です。
    人工血液の海に入ったら10秒持つか持たないかでしょうね。
    ちなみに、血管が特殊な構造になっているようで重度の身体改造手術でも受けなきゃ
    人工血液に耐えられません」

    「ふぅ・・・・・・本当に物知りだな・・・・・・」

    「ありがとうございます。
    とりあえず、奴らはいつもあんな感じで来るとは限りません」

    「そりゃどういう事だ?」

    「例えば、体格がガッシリしてるタイプや、刀を扱うタイプもいるわけです」

    「要するにどんな攻撃で来るかは分からないと?」

    「まぁそんな感じです」
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    プサイ No.11245930 

    引用

    次の日。
    現在AM6:00である。
    俺の起床時間まであと30分ほどあるのだが・・・・・・
    廊下でドタドタ誰かが走り回る音で目覚めてしまった。
    また「やらないか」は勘弁してほしい。

    ドアを開ける音がした。
    ・・・・・・マジかよ、と目を閉じながら心から思った。

    「カズ、起きて!起きるのよ!」

    「ンぁ・・・・・・?アリスかぇ・・・・・・?」

    「寝ぼけてないで!私の顔をひねって!」

    ・・・・・・?
    とりあえず全力でアリスの顔をひねった。

    「痛たたたた!馬鹿馬鹿!もういいわよ!離しなさいって!」

    どうして自分からやれと言って馬鹿って言われなきゃいけないんだ?

    「朝からなんだよ・・・・・・?
    第一、俺の起床時間は——」

    「大変よ!カズ!見てよ!」

    アリスは腕と足を魅せてきた。
    あ"あ"あ"!!!もう!見せてきたんだよ!見せて!

    「うん、キレイな腕じゃないか。ってあれ!?」

    アリスの腕と足は普通だった。
    いや、つまり、義手義足ではなく、完璧な肌になっていた。

    「どういうことなの・・・・・・」

    「ネタと勘違いする人が出てくるからそこで
    『どういうことなの』を使わないほうがいい」

    詳しくはグーグル先生で。あ、ガチムチ覚悟の検索で。

    「カズ、冷静になってる場合じゃないわよ!
    ・・・・・・そういえば退院してからお酒飲むのすっかり忘れてた・・・・・・」

    「え・・・・・・まさか・・・・・・」

    「失礼します。
    おっと、やはりここに居られましたか。
    やはり人間卒業試験のようですね」

    白沢・・・・・・じゃなくて志月が入ってきた。

    「ああ・・・・・・やっぱりそうなのね・・・・・・」

    「現在のお嬢様の状態と、レイお嬢様の状態からして洗脳効果は無いようですね。
    それが唯一の救いです」

    「ん?とくに操られる訳でもなければ別にいいんじゃないか?」

    「・・・・・・」

    アリスは黙って胸をさわっている。
    そういえば成長ホルモンが使われるとかどうとか・・・・・・

    「ああ・・・・・・ごめん・・・・・・気にしてるんだな・・・・・・」

    「いいよ・・・・・・貧乳はステータスだから・・・・・・」


    もはや自主規制のかけらも無いんだがこの位なら大丈夫なのだろうか?
    いや、これは慰めの言葉だからいいのか。

    「慰め!?作者死ねよ、バーカ、貧乳を馬鹿にするな!」

    サーセン。
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    プサイ No.11246877 

    引用

    「という訳で、腕が戻ってきたのよ」

    「ついにアリスも仲間入りなのね」

    レイがいつも以上にニヤニヤしている事は全力でスルーしておこう。

    「アリス、一体どういう能力なのだ?」

    「さぁ?この感じからすると高速再生とかそういう感じな気がするけど・・・・・・」

    「だとしたらこの先すごく有利になるじゃないか」

    「でも・・・・・・成長が止まるって・・・・・・」

    いや、すごく気にしてるじゃないか・・・・・・
    てか元々酒飲んでるから変わりないだろ

    「まぁこれでお嬢様もお酒を飲む必要が無くなったとして、よかったじゃないですか」

    「白沢!・・・・・・じゃなくて志月!
    あなたがしっかりお酒を出してくれないから・・・・・・!」

    「申し訳ございません。
    ですがここ最近落ち着いて食事ができる時間が無かったもので・・・・・・
    それに酔っ払っているときに襲撃にあったらひとたまりもありませんし・・・・・・」

    「まぁいいわ・・・・・・終わった事を言っても仕方が無いわ」

    「そういえばトラウマも影響するんだったな?
    アリスのトラウマを解決するか、レイみたいにフラッシュバックを起こせば・・・・・・」

    「カズ、簡単に言ってくれるけどトラウマはきつい物なのよ?
    もう二度と思い出したくも無い。
    思い出すぐらいならこのままの方がいいわ」

    「話を割って悪いのだが、我から情報がある」

    「シオン?どうした?」

    「イエドから挑戦状だぞ」

    「なんだって!?」

    「明日、爆破未遂の映画館の隣にある15階建てビルで待ってますよ
    だってさ」

    「ついに決着をつけようって事か・・・・・・」

    「お嬢様、今の内に戦闘の準備をしましょう」
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    プサイ No.11248720 

    引用

    俺はできる限りの準備をして、イエドとの戦いまでの時間をすごした。
    夜も早めに寝て、体力の回復。

    だが、事件は朝に起こる。

    「ほら!カズ!起きるのだ!わざわざ我が起こしにきてやったのだぞ!」

    バシバシたたきながら起こしているのは・・・・・・
    いや、話し方で分かる。シオンだな。

    「今日はシオンか・・・・・・」

    「なんだー?まるで我が来る前に2人来たみたいな言い方をして——」

    「知ってるんじゃないか!」

    「しまった!だが1日目はレイ、2日目はアリスとはまだ言ってないのだ!」

    これでも天然なのか・・・・・・

    ・・・・・・いや、事件というのはこれじゃない。
    朝食を取る時だ。
    突如電話がなり、志月が出る。

    「お嬢様、緊急の依頼です」

    「嘘でしょ!?なんでこんな日に限って!内容は?」

    「・・・・・・人質です。ドラインが主犯のようです」

    「クソ!計画されていたのか・・・・・・
    イエドの襲撃に加えてドラインまで来るだなんて・・・・・・」

    「そこら辺の依頼ならともかく、これは放っておけないですね」

    「お嬢様、ドラインは私にお任せを」

    「いえ、ダメだわ。今は5人いるのよ?
    一人で無理する必要は無いわ。
    それにドラインがどれだけ危ないか志月は分からないでしょう?
    (実際私もわからないけど・・・・・・)」

    「じゃあ俺が志月と行動をしよう」

    「よし、なら私とレイとシオンね」

    「ウフフフ・・・・・・アリスと一緒に依頼を・・・・・・」

    「我も一緒だぞ」

    「キモい。死ね。邪魔したらただじゃ済まさないぞ」

    「ウフフフ・・・・・・アリスのお仕置き・・・・・・」

    駄目だこいつ・・・早くなんとかしないと・・・


    そんな流れで現在は志月とドレインが立てこもっているというビルへ向かっている。
    なぜか俺はHuman Alive迷彩なのに志月はメイド服である。

    「やはり警官隊が待ち構えていますね」

    志月の言うとおりビルの前には大量の警官隊が盾を持って並んでいる。

    「警官隊のみなさま、ご苦労様です。Human Aliveの志月・シルヴェールと申します。
    緊急以来の提出者はいらっしゃますか?」

    「ああ、私だ」

    そこへ現れたのは白沢さんだった。
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    プサイ No.11250201 

    引用

    「志月・シルヴェールねぇ・・・・・・
    あのクソ女から苗字をもらったということか」

    「お嬢様を侮辱するつもりですか?ただじゃ済ましませんよ」

    「おやおや、警察に対して脅しかい?
    これじゃあこの中に立てこもってる奴らと大差ないじゃないか」

    「白沢さん、言いすぎですよ。
    我々はあなたの依頼で来たのですから早く現状を説明してください。
    喧嘩なんてしている場合ではありません」

    めずらしくまともな事を言ったな、俺。
    ってこれじゃあ俺がいつもまともじゃないみたいじゃないか!

    「フン、主犯は吸収<アブソーブ>のドライン。
    要求は3億、人質は100人前後と思われる。
    お前らの目標は人質に一切害を与えず、主犯の確保もしくは殺害を要求する」

    「・・・・・・了解です。いきましょう、前嶋様」

    めずらしく志月が俺の腕をぐいっと引っ張っている。
    白沢さんを見ると、サングラスの奥から何か不安な雰囲気を感じた。

    ビルの中は静まり返っていた。
    入った瞬間銃撃戦が始まるわけでもなかった。

    「前嶋様、私は見ての通り援護射撃です。
    できるだけ前方をお願いします」

    志月はAliverを構えて電子タバコを取り出し、吸い始めた。

    「静かだな・・・・・・敵の数はどれくらいなのだろうか・・・・・・」

    「なんでも屋であり、軍ではないため通常は一人で全てを行います。
    ですが、この前のHuman Ruinの件がありましたからどうとも言えません」

    階段の目の前まで来てしまったが誰も居ない。

    「おかしいですね。何か新しい戦略でもあるのでしょうか・・・・・・?」

    突如後ろからチェーンソーの音が聞こえてきた!

    「嘘だろ!?」

    案の定チェーンソーを持ったHuman Ruinの兵士がこちらへ向かっている。

    「前嶋様、ゲームのやりすぎです。
    チェーンソーは基本的に電気式とオイル式の2種類があります。
    電気式ではバッテリーでは電力がたりないため
    ケーブルで電気を送りながら刃をまわす事になります。
    なのでこちらは基本的に凶器となる事はまずないでしょう。
    オイル式ですが、某ゾンビゲームに出てくるチェーンソー男、女は
    思いっきりチェーンソーを縦にして追いかけてきますよね?
    あれでは実はオイルが漏れてしまうんです。
    要するに、あれほど恐ろしい死に方にはならないので安心して——」

    「解説はもういいから!
    とりあえずなんとかしないと!」

    「ではなんとかしましょう」

    志月は即座にAliverを構え、チェーンソー持ちHuman Ruinの頭めがけて撃った。
    見事に眉間に当て、青い血を出しながら兵士は倒れた。
    そしていつものように溶け出した。

    「前嶋様、どんなに怖いことがあっても冷静でいることが一番大事です。
    人が冷静さを失う瞬間のワースト3に入りますよ」

    他の2つが気になるところだが聞かないでおこう。
    そもそも志月には怖いという感情がないだろうが。うらやましい。
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    プサイ No.11251612 

    引用

    2階へ上がったところで放送が入った。

    「よく来たな!やはりアリスはイエドの方へ行ったか」

    「ドラインか!?・・・・・・何処にいる!?」

    「10階の会議室だ。急いでくる必要は無い。それより3億はあるのか?」

    「ねぇよ、んな物」

    「よし、行け!」

    その掛け声とともに天井が崩れ、Human Ruinの兵士が落ちてきた。

    「前地様、一気に倒しましょう」

    「了解」

    志月と背中合わせにして襲い掛かってくる兵士を撃った。
    M4を持っている者がいればAKを持っていたりとさまざまだった。

    「リロード!」

    「了解」

    短い会話で状況を教えあい、この大勢の敵を倒す。
    実際、5,6人どころではなくて次々と天井から落ちてくる。
    更には階段から、部屋からやってくる。

    「志月、メイン(ウェポン)の弾が無い!」

    「共有したところですが私のはM4ベース、前嶋様はMP5ベースですからね・・・・・・」

    俺はバックアップガンであるGSRを取り出し、撃ちまくる。
    そして兵士が落とした銃を拾う。

    「クソ・・・・・・志月!あとどれぐらい持つ!?」

    「残りの弾倉は1個です!」

    「近くの部屋に一度非難しよう」

    「了解です」

    急いで俺らは近くの部屋へ入り込み、内側から鍵をかけた。

    「AKを拾ったがジャム(弾詰まり)を起こしてしまったよ・・・・・・」

    「こちら志月、アリスお嬢様応答願います、どうぞ」

    「こちらアリス、状況報告を頼む、どうぞ」

    「ビルに侵入したもののHuman Ruinの兵士に襲われ現在弾の残りも少なく
    非常に不利な状況です、どうぞ」

    「警察には応援を出せないの?どうぞ」

    「無理ですね・・・・・・出したとしても気がつかないでしょう、どうぞ」

    「・・・・・・ん?またお告げ・・・・・・あ、え?はぁ・・・・・・
    シオンからお告げだ。あと1分したら出ろだそうだ。どうぞ」

    「了解です。とりあえず待機しています、以上」

    シオンなら仕方が無い・・・・・・
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    プサイ No.11254502 

    引用

    1分が経過した。
    (白沢が時計を持っていた)

    「前嶋様、行きましょう」

    ドアを開けるとそこには誰もいなかった。
    だが、階段から誰かが上がってくる。
    それも大勢だ

    「これまずくないか・・・・・・?」

    「いえ、大丈夫です。きっと警官隊でしょう。
    とりあえず上へ行きましょう。人質が心配です」

    俺と志月は急いで階段を上った。
    下からは警官隊がやってくるのが見えた。

    10階の会議室前。
    誰の悲鳴も聞こえるわけではない。

    思い切って突入してみるとそこには白沢さんが居た。

    「あれ?どうして白沢さんが・・・・・・?」

    「どうやら始めから人質なんてなかったようだ。
    ドラインも既に逃走済み。
    お前らは何をやってるんだか・・・・・・」

    俺が反論をする。

    「ちょっと待ってください、この二人で撤退させたのですよ?
    けが人もゼロ、逃がしてしまったことを除けば完璧じゃないですか!」

    「私の依頼は撤退させる事ではない。捕獲もしくは殺害だ」

    「前嶋様、クライアントの指示は絶対です。あきらめてください。
    ・・・・・・ですが、一つだけ引っかかる事があります」

    「何?言ってみろ」

    「あなたは警官隊に撤退済みだと報告しなかったのはなぜですか?
    もうここには誰もいません。警官隊も引き上げさせなくてはいけないのでは?」

    「警官隊には2階以上に誰も入れないようにしろと伝えている」

    「だからなぜですか!?これ以上彼らにここを守らせる必要性はないはずですよ?」

    「入られたら面倒だからだよ」

    「!?」

    「ここでお前らを殺せばドラインに撃たれ、死亡したといえるだろう?」

    白沢さんは不気味な笑みをこぼす

    「白沢さん、グルだったのか?
    始からこうなるように仕組んでたのか!?
    やけにイエドのことと重なって都合がいいと思えば——!!!」

    「それは違う、ドラインなんかに依頼を出すわけが無いだろう?
    私の娘が居なくなった理由なのだから」

    「未練があるようですね。
    それなのに元娘である私と、何の関係も無い前嶋様を殺すと?」

    「てっきりあなたが一人で来ると思ってね。
    まさかこんな邪魔が来るとは思わなかった」

    「では、逆にあなたをここで殺してもドラインのせいにできますね」

    「なかなか面白い事を言うじゃないか、『元娘』よ」

    白沢さんはサバイバルナイフを取り出した。

    「こんな狭い室内で銃器を使うのは難しいって事ですね、『元お母様』」

    志月もバタフライナイフを取り出した。
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    プサイ No.11255723 

    引用

    どう考えてもバタフライナイフのリーチは短く、不利である。
    だが、俺が援護をしようとした瞬間

    「前嶋様、ここは私一人でなんとかします。
    それに誤射したらどうなるかわかりますよね?」

    白沢さんと志月は至近距離にいて、ものすごいフットワークで動いている。
    下手に撃てば志月に当たってしまう。

    会議室には金属と金属がぶつかる激しい音が響く。

    「へぇ。よくそんなナイフで互角に戦えるわね」

    「ナイフぐらい軽く扱えないとメイドとしてやっていけません」

    んな事はないと思うのだが・・・・・・

    「まぁいい加減普通の戦法じゃあ通用しないってのは分かったわ。
    ・・・・・・でも、これはどうかしら?」

    なんと白沢さんはさらにサバイバルナイフを取り出した。

    「お、おい!反則だぞ!?」

    「殺しに反則も何もあるか?ないだろう?
    暗殺にたくさんの方法があるのと同じだ」

    だが、白沢さんが二刀流でかかっているのにもかかわらず
    志月はあの短いサバイバルナイフで弾き返している。
    だが、文字道理弾き返しているだけで攻撃は全くできていない。
    徐々に志月の顔が苦しそうな表情に変わっていくのが分かった。

    「じゃあこれでもOKなんだな?」

    俺は白沢さんにGSRを向けた。

    「面白い。私を撃ち殺すというのか?」

    俺は白沢さんの左手にあるサバイバルナイフを打ち落とした。

    「次はお前を狙う。武器を下ろせ」

    「・・・・・・馬鹿か?おろすのはお前だ!」

    俺に飛び掛ろうとしたため、引き金を引いた。
    ・・・・・・弾が出ない。
    弾切れだ!先ほどの戦闘で撃ちすぎた!

    「前嶋様!危ない!」

    白沢がタックルで俺を突き飛ばした。
    幸い、アリスの時と違ってお互い無事だった。

    「ああ・・・・・・すまない」

    「でもこれで形勢逆転ね、どうするんだ?」

    俺を突き飛ばすとき、志月はバタフライナイフをその場においてしまったのだ。
    現在俺と志月は壁越しになり、白沢さんを挟んで反対側であるドアの方に
    バタフライナイフは落ちている。

    志月は立ち上がり、手を横に広げた。

    「前嶋様は関係のない方です。
    殺すなら私だけで十分なはずです。
    そもそも、殺すという発想がおかしいと思いますがね」

    「フフフ・・・・・・愚かな子供を生んでしまったものだ・・・・・・食らえ!」

    白沢さんは志月の顔めがけてサバイバルナイフを右から左へ振った。
    だが、志月は下がって避けようともせず、少し右へ顔を反らせたぐらいである。

    「グアアアアア!!!」

    志月は左目を押さえて床へ倒れこんだ。
    白沢さんは黙って部屋を出た。

    「志月!志月!しっかりしろ!」

    志月は左目を押さえて叫んでいる。
    これほど叫んでいるため大体予想はついてしまうのだが・・・・・・
    何処に直撃したのかを確認するため手をどかした。

    予想通りだった。
    彼女の左目は2つに分かれていた。
    丁度瞳の真ん中から切れていて、最悪な切れ方だった。

    「た・・・・・・確か鎮痛剤が・・・・・・」

    「な・・・・・・ない・・・・・・!鎮痛剤は・・・・・・ない!」

    再び左目を押さえて志月が言う。

    「そんな!救急車を!」

    「先に・・・・・・お嬢様に・・・・・・繋いでください!」

    「直らなくて・・・・・・いいんです!
    第一、ここまで・・・・・・深く切れたら直る・・・・・・希望も無いです!」

    志月が聞いたことの無いような大声で言ってきた。
    流石にこれはこちらが怯んでしまい、通信機を渡した。

    「お・・・・・・お嬢様・・・・・・、私です・・・・・・志月です・・・・・・」

    「志月!?どうしたの!?」

    「こちらは・・・・・・大丈ブです・・・・・・現状を・・・・・・!」

    「悪いわ。突然Human Ruinが来て結構押されてる。
    もしかしてそっちに居たのがこちらへ流れてきたのかしら・・・・・・?」

    「・・・・・・すぐに・・・・・・向かいます・・・・・・!」

    「志月!?無理しちゃダメよ!?」

    志月は無線を切った。
    これほど無線通信時の決まりを破った会話は初めて聞いた。
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    プサイ No.11259030 

    引用

    「行き・・・・・・ましょう・・・・・・お嬢様が・・・・・・危ない・・・・・・」

    「志月!?とにかく病院へ行ったほうがいい!」

    「なら・・・・・・これで・・・・・・!!!」

    這いつくばって、志月はドア近くのバタフライナイフを取り・・・・・・

    「うわッ!?うぐぇ・・・・・・」

    俺は目をそむけた。
    驚いた事に、志月は自分の左目をバタフライナイフでえぐり出したのだ。

    「お見苦しい所を・・・・・・見せてもうしわけございません・・・・・・
    ですが、時間がありません・・・・・・!
    病院になんぞ行っている間に・・・・・・
    お嬢様は・・・・・・天国へ行ってしまうかも・・・・・・しれないのですよ!?」

    俺はよくわかった。
    志月がどれだけアリスに対して忠実かを。
    志月はアリスを守るために自分の目を捨てたのだ。

    「前嶋様も約束したのでしょう・・・・・・?
    お嬢様がピンチな時は自分がどんな状況でも守ると・・・・・・」

    あの時はこんな軽い事で許してくれるのかと思った俺がどれだけ愚かだったかわかった。
    今思えばその言葉は非常につらい事なのだ。
    それを志月は証明してくれた。

    「時間がありません。いきましょう」

    志月の右目からは透明な水が、左目からは赤い水が流れていた。

    「わかった。行こう」

    急いでビルを出ると警官隊が撤退寸前だった。

    「警官隊のみなさま、一つ聞いてください!
    今すぐ移動できる乗り物を貸してください!
    緊急の内容なんです!」

    警官隊の一人が出てきた。

    「事情は移動しながら聞こう。こっちだ。乗れ」

    俺と志月は軍トラの後ろに乗った。

    「実はかくかくしかじかでして・・・・・・」

    「なるほど。じゃあより一層急がねばいけないな。飛ばすぞ!」


    「前嶋様、成長しましたね」

    「どうしたんだ急に」

    「ネズミの時はあなたは何もできず終わってしまいました」

    「今回だってアリスを放って病院へ行こうとした」

    「ですが、警官隊相手に交渉だなんて勇気がありますよ。
    私自身、まさかこうして車を出してくれるとは思っていませんでしたし」

    「そうか・・・・・ありがとう。
    でも志月、君の行動は流石だと思ったよ。
    アリスに対してどれだけ忠実かがよくわかったよ。
    だけど目は戻って来ないわけだろ?どうするんだ?」

    「確かに戻ってはきません。ですが私には右目がありますから」

    志月は右目を指しながら笑った。

    ・・・・・・笑った?
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    プサイ No.11263212 

    引用

    俺が驚いたような表情をすると志月はハッとなり、無表情に戻った。

    「・・・・・・!詳しくは帰ってから話しましょう。今はお嬢様です」

    「あ・・・・・・ああ・・・・・・」

    「ほらお二人さん、帰りは自分達で何とかしてくれ」

    「本当にありがとうございます」

    運転手はそのまま帰っていった。
    目の前には映画館の隣にあるビル。
    イエドが待ち構え、アリスとレイとシオンがいるビル・・・・・・

    「いきましょう、前嶋様。お嬢様をお守りするのです」

    「了解!」

    装備は先ほどと変わりない。
    志月はバタフライナイフ、俺はサバイバルナイフ(白沢さんのもの)だ。

    「前嶋様、こちらのナイフですが・・・・・・」

    志月は志月の左目を奪ったナイフを指している。

    「証拠品になるかもしれないので指紋をつけず、保管していてください」

    言われた通り、片方をバッグにしまった。
    ビルに入ってすぐに銃声は聞こえてきたが
    3階まで上がると、銃声がさらによく聞こえてきた。

    「この上ですね。いきますよ・・・・・・」

    4階へ上がるとすぐにHuman Ruinが居た。
    壁に隠れて見えないが、アリスとレイとシオンの声が聞こえる。

    「レイ!手加減抜きでさっさと凍らせろ!」

    「やってるわよ!」

    「シオン!折角銃刀法違反仮免除になったのにここで死にたいのか!?」

    「な!?まだだ!まだまだこれから!」

    「アリス!後ろ!」

    アリスの向いている方向はわからないが
    Human Ruinの兵士が銃を構えていた。

    その次の瞬間、兵士の首にナイフが刺さり、その場に倒れた。
    どうやら志月が間一髪で投げたようだ。

    「お嬢様!ご無事でしたか!?」

    志月が駆け込む。
    続いて俺も壁の奥へ進んだ。

    その壁の角にすぐアリスたちが円になって固まっていた。

    「志月・・・・・・目が・・・・・・」

    志月は左目をつぶっていたが血がたれていたので一目瞭然だった。

    「お嬢様、敵に集中です!」

    「え・・・・・・ええ!」

    二人は再び戦闘モードへ戻った。
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