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白いイナズマ

新・光神話パルテナの鏡 エピソードZERO

雑談

レス:55

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    白いイナズマ No.11733271 

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    第19章 「VS黒き天使 ブラックピット Part1」

    エルデストはそう言って、奥の通路へと消えていった。

    ピット「待てー!」

    ピットは2階に飛び上がり、追いかけようとする。
    しかし、ブラックピットがピットを押さえつけた。

    ピット「うっ!」
    Bピット「お前の相手は、このオレだ。
    エルデストのところに生きたければ、オレを倒してから行け。」

    Bピットは高く飛び上がり、矢を撃ちまくった。

    ピット「うわっ!」

    ピットはそれをかわすが、何発かは当たってしまった。

    ピット「うっ!」

    Bピット「お前、以外と弱いな。とてもオレのもとになったとは思えない。」
    ピット「何だと!? まだ勝負は終わってないぞ!」

    ピットは神弓を引き絞り、矢を放つ。
    何発も撃ったが、あっさりかわされてしまう。

    ピット「くそぅ。」

    Bピット「やっぱり弱いじゃないか。
    もういい、そろそろ終わらせてやる。」

    Bピットは矢を空に撃ち上げた。
    大量の矢が雨のように、降り注ぐ。

    ピット「うわぁぁ!」

    ピットは床に倒れ込んだ。

    ピット「うっ、まだだ。」

    Bピット「結構しぶといな。ではこれが本当に最後だ!」

    Bピットはまた、矢の雨を降らせようとした。

    ピット「そうだ!」

    ピットはBピットが矢を撃つ瞬間を狙って矢を放った。

    矢はBピットに命中した。

    Bピット「うっ! こしゃくな!」

    Bピットは怯んだ。

    ピット「今度はこっちの番だ! 行くぞ!」

    ピットは神弓をいっぱいまで引き絞り、矢を放った。

    だがBピットは、身をかわした。


    その時、コロシアムに誰かが飛び込んできた。

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11733306 

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    第20章 「VS 黒き天使 ブラックピット Part2」

    ピットは振り返った。

    ピット「J! 武術だったんだね!」

    J「えっ、ピット君が2人!?
    そうか、あいつらピット君のDNAを使って...」

    J「ピット君、加勢しよう。」
    ピット「いや、エルデストを追ってくれ。
    さっきあいつの闇の衣を吹き飛ばした。
    今なら無防備なはずだ。
    あいつは、2階のあの通路の奥に逃げ込んだ。」

    J「だが、ピット君、ひとりで大丈夫か?」
    ピット「ボクなら、平気だ。早く行くんだ。」
    J「分かった。ピット君、ここはキミに任せる。」

    Jは2階の通路に向かおうとした。

    Bピット「待てー!」

    ピットがJとBピットの間に割り込む。

    ピット「Jを止めたければ、ボクを倒してから行け!」

    Bピット「上等だ。さっさとケリをつけてやる。」

    Bピットはピットに飛びかかってきた。
    ピットはかわして、矢を放つ。

    Bピットは、かわしきれず、矢が当たって怯んだ。

    パルテナ「ピット、私の声が聞こえますか?」
    ピット「パルテナ様! はい、聞こえています。」
    パルテナ「ピット、神器のチカラを開放するのです。」
    ピット「分かりました!」

    ピットは、神弓をめいっぱいまで引き絞り、矢を放った。
    矢は物凄い勢いで、青白い軌跡を描きながら、Bピットに向かっていく。

    Bピットはかわすが、矢はBピットを追いかけ続けた。

    やがて、矢が命中した。

    そして、Bピットは倒れた。


    ピットは静かにBピットに近づいた。

    そして、ラファからもらった袋を取り出した。

    Bピット「貴様、何をする!?」
    ピット「見たら分かるだろ? お前の治療をしてやってるんだ。」
    Bピット「バカか!?お前! オレは敵だぞ。なぜオレを助けようとする?」
    ピット「戦いは終わった。お前の負けだ。」

    しばらくして、ピットはBピットの治療を終えた。

    ピット「よし、これでいい。
    エルデストのところへ行くが、文句はないな?」
    Bピット「ああ。」

    ピットはエルデストが逃げ込んだ通路へと向かった。

    Bピットは、そんなピットの後ろ姿をいつまでも眺めていた。

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11733764 

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    第21章 「リベンジ・ゲーム Part1」

    Jはコロシアムをあとにしたあと、やがてひとつの部屋の前に辿り着いた。
    その部屋の扉の上にあるプレートには、こう書かれていた。

    ー「実験体処理用 溶鉱炉」ー

    Jは深呼吸をして部屋に入った。
    そして部屋に入ったJは、内側からマスターキーで部屋をロックした。


    熱気に包まれた部屋の中を進むと、エルデストが震えながら立っていた。

    エルデストはJが口を開くより早く、口を開いた。


    エルデスト「...ブラックピットを倒したのですか...
    ...なかなかやりますね。」
    J「ものを言う時は、相手の目を見て喋ったらどうだ?」

    エルデスト「...! おや? あなたはあの天使と一緒にいたヤツですね。
    天使はどうしたのですか?」
    J「もう勝負はついたんじゃないか?
    ブラックピットの負けとい結果でな。」

    エルデストは間を置き、話し始めた。

    エルデスト「そうですか。結局『アレ』もクズでしたか。」
    J「お前のために戦ったヤツに対して『クズ』はないんじゃないか?
    ...どうした?
    震えているぞ。」
    エルデスト「...!」

    2人の睨み合いは、しばらく続いた。

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11733774 

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    第22章 「リベンジ・ゲーム Part2」

    J「まだ名を言ってなかったな。
    ボクは『J』。
    お前は...聞くまでもないな『魔王エルデスト』。」
    エルデスト「...魔王?」
    J「この魔物工場のキングであるお前には、『社長』と言うより『魔王』と言った方が妥当だと思ったんでね。」

    しばし沈黙が流れた。

    J「なぜ、魔物を作って『罪もない人間』を襲わせる?」
    エルデスト「それはもちろん、世界征服のためです。
    私の絶対的チカラを世に示し、世界の姿を私の前にひざまずかせるためです。」

    J「ほう。
    大した夢を持ってるわりには、さっきから震えが止まらないのはどうしてだ?」
    エルデスト「...!」

    J「分からないか。では教えてやろう。
    お前は怖いんだ。負けるのが。
    ピット君に闇の衣を吹き飛ばされたことで、辞賦が負けるかもしれない、そう恐れているんだ。」
    エルデスト「...違う!」

    J「違わなくない。お前は昔から、そうだった。」
    エルデスト「昔から...?」

    J「ボクとお前は初対面ではない。
    お前の『弱者には強く、強者には弱い』という腐った根性は、昔から変わってないな。」

    Jは少し間を置いて、こう続けた。

    J「そうだろう? エルデストさん。
    いや...『リュウタ』君...?」

    エルデストの顔が真っ青になった。

    エルデスト「誰だ! 貴様!
    なぜ、私の本名を知っている!?」

    J「フフフ...」

    J「なぜなら...ボクが...」

    Jはそこで言葉を止め、こう続けた。

    J「以前、お前に『殺された人間』だからだ!」

    Jは言い切ると同時に、フードを脱いだ。

    エルデスト「貴様...! その顔は...!」

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11734721 

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    第23章 「リベンジ・ゲーム Part3」

    ピットは、コロシアム2階の通路をひたすら走った。
    やがて、閉ざされた扉の前に辿り着いた。

    ピット「『実験体処理用 溶鉱炉』?」

    ピットは扉の奥から、声が聞こえてくるのに気がついた。

    ピット「...! 何か聞こえる!」

    ピットは扉に耳を押し当てた。


    エルデスト「...まさか、そんなはずは...
    お前は14年前のあの日、死んだはず...
    なぜだ! なぜ、ここにいる!」

    J「生きていて悪いか?
    ...地獄から、這い上がった、とでも言っておこうかな。」


    ピット「Jの声がする! もうひとりの男の声はエルデストだな。
    それにしても14年前って...
    ラファさんが言ってた事故が起こった年だ。」


    Jはリボルバーを構えた。

    エルデスト「ふっふっふ、私は魔物だぞ。
    そんなもので私を倒せるとでも?」

    J「さあな、試してみるか?」

    Jはそう言って、引き金を引き、弾を撃ち尽くした。
    銃弾は全て、エルデストに命中した。

    エルデスト「うっ、だが無駄だったようだな。」

    Jはリボルバーを投げ捨てた。
    そして、こう言った。

    J「確かに身体は丈夫なようだ。だが『痛み』は感じるようだな。」

    エルデスト「ふん、私が再び、お前を地獄に突き落としてやろう!」

    エルデストはJに飛びかかった。
    Jはマントを完全に捨て去り、中から1本の杖を取り出した。

    エルデスト「...それは!」

    J「この杖の名は『アルカディアの錫杖』。
    あの日、何が起こったか説明してやる。」

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11734778 

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    第24章 「リベンジ・ゲーム Part4」

    J「あの日、炭鉱に閉じ込められたあの日。
    ボクはもう一度、遺跡に引き返した。
    そこには、これが落ちていた。
    お前が、あの時投げ捨てたものだ。

    ボクは、それに触れた。
    触れた瞬間、とてつもなく大きなチカラを感じた。
    ボクはこれを使い、炭鉱の入り口の瓦礫を吹き飛ばした。

    そして、脱出しようとした。
    だが、ボクの足はそこで止まった。

    『今、脱出して何になる? 周りの者は皆ボクを傷つける。
    そうだ、この杖を使おう。
    この杖はボクを絶対に裏切らない。

    この杖を使って、ボクを虐げてきた連中に、ひとり残らず罰を与えてやる!!』

    そう考えた。

    そして、ボクは村とは逆の方向に走り出した。


    どれほどの時が、流れただろうか。
    ボクはある町に辿り着き、そこで『J』と名乗った。
    そして、杖について徹底的に調べた。

    その結果、重大なことが分かった。

    杖のチカラを完全に手に入れるには、長い月日がかかるということが分かった。

    ボクは迷わず、安眠の地を探して旅をした。
    そして、そこで10年間の眠りについた。


    目覚めた時、それは驚いた。

    A.F.T.という企業が設立され、世界を股にかけていた。
    そして、その社長の顔を見て息を飲んだ。
    お前の顔が、そこにあった。

    そして、ボクはA.F.T.を必ず倒す、そう決意した...

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11734854 

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    第25章 「リベンジ・ゲーム Part5」

    ボクには、絶対的チカラがある、はずだった。

    だがA.F.T.について調べるほど、ボクの悪い予想は的中した。
    お前らが、魔物の製造をしていると知ったのも、その時だ。

    お前が、自ら魔物となったこと、そして、闇の衣で身を守っているため、倒せないということが分かった。
    闇の衣は『神器』と呼ばれる武器で攻撃すれば、吹き飛ばせるが、問題があった。

    闇の衣を吹き飛ばせるのは、神器を使いこなすことができ、そのチカラを完全に引き出すことができる『天使』だけだった。

    ボクには神器はあった。
    この『アルカディアの錫杖』は『狙杖』と呼ばれる神器だ。
    だがボクは天使ではない。

    その時は絶望したよ。

    だが、そんなボクの前に、天から希望の光が舞い降りた。

    ピット君だ。
    彼は、現れると同時に、魔物と戦い始めた。
    最初は苦戦していたが、一目で才能を感じた。

    この子なら、お前を倒せるかもしれない、そう思った。

    ボクはピット君に近づき、A.F.T.社を倒すために協力してくれないか、と持ちかけた。

    彼は天使であると同時に、純粋な気持ちを持つ少年でもあった。

    彼は迷わず、協力してくれた...」

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11735154 

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    第26章 「リベンジ・ゲーム Part6」

    ピット「Jがボクを利用した!? まさかそんなこと...
    でも、炭鉱に閉じ込められたって...
    Jの正体は、もしかして...

    ...まさか...ね。」

    ピットは再び、扉に耳を押し当てた。


    J「ピット君は見事にやって、お前の闇の衣を剥ぎ取ってくれた。
    今、お前を守るものは何もない!」

    エルデスト「ふふっ、それはどうかな?」

    エルデストは警備員を全員、呼び出そうとした。

    J「無駄だ、警備員どもはひとり残らず逃げて行った。
    ボクがディオンとキルバを倒したら、真っ青な顔をしてね。
    そういえば、あいつらも名を偽ってたな。
    ディオンは「ユウキ」、キルバは「シンヤ」だったな。」

    エルデストの顔から血の気が引いた。
    Jはこう付け足した。

    J「それに...今、この部屋は密室状態だ。
    この部屋の入り口はロックした。」

    Jはそう言って、マスターキーをエルデストに見せた。
    そして、それを溶鉱炉に放り投げた。

    エルデスト「そんなことをしたら、お前も逃げられなくなるぞ。」

    J「逃げるのはお前の方だ。
    何か忘れてないか?
    お前を、守る『モノ』は既になくなっているんだぞ。」

    Jはそう言って、アルカディアの錫杖をエルデストに向け、杖先から一発のイナズマを放った。

    エルデストは危ういながらも、それをかわした。

    J「いつまで、逃げ続けられるかな?」

    Jはそう言って、何発もイナズマを放った。

    エルデストは身をかわすが、やがてかわしきれずに、そのうちの一発が右足にヒットした。

    エルデスト「うぅ!」

    エルデストは痛みで動けなくなる。

    J「『地獄に突き落とされる』のは、お前のようだな。」

    Jはそう言って、杖先をエルデストに向け、エルデストを宙に浮かせた。
    そして、そのまま溶鉱炉の上に移動させた。

    エルデスト「頼む! やめてくれ!」

    エルデストは叫んだ。

    J「何を言ってるんだ。
    あの程度のイナズマもかわせない魔物であるお前は『クズ』だ。
    クズは処分せねばな。」

    Jは間を置いて、付け加えた。

    J「これが、お前が今までにやってきたことだ。
    そうだろう? リュウタ君。」

    リュウタ「ひぃっ、やめてくれ! 頼む!
    オレが悪かった!
    あの時のことは、謝る!
    だから、それだけはやめてくれ!
    頼む! ...シュウ!」

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11735412 

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    第27章 「リベンジ・ゲーム Part7」

    ピットは息を飲んだ。

    ピット「シュウ! やっぱりそうだったんだ!
    Jの正体は、ラファさんが言ってた『シュウ』君だったんだ!

    何とかしなくちゃ! シュウを止めなくちゃ!」

    ピットは、扉を攻撃し始めた。


    リュウタ「シュウ! 頼む! やめてくれ!」

    シュウはリュウタの言葉に構わず、杖先の高さを少し下げた。

    シュウ「おぉっと! 危ない危ない。
    そう簡単に逝ってもらっちゃ困る。
    お前は、人の痛みを知る必要がある。」

    リュウタ「わ、分かった。
    シュウ、オレにできることなら何でもする!
    だから、もうやめてくれ!
    頼む! 誰か助けてくれー!」

    シュウ「『オレにできることなら何でもする!』か。」

    シュウは間を開けて、続けた。

    シュウ「じゃあ、ここで犠牲になっていった者たちに、心から詫びて地獄に落ちろ!」

    シュウはそう言って、リュウタの浮遊魔法を解除した。

    リュウタ「なっ、うわぁぁぁ!」

    シュウは、溶鉱炉に落ちていくリュウタを眺めていた。
    14年前、自分がされたのと同じ、狂気の色を目に宿して...

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11735435 

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    第28章 「リベンジ・ゲーム Part8」

    次の瞬間、ピットが扉を破壊して部屋に飛び込んできた。
    そして、ピットはわき目もふらず溶鉱炉に飛び込んだ。

    ピット「頼む! 間に合ってくれ!」

    ピットは溶鉱炉に浸かるギリギリのところで、リュウタをキャッチして、舞い上がった。

    リュウタ「はぁ...はぁ...助かった...」

    シュウ「命拾いしたな、リュウタ。
    だが、お前の強運も長くは続かない。」

    シュウはそう言って、杖先を息も絶え絶えのリュウタに向け、イナズマを撃とうとした。


    ーピットがその間に割り込んだ。

    ピット「シュウ、キミの気持ちはよく分かった。
    全部聞いていた。
    でも、もうやめてくれ。」

    シュウ「どいてくれるかな? ピット君。」

    ピット「イヤだ!
    魔物を食い止めるのも、ボクの使命だけど...
    『人が魔物になる』のを食い止めるのも、ボクの使命だ!
    今のキミはリュウタへの憎悪に飲み込まれている!」

    シュウ「ピット君、ボクはもう復讐などに興味はない。
    キミも見ただろう?
    この男が何をやってきたかを。
    なぜ、この男を守ろうとする?」

    ピット「この人を守ってるんじゃない。
    キミが憎悪に飲み込まれて『魔物』になってしまうのを食い止めているんだ!」

    シュウ「そうか。」


    シュウは間を開けて、ピットに問いかけた。

    シュウ「ピット君、もう一度だけ聞く。
    どいてくれるかな?」

    ピット「イヤだ!」

    シュウ「そうか...
    では仕方がない。
    チカラずくでも、どいてもらう!」

    シュウは杖を掲げ、イナズマを放った。

    イナズマはピットの左翼に命中した。
    ピットはいくつもの羽が舞い散る中、部屋の壁に叩きつけられて気絶した。

    シュウ「ピット君、すまない...」

    シュウはそう言い残し、視線をリュウタに移した。

    シュウ「さて、これでお前を守る『コマ』は、本当になくなった。」

    シュウは杖先をリュウタに向け、じわじわと近づいていった。

    リュウタ「頼む! 助けてくれ!」

    シュウ「どうやらこの『ゲーム』、お前の負けのようだな。」

    リュウタ「...!」

    シュウは杖を掲げ、一発のイナズマを放った。
    イナズマはリュウタの心臓を一発で、撃ち抜いた。

    ーやがて、リュウタは動かなくなった。

    シュウは最後に、こう言い残した。

    シュウ「...チェックメイト...」

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11736604 

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    第29章 「夢幻大陸 アルカディア Part1」

    ピット「はっ! ここは... エンジェランド...?」

    イカロス「ああ...隊長! 大丈夫ですか?
    パルテナ様ー! 隊長が目覚めました!」

    やがて、パルテナがやってきた。

    パルテナ「ピット、傷はもう大丈夫ですか?」

    ピット「はい、大丈夫です。」

    パルテナ「そうですか。良かった。
    最初にあなたが倒れているのを見た時には、肝を冷やしました。

    ピット、大事な話があるのです。
    よく聞いて下さい。」

    パルテナは少し、間を置いて話し始めた。

    パルテナ「シュウという名の少年はご存じですね。
    彼は今、究極のチカラを入手するため、夢幻大陸アルカディアに向かっています。」

    ピット「...! でもどうしてパルテナ様が、そんなことを知っているのですか?」

    パルテナ「シュウが、あの研究所から立ち去る時、私にそう言い残したのです。

    あなたが地上で戦っている間に、私もアルカディア伝説について調べを入れました。

    その結果、大変なことが分かったのです。」

    ピット「何ですか?」

    パルテナ「『究極のチカラ』の正体です...」

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11736608 

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    第30章 「夢幻大陸 アルカディア Part2」

    パルテナ「『究極のチカラ』...
    それはアルカディア人が、意図的に作ったものではなかったのです。

    アルカディア人は、数多くの道具を発明し、豊かな生活を送っていました。

    しかし、やがて、道具や魔法による技術力を巡って争いが起こったのです。

    人々は、互いに憎み合いながら戦いを続けました。
    その結果、人々の欲望や憎悪から、ひとりの魔物が誕生したのです。

    その者の名は『魔神王 カオスネビュラ』。
    カオスネビュラは欲望や憎悪を吸収して、チカラを得る魔物。
    言い換えれば、人々の『負の感情』、そのものなのです。

    魔神王カオスネビュラは、人々の欲望や憎悪を吸収し続け、やがて、絶対的なチカラを手に入れました。
    絶対的チカラを持つカオスネビュラは、もはや手を付けられないほどの強さを備えていました。
    その結果、夢幻大陸アルカディアは、カオスネビュラに滅ぼされてしまったのです。

    カオスネビュラを倒す術を失った人々は、『運命の塔』を築き、そこに数多くの試練を設けました。
    そして、その最上階にカオスネビュラを封印したのです。

    いつしか、人はこの事実を忘れ、封印されたカオスネビュラを『究極のチカラ』と呼ぶようになってしまったのです...」

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11737625 

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    第31章 「夢幻大陸 アルカディア Part3」

    ピット「じゃあ、シュウが『究極のチカラ』を手に入れたら...」

    パルテナ「おそらく、カオスネビュラが復活するでしょう。
    しかしながら、かつて、カオスネビュラを封印したのは、『アルカディア王家』の者たちであり、その封印を解くことができるのもアルカディア王家の者だけなのです。」

    ピット「そうですか...ちょっと安心しました。」

    パルテナ「私もその事実だけが分かった時は、安心しました。

    ですが、もう一つ、大事なことが発覚したのです。」

    ピット「...と言いますと...」

    パルテナ「シュウについてです。
    アルカディア王家の者たちは、天使や私のような女神の声を聞くことができたと言います。
    あなたが気絶していた時、私はあなたに何度も声をかけました。
    ですが、応答したのはシュウだったのです。
    さっきも言いましたが、その時、シュウは究極のチカラを入手するため、アルカディア大陸に向かうと言いました。

    そして、シュウが持っていた『アルカディアの錫杖』。
    あれは、アルカディア王家の者か、あるいは、あなたのような天使だけが使いこなすことができるものなのです。

    私はあなたが眠っている間、シュウの生い立ちについても調べました。
    その結果、大変なことが分かったのです。

    シュウの本名は、
    『シュウ・ジョーカー・アルカディア』
    彼はアルカディア王家の正当後継者だったのです。

    ですから、シュウには私の声が聞こえましたし、アルカディアの錫杖を使いこなすこともできました。

    彼がアルカディア王家の正当後継者であると分かった以上、安心してはいられません。
    彼にはカオスネビュラを復活させるチカラがあります。
    それだけは何としてでも、食い止めなければなりません。」

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    白いイナズマ No.11737671 

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    第32章 「夢幻大陸 アルカディア Part4」

    パルテナ「ピット、今頼れるのは、あなたしかいません。
    あなたの翼は傷ついています。
    したがって、今までのような飛翔能力は使えないでしょう。

    あなたにやってもらうことは、シュウよりも先に『運命の塔』の最上階に辿り着き、封印されたカオスネビュラをこのエンジェランドに持ち帰ることです。

    アルカディア大陸の場所は分かりませんが、シュウがアルカディアの錫杖を見つけたという、ローゼタウンの炭鉱奥の遺跡に手掛かりがあるかと。


    ピット、傷は本当に大丈夫ですか。」

    ピット「はい、大丈夫です。ボク、行きます。」

    パルテナ「ありがとう、ピット。
    幸運を祈っています。

    では、ロストエターナル島のローゼタウンに私のチカラで送ってあげましょう。」


    ピットはまばゆい光に包まれた。

    気付くとピットは、あの廃墟の町に立っていた。

    ピットは、再び、その中を歩いていく。

    やがて、炭鉱に辿り着いたピットは、意を決して、その中に入っていった...

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11737780 

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    第33章 「夢幻大陸 アルカディア Part5」

    ピットは、薄暗い炭鉱の中を進み、やがて遺跡の入り口に辿り着いた。
    入り口の扉は開いていた。

    ピットは遺跡の奥に進んでいく。
    ピットは祭壇を見つけた。
    そして、さらにその奥に進んでいった。


    遺跡はまるで迷宮だった。
    いくつもの通路が交差して、複雑な構造を作り出していた。

    ピットは、いつも隣にいたJ(=シュウ)がいないことを寂しく思っていた。
    何度も隣に目をやってしまう。

    ピットは、遺跡の最深部と思われる場所に辿り着いた。

    ーそこには、銀髪の少年の後ろ姿があった。

    ピットは、思わず声を上げそうになった。
    でも、今のピットとシュウは敵同士。
    ピットはシュウに近づけないのが、悲しかった。

    やがて、シュウはアルカディアの錫杖を掲げた。
    すると、光の入り口が現れた。
    シュウはその中に入っていった。

    ピットも、少し待ってから、そのあとを追った。


    光の入り口の先は、雲の上に浮かぶ大陸だった。
    遠くに、天を貫くようにそびえる『運命の塔』が見えた。

    ピット「...ここが、アルカディア大陸...」

    ピットは、運命の塔の方を見た。
    シュウは、その方向にすでに向かっていた。

    ピットも、そのあとを追って、運命の塔を目指した。

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11738034 

    引用

    第34章 「滅亡へのカウントダウン Part1」

    運命の塔の内部は、荘厳な作りになっていた。
    しかし、その美しい装飾の中に、どこか侵入者を試すような邪悪な雰囲気をピットは感じ取った。

    ピット「ここが、運命の塔... ここの最上階に封印されたカオスネビュラが...
    急がなくちゃ!」

    ピットは階段を駆け上がった。


    どれほどの時間が流れただろうか?

    ピットはひたすら階段を登り続けた。
    65階、66階...

    ピットはあることが気になっていた。

    試練と呼ばれる存在が、まだ現れていないのだ。
    それとも、ひたすら階段を登り続けるのが「試練」なのだろうか?

    ピットは階段の側にある窓から顔を出し、上を見上げてみた。
    最上階は、まだ見えないほど遠くにあった。

    やがてピットは、大きな部屋に辿り着いた。
    そこは、ちょうど100階にあたる場所だった。

    大部屋の奥に、何かが居座っていた。

    ピットは、恐る恐る近づく。
    それは石像だった。

    ピットは、少し安心した。
    そして、その奥にある、さらに上へと続く階段に向かった。

    すると思いも寄らないことが起こった。
    階段が突然、上に移動し、登れなくなってしまったのだ。

    と同時にピットの背後で、物音がした。

    ピットが振り返ると、そこには...

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11738648 

    引用

    第35章 「滅亡へのカウントダウン Part2」

    そこには、さっきの石像が大きな斧を持って立っていた。

    石像は、いきなりピットに斬りかかった。

    ピット「うわっ、危ない!
    あんなのを食らったら、ただじゃすまないな。」

    石像は、何度もピットに襲いかかる。

    ピット「こいつ、攻撃の破壊力はスゴイけど、かなり大振りだから、かわしやすいな。

    これなら、どうだ!」

    ピットは、石像の攻撃をかわした直後のスキを狙って、斬りつけた。
    だが、石像には傷ひとつつかない。

    ピット「くそぅ。
    でも、いくら硬いヤツでも、何度も斬りつければ...」

    ピットは何度も斬りつけた。

    少しだが、石像にヒビが入る。

    ピット「よし!」

    そのまま、ピットが何度も斬りつけると、石像は音を立てて崩れ落ちた。

    と同時に、上に上がってしまった階段が降りてきた。

    ピット「まだまだ、先は長い。
    頑張らないと...」

    ピットは、再び階段を駆け上がった。

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11739149 

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    第36章 「滅亡へのカウントダウン Part3」

    運命の塔に仕掛けられた「試練」が、ついに牙を剥き始めた。

    101階、壁から突き出てくるトゲ、転がる岩...
    どれも、原始的なトラップだが、飛翔能力を失った今のピットにとって、狭い階段通路でそれらを回避するのは困難を極めた。

    186階、魔物が現れ始めた。
    ピットは今までの、戦いを思い出し、確実に撃破していく。

    その後も、100階ごとに、さっきの石像のような強い魔物が現れた。
    ピットは、それらも撃破していった。

    765階、トラップの内容が激しさを増した。
    今まで以上に回避が困難になったトラップを、ピットは危ういながらもクリアしていった。

    892階、魔物の強さが桁違いになる。
    ピットは、魔物を1匹ずつ、確実に撃破しながら、そして時には逃げて最上階を目指す。


    ーそして、998階。

    部屋の中央に温泉があった。

    ピットは、窓から顔を出し、上を見上げた。
    どうやらここは、最上階の1階分下。
    つまり、この上の階、すなわち999階にカオスネビュラが封印されていることを物語っていた。

    ピットは、温泉に浸かり、今までの疲れをとった。

    そして、ピットは、意を決して、最後の階段を登っていった。

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11739208 

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    第37章 「VS 勇往創神 シュウ Part1」

    ピットは、最後の間に辿り着いた。
    部屋の中央に、封印されたカオスネビュラと思われる宝玉が置かれた祭壇があった。

    その祭壇の前には

    ーシュウが立っていた。

    シュウは、宝玉に触れようとした。

    ピットが声を上げる。

    ピット「シュウ! 触っちゃダメだ!」

    シュウは、振り向いた。

    シュウ「おや? ピット君、キミも来てたのか。
    でも、これは渡さないよ。」

    ピット「それは『究極のチカラ』なんかじゃない!
    100万年前、アルカディア王国を滅ぼした伝説の魔物『魔神王 カオスネビュラ』なんだ!」

    シュウ「何を言ってるのかな?
    意味が、さっぱり分からないね。」

    シュウは間を置いて、続けた。

    シュウ「ボクは、ずっと待ってたんだ。
    この日が来るのを。
    思い上がった愚者どもに罰を与える、この日が来るのを!」

    そう言って、シュウは宝玉に手を触れた。
    青白いオーラがシュウにまとわりつく。

    ピット「...!」

    シュウ「...時は満ちた。
    今こそ、地上の愚者どもに制裁を下す時!

    ピット君、安心したまえ。
    ボクは、リュウタとは違う。
    世界征服などに興味はない。

    ボクは、この世界を...
    無に返す!」

    ピット「...どうしてだよ。どうしてこんなことをするんだよ。」

    シュウ「今の世界は汚れている!
    人は平気で他人を傷つけ、欲望で埋もれた愚者どもが溢れかえっている!
    こうなってしまった世界は、もはや修正不可能!
    無に返すほか、方法がない!

    ピット君、邪魔だてをするなら、たとえキミが相手でも容赦はしない!」

    シュウは、ピットに向けて杖先からイナズマを放った。

    ピットは、それをかわし、柱に身を隠した。

    ピットは、震えていた。

    そして、言葉にできない虚しさを覚えた...

    To Be Continued
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    白いイナズマ No.11739320 

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    第38章 「VS 勇往創神 シュウ Part2」

    パルテナ「ピット、ピット、聞こえていますか?
    ピット!」

    ピットは、パルテナの声で我に帰った。
    ピットは震える声で、こうつぶやいた。

    ピット「...パルテナ様? ボク...ボク、もうどうしていいか分かりません...」

    パルテナ「...ピット。 戦うのです。
    シュウと戦うのです。
    シュウを止めるには、もうそれしか方法がありません。」

    ピット「...そんな!
    いくらパルテナ様の命令でもシュウと戦うなんて...
    ボクにはできません。」

    パルテナ「ピット、落ち着いて。
    あなたにとって、共に旅をした仲間であるシュウと戦うのはつらいことかもしれません。

    しかし、シュウをここで食い止めなければ、また人々の笑顔が絶やされてしまうのです。

    ピット、あなたは言いましたよね。
    『人が魔物になるのを食い止めるのも、ボクの役目』だと。」

    ピットは、少し戸惑った。
    そして、パルテナに一言だけ、こう告げた。

    ピット「分かりました。
    ボク、シュウと戦います。
    シュウを止めてみせます。」


    シュウ「いつまで隠れている気かな?
    キミは、ボクの邪魔だてをしに来たんだろ?」

    ピットは、柱の影から飛び出した。

    ピット「そうだ! ボクは、なんとしてでもキミを止める!」

    シュウ「...そうか。覚悟はできたようだな。
    では始めよう。

    汚れた世界の終焉に相応しい戦いを...!」

    To Be Continued
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