現在、私が連載中のキューホに登場する自称学者のアルバートが、キューホの世界について解説してくれます。
本編と合わせてお楽しみください。
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mochizo
No.10956858
2011年04月25日 08:14:56投稿
引用
mochizo
No.10956859
2011年04月25日 08:24:29投稿
引用
はじめまして、私の名はアルバート・デイン。ユグ・ドラシルを拠点として活動している学者だ。幼い頃は、飛行戦艦や戦車などの兵器に興味があった弟とは違い、私が興味を持ったのは、この世界そのものだった。
多種多様な人種、摩訶不思議なモンスター、神秘の象徴である精霊、壮大な歴史など、数えればきりがない。物心がついた頃から、あらゆる図鑑に見入っていたものだ。やがて、15歳頃から実際に世界を巡る旅を夢見るようになり、その3年後には初めての世界見聞の旅に出た。目にし、聞くもの全てが強烈な印象として今でも私を支えていると言っても過言ではない。
この度、育ての親であり最大の理解者であるソーマ・グランバー氏の推薦もあり、『月刊 世界の彼是』にて『世界見聞録』というコーナーを任される運びとなった。度重なる調査研究のために、私の財布は目も当てあれない有り様となっており、これを機により多くの方がこの世界に興味を持っていただければと思い、了承したのである。
前置きが長くなってしまったが、『世界見聞録』第1回は、ずばり『人種』である。この世界には、現在15の人種が確認されており、その特徴も様々である。その全てが別のルーツを持つという説がある一方、今は存在しない古代文明によって誕生した人種が存在すると言う者もいる。そのどちらの説も、現在の段階で完全に証明できうる証拠は存在しない。 それでは、ここからは各人種について解説していく事にしよう。
1.ヒト・・・もっとも基本的な性質を持つ人種。サルの一種から進化したとされる。環境への適応力と繁殖能力の高さが長所である。
2.ウラノス・・・非常に高い知能を誇る人種で、ありとあらゆる学問の分野で活躍している。高い知能の半面、肉体的成長が遅いのも特徴で、成人男性でも少年に見られる場合がある。
3.ディフェルダー・・・驚異の防御力を有する人種であり、物理的防御力と魔力的防御力のどちらかに秀でる。また、極々稀にその両方に秀でる者が誕生するケースも確認されている。
4.スパーキー・・・ずばり発電能力を持つ人種。個人差はあるものの、小型モンスター程度なら感電死させられるほどの電気を体内で発電可能である。また、自身が感電しないのは、放電髪という特殊な頭髪が存在するからである。なお、発電能力で身体能力の底上げが可能な他、ハンディータイプのビームカノンやレールガンの使用に長ける。
5.サトリ・・・植物の性質を持つ人種。光合成が可能なうえ、寿命が500年近くになり、恐ろしく気が長い。争いを好まず、農業・林業分野で活躍している。
6.タイタニア・・・2m以上もある長身と、異常なほどの怪力を有する人種。その怪力については諸説あるが、重力や引力をコントロールする能力があるためとされている。
7.ドワーフ・・・比較的小柄で筋骨隆々とした体と立派な髭が特徴。屈指の器用さを誇り、鍛冶を生業とする事が多い。世界最高の金属—ミスリル鉱石の加工技術を有する唯一の人種でもある。
8.エルフ・・・強い魔力を有する人種で、魔術に長けるが、争いを好まず、他人種による干渉(特にヒト)を嫌い、閉鎖的な事で有名。
9.マンマル・・・獣耳が特徴的な人種で、高い身体能力と、毛皮を持つ生物への変身能力を有する。変身できる生物は、個人ごとに一種のみで性質や耳の形状も変身できる生物の影響を受ける。
10.セルキー・・・エラの機能も持つヒレ状の耳を持つ水辺を好む人種。マンマルとは違い、水中にすむ生物(脊椎動物に限る)への変身能力を有する。
11.ドラグツァ・・・所々に鱗が存在し、時として角も生やしている人種。高い生命力と、竜(トカゲ、ドラゴン、恐竜なども含む)への変身能力を持つ。なお、変身能力を持つ人種は、エネルギー消費が多いせいか大食いである。
12.ヴァルキュリエ・・・ヒトの背中に鳥の様な翼をはやした人種。飛行能力のおかげで戦闘能力自体は高いが、争いを好まず、文化的な人種である。
13.アンダーグラウンド・・・いわゆる地底人で、額にも目を有する他、手の指は4本、足の指は2本で口は耳近くまで裂けている。地底に住む割には黒い体色をしている。高温・高圧・低酸素に強く、地中に水のように潜る能力を有し、額の目は無機物を透視する事が出来る。声を出す器官が発達しておらず、テレパシーでコミュニケーションをとる。見た目とは違い、なかなか付き合いやすい人種である。
14.シュラ・・・一言で表現するなら、『超戦闘的人種』。他人種に類を見ないほどの戦闘能力を持った頭に角を生やした人種。戦いや強さが最大の関心事であり、平均して大型モンスター並みの戦闘能力を持っている。非常に好戦的ではあるが、酒好きで有名である。
15.N,S・・・ノン・シャドウの略称で呼ばれるこの人種は、エルフ以上に他人種との接触を嫌うので詳しい事はほとんど分かっていない。分かっているのは、自分の存在を五感全てと魔力面で感知されなくする事が出来る。つまり、『消える人種』である。触れた物すら消す能力の他、手から硬質の糸(もちろん透明)を出す事ができ、諜報活動や暗殺に特化している。その他、詳しい事については不明である。
以上がこの世界に住む人種であるが、変身能力を持つ人種においては、突然変異でより強力な生物に変身する能力を有する者が誕生するケースが報告されている。また、混血により恐ろしい程の能力を有するハーフが一定確率で誕生する。
有名なのは、タイタニアとマンマルのハーフの一種であるウェアウルフである。普段は獣耳を持たない普通のタイタニアにしか見えないが、凶暴な人狼への変身能力を持ち、桁違いの身体能力と生命力を持つ。特に満月の夜は精神的に不安定となり非常に危険であるが、精神安定剤の投与である程度は抑えられる。逆に新月の夜は完全に力を失い、休眠状態に陥る。
このように多種多様な人種が存在するこの世界では、それぞれの長所を活かして繁栄し、相互理解努力を怠らない事が平和へとつながるものと私は考えている。これにて第1回を終える事とする。
—続く—
mochizo
No.10956863
2011年04月25日 08:31:54投稿
引用
やあ諸君、元気にしているだろうか。アルバート・デインだ。前回執筆した第1回『人種』が思った以上に好評だったらしく、大変嬉しく思っている。
さて、第2回のテーマは、母なる大地—『大陸』である。この世界には東西南北に加え、中央と5つの大陸が存在し、それぞれに異なる気候や文化が根付いている。今回は、各大陸をなるべく様々な方向から説明していきたいと思う。
まずは、北方大陸。
名の通りこの世界の北の端に存在する大陸だ。極地に存在するが故に、夜間にはマイナス80度にもなる年中極寒の厳しい環境である。しかし、大陸周辺の海は漁業資源が豊富である他、冷気を溜めこむ性質を持つ鉱石—コールドダイトが産出するため、それらを糧として生活する人々も存在している。ただし、彼らは厳しい環境から身を守るために必要最低限の都市を地下に創っている。主要都市—アイシカ・クルシカ、産業都市—エンライ、軍事都市—フブヨケの間を地下鉄でつないでいる他、古代文明の遺跡—北方古代都市群にも調査用通路がつながっている。どうやら古代人たちも地下に都市を構えていたようで、現在使用されている技術の一部も古代文明の技術の流用である。人口構成としては、地中生活に特化したアンダーグラウンド、厳しい環境に強いマンマル、発電能力のあるスパーキーが比較的多い。
厳しい環境ではあるが生命は存在し、大陸西部のシモツキ大雪原には独自の進化を果たした屈強なモンスターが見られる。また、数多くの登山家の命を奪ってきた高山—ブリザリカマウンテンでは、古くから巨大な飛竜の目撃報告があり、調査がされている。また、ブリザリカマウンテンの麓には、狩猟民族ルファル族の村—ソリュー村が存在している。彼らは、山・海・空、それぞれを司るという大精霊を信仰しており、何かしらの方法でコンタクトを取っているようである。
続いては、南方大陸である。極地に存在しながら、元が巨大火山である事もあり、気候としては非常に高温である。火山自体は既に大部分が活動を停止しており、一部が活火山ボルカノとして残る他は、地熱を発生させている程度である。また、中央部分の地層に微重力を放つグラニウム鉱石が比較的多いために、陥没が起こり、生じた空洞に水が溜まる事で世界最大の湖が出来ている。なお、湖は地熱により温泉と化している。いくつか存在する都市も万が一の時に備え、なるべく距離を置き、特殊な転送装置を使って物資や人を移動させている。人口としては、マンマル、シュラ、アンダーグラウンドが多く見られる他、ドラグツァも多く在住している。また、どういう訳か全ての大陸の中で最も多くの遺跡が存在し、超古代兵器TRML(トレモル)が完全な状態で発掘されるなど、考古学的には非常に価値のある大陸である。
また、灼熱の大地や『黒の砂漠』と呼ばれる黒曜石の砂漠などには、環境に見事に適応したモンスターが多数生息している。
次は、東方大陸である。南北に細長く、中央には龍背山脈が連なり、比較的過ごし易い気候だが、平地が少ない。ただし、大陸周辺は遠浅の海が広がっている。古くから地形を巧みに生かした農業や林業で栄えており、そのせいか自然との共生を重んじる者が多い。また、各都市と古代都市群を鉄道でつないでおり、それらの都市の一つとして、私の拠点でもあるユグ・ドラシルは存在している。ヒト、マンマル、サトリ、ドラグツァ、セルキーが人口の大部分を占める。
大陸全土に存在する森林や草原、遠浅の海には豊かな生態系が広がり、様々なモンスターが見られる。火雷神(ホノイカヅチノカミ)や荒魂ノ大渦神(アラタマノオオウズカミ)、出日ノ萌エ木神(イズヒノモエギノカミ)などは大陸を象徴するモンスターとされている。
4つ目の大陸は、西方大陸である。豊かな東方大陸とは対照的に灼熱と乾燥の荒れた大地が広がっている。大陸の南部には、世界最大の砂漠—ダバハール砂漠が広がり、中央部には巨大渓谷ヴェブリタイトキャニオンが存在し、渓谷の中央部には全長400km、深さは2.5kmにも及ぶ大地の裂け目が空いている。主な産業は、ヴェブリタイトキャニオンなどから産出される良質な鉱石や、それらの加工に用いる機械技術である。東方大陸との連携で、大陸北部にある主要都市周辺では簡単な作物なら栽培できる環境になっている。大陸南東部には、機械地帯メカニカルラインが存在し、西部には世界最大の古代都市群—超古代都市群が発見されている。人口自体は少ないが、ミスリルが産出されるため、ドワーフの工房をよく見る。
固有種である飛竜—メタリカ・メタリカの他、乾燥や熱に強いモンスターが多く見られる。
最後は、中央大陸である。安定して過ごしやすい環境で、治安維持局の本部や神が棲むという聖地の他、多くの都市が存在している。人口も最も多く、なかでもヒトが大半を占める。主産業は、農業と魔法業である。また、巨大な古代城ベルセカーノという、未だに多くの謎を残した遺跡も存在している。全ての都市は、巨大な鉄道によりつながっている。また、山脈に隔たれる形ではあるが、エルフ族の里も存在している。
他の大陸と比べると、固有モンスターこそ少ないが、その分強力なモンスターが確認されている。
また、かつては大陸だったと思われる魔元列島には、特に強力なモンスターが生息する他、N,Sの里が存在すると言われているが、あまりにも危険な地域のため、調査は充分に進んでいない。
魔元列島周辺には、何かしらの力で海が吸い込まれている『海のヘソ』が存在しており、『魔界への入口』とも『海のヘソに吸い込まれたものは、惑星の反対側から出て来る』とも言われているが、魔元列島同様、危険極まりない場所である。故に研究も遅々として進んでいない。
以上が、この世界の大陸と、その他の主要な場所である。大陸の生態系の説明のために、いくつかモンスターの名前をあげたが、それらのモンスターについては、別の機会に紹介する事にしよう。次回からは、いくつかのモンスターを紹介していきたいと思う。
—続く—
mochizo
No.10956869
2011年04月25日 08:41:36投稿
引用
諸君、ごきげんよう。アルバート・デインだ。元気にしているだろうか。
今回は、編集部からの要求があったモンスターについて解説していきたいと思う。
バジリコック 分類:式神
式神という存在は、呪法や法術によって呼び出される魔法生物であり、厳密に言えばモンスターではないのだが、便宜上モンスターとして扱う事とする。本来、式神とは術者に付き従い、複雑な指示に応える事が出来る。
しかし、バジリコックは式神の中でも特殊な存在である。術者は、非常に強力なモンスターであるバジリスクの血を混ぜた魔法インクで壁に絵を描き、標的と目的を指示するだけでよい。うまく標的が絵の近くに行くと、絵は図の様な醜い怪物となり標的を襲う—つまりトラップ式の式神と言える。魔法に覚えが無いものでも容易く呼び出すことができ、術者につながる証拠もほとんどない。ただし、聖水で絵を消されたり、壁ごと絵を破壊されるとたちまち消滅するし、知性と呼べるものはほとんど見られない。
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リザードマン 分類:歩竜種
歩竜種とは、歩行を主な移動手段とする竜の総称である。なかでも最もポピュラーと言えるリザードマンは、その名の通り直立二足歩行を行うトカゲの様なモンスターである。モンスターでありながら、人間社会に適応するだけの知能を持ち、道具も器用に使う。
かつては人類と敵対していたが、現在は協力関係を結んでおり、労働力として働く個体も見られるが、どんぶり勘定しかできず損をする事もある。
寿命や病気で死期が近付くと尾を切り離し、息絶える。切り離された尾からは、本体のクローンが幼体として誕生する。しかし、この能力は、尾が傷ついていると使えない。
http://wazap.blogimg.jp/586713/imgs/6/5/65c63694.jpg
バハムート 分類:起源種
起源種とは、太古の昔から存在する未知の生命体の総称である。目撃例が少ないうえに、異常なほどの戦闘能力を持つために生態に関する研究は進んでいない。
バハムートは起源種の中でも特に目撃例が少なく、『別次元の生命体』と考える学者が存在するほどである。100mをこえる巨体で空を飛んでいる姿が目撃される事があるが、空を飛ぶ仕組みについては不明。図の絵にしても、目撃例から推測した姿でしかない。
http://wazap.blogimg.jp/586713/imgs/f/d/fdd86443.jpg
コカトリス 分類:飛竜種
本来飛竜種は、翼となった前肢を用いて飛行するものであるが、一部に飛行能力を捨てた種が存在する。コカトリスもそういった飛竜種であり、地上生活を送っている。
その生態は、ほぼニワトリであり、簡単な資格さえあれば飼育する事ができ、肉や卵は食用になる。特に卵を使ったプリン—コカプリンはシンプルでありながら、店によりこだわりがある名スイーツとなっている。
基本的に逃げる事で身を守るが、生命の危機が生じた場合には、金縛り効果のある叫び声をあげる。この性質から、全くの別種であるバジリスクと混合する者もいる。なお、ブレスを吐く能力は無い。
http://wazap.blogimg.jp/586713/imgs/7/e/7e7d137f.jpg
ファランクス 分類:ケモノ種
毛皮のあるモンスターの総称であるケモノ種の中でも、ファランクスは非常に目立つ姿をしている。頑丈な装甲板で守られた巨体と、体長の半分ほどもある長大な角が特徴である。これらは、草食動物であるファランクスが身を守る手段として発達させたものである。また、縄張り意識が強いファランクスは、同種同士の優劣を決めるために角の大きさを見せ合う事がある。装甲板の下の肉は食用になる他、装甲板や角は武具や装飾品に用いられる。
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フェザーラプトル 分類:歩竜種
羽毛を有する小型の肉食モンスターで、数頭の群れで狩りをおこなう。単体での戦闘能力はさほど高くは無い。羽毛を用いる他、躾けてペットにする貴族も存在する。羽毛の色や模様は、生息地ごとに違う。
http://wazap.blogimg.jp/586713/imgs/e/b/eb251aa6.jpg
火雷神(ホノイカヅチノカミ) 分類:ドラゴン種
四本の脚と独立した翼を有する竜の総称であるドラゴン種は、時に神格化されている。
東方大陸固有種の火雷神も例外ではなく、『炎と雷の化身』とされている。
個体数自体は少ないが、東方大陸では最強クラスのドラゴンである。強靭な脚を用いた攻撃や炎と雷の混合ブレスなど、強力な攻撃手段を持つ。
また、古くから東方大陸の武人達は、本種を『力の神』として武具の一部に刻んでいる。
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荒魂ノ大渦神(アラタマノオオウズカミ) 分類:海竜種
水中に潜む大型竜の総称である海竜種の中でも荒魂ノ大渦神は、特異な形態をしている。岩だらけの河川や遠浅の海に適応した進化をした東方大陸固有種で、頭部にまで柔軟な関節があり、狭い隙間にも潜りこめる。また、水中で全身を回転させて渦を起こし、巻き込まれた生物を捕食する。短時間なら陸上でも行動できるが、基本的に一生を水中ですごす。
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出日ノ萌エ木神(イズヒノモエギノカミ) 分類:飛竜種
東方大陸の山間部の水辺に生息する飛竜種で、清水を好む。必要最低限の狩りしかせず、温厚ですらあるが、住処を荒らす者には容赦なく攻撃を行う。個体数が多くなく、保護対象となっている。また、本種と似た形態の飛竜種は他に存在しない。
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メタリカ・メタリカ 分類:飛竜種
西方大陸や古代都市群などで目撃される飛竜種で、世界で最も重い飛竜である。全身を覆う甲殻は謎の金属により構成されており、体内で圧縮した空気をブレスとして放つ事が出来る。また、飛竜種にしては珍しく魔力を有し、魔力によって飛行を可能としている。人工生命体であるという説もあるが、詳細は不明。
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以上が今回紹介するモンスターである。いずれも環境に適応し、様々な能力で自然界を生き延びている。各モンスター種については別の機会に解説する事にしよう。
—続く—
mochizo
No.10969422
2011年04月30日 23:57:22投稿
引用
諸君、まことに久しぶりであるが、元気にしているだろうか。今回の講義を始める前に、今回の講義を始めるのにかなりの時間がかかった事をお詫びしたい。言い訳をするつもりはないが、私用の研究調査に時間を割かれた、と説明しておこう。
さて、今回の講義の内容は、この世界でもっとも有名で力強い種族—竜族についてである。モンスターの中でも、格別に強靭な肉体を有し、−50℃にもなる極寒の世界から、煮えたぎる溶岩の中、凄まじい水圧の海底にまで幅広い環境に適応し、その多くが生態系の頂点に君臨している。
そもそも、竜という生物については、明確に定義されている訳ではないが、体内に竜胆という強力な魔法特性を持つ内臓器官を持つ生物、というのが近年での定義の一つとなっている。
とはいえ、生息する環境や種により形質に大きな違いが認められる為、世界学術連盟では、トレイン分類法にのっとり、竜族を5種に分類している。『歩竜種』、『飛竜種』、『ドラゴン種』、『水竜種』、『海竜種』の5つである。
余談であるが、このトレイン分類法を考案した、ゼルカ・トレイン教授は、私の恩師であり、私の育ての親—ソーマ・グランバーの将棋友達である。かつて、私は彼のトレイン分類法を完成させるための旅に助手の1人として同行し、数多くの貴重な体験をし、多くの事を学んだ。ちなみにゼルカ教授は、長年務めていた『中央大陸大学』の教授を退任し、現在は六賢者の一角としての職務と、趣味の将棋に精を出しておられる。
これからは、各種ごとに主な生態などを解説していきたいと思う。
歩竜種
いわゆる飛行能力も潜水能力も持たず、歩行のみで移動する竜の総称である。トレイン分類法全体に言える事だが、生物学的分類ではなく、生態的分類である。
歩行方法によって更に分類される事もあり、『2足歩行型』、『4足歩行型』、『蛇行型』に加え、『レックス型』に分類される。一般的に、4足歩行型は草食、それ以外は肉食傾向が強い。図は西方大陸の2足歩行型のディロ
ルガである。
http://wazap.blogimg.jp/586713/imgs/b/a/ba028b4b.jpg
飛竜種
前肢が翼として機能している竜の総称である。そのため、飛竜といっても、地中を行動するものや、飛行能力が退化しているもの、潜水能力に優れるものまで幅広く生息している。また、飛竜種の竜胆は他のそれと比べて小さい割に質が良く、重宝される事もある。図は、世界的に有名な種であるイグニスの雄個体。
http://wazap.blogimg.jp/586713/imgs/8/9/89d7d9c9.jpg
ドラゴン種
四肢を持ち、それと独立した翼を有する竜の総称。2足歩行型と4足歩行型が存在し、竜族の中でも格段に強い力を持つ。それに比例するように竜胆の大きさも随一である。また、身体と比べて、脳が比較的大きく、高い知能を有する種も存在する。図は、もっともポピュラーな、スケイル種。
http://wazap.blogimg.jp/586713/imgs/5/8/58c19458.jpg
水竜種・海竜種
細かく分類すれば、別種であるこの2種であるが、生息地意外に確たる差は認められないため、同時に紹介する。共に水棲の竜であり、脚や尾は水をかけるように、ヒレ状に進化している。また、特有の呼吸器官を持ち、水中に長く留まれるように進化している。重力の影響を受けにくいせいか、他の種と比べて大型なものが多い。
図は、世界最大クラスのニライ・カナイ。
http://wazap.blogimg.jp/586713/imgs/c/d/cdfb8eef.jpg
以上が主だった竜族である。一部には、分類が難しいものや進化の途上のものも存在するが、それは別の機械に解説したい。
mochizo
No.10999296
2011年05月12日 22:05:18投稿
引用
諸君、久しぶりであるが、風邪などひいてはいないだろうか。この度は、某組織との戦いが生じ、私も参戦しており、この記事が書けなくなるのではと危惧していたが、寛大なる編集部の方々は、引き続き私に任せてくれるそうだ。そこで、今回のテーマだが、私の拠点であり帰るべき家である「ユグ・ドラシル」についてだ。
そもそも、「ユグ・ドラシル」は、東方大陸に存在する世界最大級のギルドである。よく勘違いされる方がいるが、「ユグ・ドラシル」とはギルド名であり、都市名である。もとは、ソーマ・グランバー氏が東方大陸屈指のモンスターの巣窟だった平原を開拓し、築き上げたギルドである。それを半世紀前から、伏羲、女禍という夫婦がギルドマスター兼市長となり、ソーマ氏は実動部隊を束ねる総隊長として働いている。
「ユグ・ドラシル」に舞い込む依頼の内容は多岐にわたり、ドラゴン退治から護衛、都市防衛、発掘調査の協力、ダンスのアシスタントなどなど、数え上げればきりがない。それらの依頼を少しでも円滑に達成するために、東方大陸の本部の他、各大陸に支部を置いている。ただし、今回の一件で、中央大陸支部が壊滅し、機能していない状況だ。
元がモンスターの巣窟であるせいか、肥沃な大地と豊富な水を有し、立地的にも悪くは無い。周囲をモンスターの襲撃から守る防壁で囲い、古い作りの建物と、新しい作りの建物が混在しつつも程良く組み合わさった街並みが広がっている。また、都市中央部にはギルド名と同じ「ユグ・ドラシル」と呼ばれる大木が生え、特有の風景を作っている。東方大陸の中心部にある事もあり、物流の要となっている。
気風としては、「入る者は拒まず、去る者は追わず」というソーマ氏の掲げたモットーが浸透し、住民達にもそうした傾向があり、素朴で人懐っこい人々が集まっている。また、人種や種族による差別撤廃、犯罪者の更生等、非常に珍しい体勢を取り、成果をあげている。
名所としては、地下水を汲みあげて使用している大浴場や、東方大陸屈指の市場、各地の戦士達から注目される武器工房、名門ユグ・ドラシル学院、いつも賑やかな中央酒場などが挙げられる。
名物としては、本部と支部でのみ期間限定で販売されている銘酒「聖樹の雫」、「ユグ・ドラシル」の葉のしおり、名菓「ゆぐどらまんぢう」、中央酒場で提供されている「ユグドラそば」、「コカプリン」などが有名だ。また、変わり種としては、古くから地下空洞に棲みついている特大のブラックスケイル—ニーズへッグであろう。彼は、度々地上に出ては街の食料を適当にあさって行くが、彼のおかげで水源が守られており、住民からは水神として親しまれている。
人材としては、八剣聖に匹敵するともいわれる副隊長衆が知られる。中でも、カムル・ハズコーン氏は、元十魔人である実績を活かし、後任の育成に励んでいる。ウェアウルフの双子—ラーカン兄弟や南方式魔術の達人—カイ、元大盗賊である九頭竜(閃光)のマンジ、稀有なシュラとウラノスのハーフ—ラクシャ、ギルド創立当初からの古株であり自警団のボス—ルピ・ハーチェンを加えた計7名の副隊長がソーマ氏をバックアップしている。その他、グレア・ファルガン、ヴェノン・オーストリッチ、そして私—アルバート・デインの3名の八剣聖を輩出するなど、非常に強い力を持つ組織である。しかし、ユグ・ドラシルは永久中立都市であり、自己防衛や一部の例外を除いては他国間での戦争には参加しない。
以上がユグ・ドラシルの特徴である。既に百年以上も伏羲や女禍、ソーマ氏の統治の元、安定した繁栄を築いているユグ・ドラシルであるが、問題もある。
まずは、後継者問題。総隊長であるソーマ氏は既に280歳を超えており、エルフ族の中でも高齢に入る。そのうえ、果実の戦いの前に重傷を負っており、心配する声も少なくない。しかし、本人は当分の間第一線で働くつもりであるようで、その手腕はまだまだ健在である。その他の問題としては、治安維持局との折り合いの悪さである。そもそも、ソーマ氏が治安維持局という組織自体を信用しておらず、独自の治安維持組織である自警団を設立した時から、治安維持局による嫌がらせと思われる行動が問題となっている。とはいえ、ユグ・ドラシルと治安維持局は不可侵条約を結び、同盟を結んでいる仲である。故に今回の事態を重く受け止めている者も多い。
とはいえ、ソーマ氏の限りない愛から生まれたこのギルドは、皆が強い絆で結ばれており、一枚岩で有名である。我々はどんな困難が待ち受けようと、必ず乗り越えられる事であろう。
以上で、第5回を終えたい。