夢の世界は見渡す限りの黒き闇だ

クルルカラーのぱるるは暗闇に
よく映えて麗しい

が､尻尾の先の光の珠は相変わらず
消した儘だ

何でもチワさん曰くデンリュウと言う
ポケモンの尻尾の光は宇宙迄届くと
伝えられて居て何処に居るのか丸判別り
との事

其んなぱるるは怖いのかオレに抱き
付いて離れ無い

ぱるる
｢ぱるぅ(多分勘が鋭いキーくんはもう
気付いてるだろうけど…わたしが
ポケモンの姿にされたのは誰かの巨イ
為ル惡意だったみたい…)｣

ムツミ
｢!｣

ぱるる
｢ぱるぅ～(感じるの…複数の巨イ為ル
惡意…聞こえるの…誰かがわたしと
ムッツーに助けを求めて居る声…)｣

オレは今にも風に吹かれて散り其うな
紅葉の葉1枚が付いた枝の下に落ちて居た
アイテムを拾いぱるるの御護り代わりにと
着けてあげた

すると最初にオメガデンリュウにオメガ
シンカした時の様にバトルもして
無いのにオメガデンリュウ(プルル
カラー)に成った

アナライズモノクルで調べて見ると
レベルや性格､個性､呪われ個体値､技は
変化して居無いが､特性が変わって居る

とうりゅうもん→あきらめないと
(彰紲邏盟騎士)
何れだけ攻撃されてもHP1で耐える
一撃必殺ですらHP1で耐える

ぱるるは､此のアイテム"パディー
ストーン"の持ち主は名前からココロの
音を抜かれて秋の象徴で在る姿に
変えられちゃったポケモントレーナー
何だよ､と教えて呉れた

青年の名前は恐らくアキラと言うの
だろう

ココロの音がラだとしたら其の字が
抜かれて紅葉の葉1枚にされたのにも
納得が行く………

一方其の頃のライトユー秘密基地

ヤクミがキヨシロウとラハルトに
呼び掛け､木の上の秘密基地に2人が
遣って来た

ヤクミ
｢ムツミだけじゃ無くてぱるるにも
バイタル変化が診られたんだ………
キヨシロウもラハルトも覚悟は良いか?｣

ラハルト
｢嗚呼､先程其の手の話をキヨとして居た
所です｣

ヤクミ
｢うん? 如何言う事だ?｣

キヨシロウ
｢ハルちゃんがデンリュウにされ
ちゃったのには誰かの巨イ為ル惡意が
関わって居るとしか僕は思え無くて｣

ラハルト
｢ヤクミナースは御存知無いと思い
ますが…キヨはオレと出会う前に
蝶蛾咲の巨イ為ル惡意を受けたが故に
其の手のチカラの流れ成らば手に取る
様に理解ると言うのです｣

キヨシロウ
｢藍将はムツミィとハルにぃと僕が
揃って初めて意味を成す､僕は藍将じゃ
一番度胸が無いけど､此処は確り気張ら
無きゃ｣

キヨシロウ	ラハルト
ドククラゲ♀	フライゴン♀
ブルンゲル♀	ガブリアス♀
ウツロイドー	ジガルデー

ヤクミの手引きで夢の世界に来た
キヨシロウとラハルトはムツミと
ぱるると合流する

ムツミ
｢キヨヨォ! ハルにぃ! 来て呉れて
有り難う!｣

ぱるる
｢ぱるぱるぅ(凄く心強いよ!)｣

キヨシロウ
｢或れ? 何でプルルカラーのオメガ
デンリュウに成ってるの?｣

ラハルト
｢其のアイテムは田石(たせき)か?｣

ぱるる
｢ぱる…(うん､身に着けたらオメガ
シンカしちゃった…特性も変わった…)｣

今更解説

ぱるる
正体はラブレイブの紅一点で
其れ成りの有識者だった
ポケモントレーナーのハルナ｡
デンリュウに成っても落ち込む事無く
前向きに考えて居たが夢の世界に来た
事で其の思考を改めた様だ｡

ムツミ
ハルナの事をぱるると呼ぶ藍将の一人｡
デンリュウなハルナを溺愛して居る｡
デンリュウなハルナ以外のポケモンを
徹底的に手持ちに加え無い主義｡

キヨシロウ
ハルナの事をハルちゃんと呼ぶ藍将の
一人｡藍将の中ではポケモンに詳しい｡
ポケボンドの加護で海月(っぽい)ポケ
モンを連れて居る｡

ラハルト
ハルナの事をハルねぇと呼ぶ藍将の一人｡
ムツミと一緒にキヨシロウからポケモン
の事を勉強中｡ポケボンドの加護で地龍
ポケモンを連れて居る｡

ヤクミ
或る理由からポケボンドに喚ばれた
バトルナース｡栄養点滴を通して夢の
世界にヒトやモノを送り込む特殊スキル
オペレーションブリッジを扱える｡