熱しやすく冷めやすい、白蜘蛛です。
3つ目のフォーラム作成になります。
小説ではないですが、自作の詞をここで紹介したいと思います。
「そんなことしてないで、さっさと小説書け」と言われるかもしれませんが、現在(4/12)いい文章がどうしても浮かばないんです。
期待している方々には申し訳ないのですが、作品の質の向上のためにしばらくお待ちくださいm(__)m
ここで紹介する詞は、機会さえあれば曲にしてVOCALOID辺りに歌わせたいと考えております。
まぁいつになるか分かりませんが……
現在(4/23)、必死で調教やってますが、なかなか進行しない……
もうしばらくお待ちくださいm(__)m
では、白蜘蛛の詩集を楽しんでいってください。
白蜘蛛 No.10925436 2011年04月12日 06:51:28投稿
引用
広い荒野 曇る空
今私は前を見る
足元からどこまでも
地平線の境まで伸びるそれを
冷たい風 湿る匂い
錆付いて鈍い色の
足元からどこまでも
霞の向こうまで伸びるレールを
これに沿って進んで行けば
きっと平凡な明日が待ってる
だけどそれじゃ何も変わらない
もっと特別な未来を望む
砂利蹴散らし 私は駆ける
日常へ続くレールを外れ
大気を裂いて 私は駆ける
あの雲の先に光があると
信じて
高鳴る鼓動 乱れる息
今私は後ろを見る
視界の端から端までを
真一文字に横切るそれを
もつれる脚 滴る汗
遠くからでも黒の映える
視界の端から端までを
境界線のようなレールを
あれに沿って進んで行けば
この苦しさから逃れられる
だけどそれじゃまた逆戻り
まだ諦めたくないんだよ
吹き付ける風 降り出した雨
障害を全て弾き返して
いいや違うな それら全てを
この脆くて小さな身体で
受け止める
あの雲を抜けた先の
景色はきっと美しいのだろう
それを瞳に焼き付けて
あなたの待つレールに帰ろう
砂利蹴散らし 私は駆ける
日常へ続くレールを外れ
大気を裂いて 私は駆ける
あの雲の先に光があるんだ
吹き付ける風 降り出した雨
障害を全て受け止めて
苦しみさえも 進む糧にし
見付けたいんだ私だけの
未来を
白蜘蛛 No.10950546 2011年04月23日 00:48:34投稿
引用
遠い遠い昔の話 一人の青年が悪魔に魂を売りました
醜く汚いこの世界に
ボクは嫌気が差していた
ずるい人間だけが得をする
この不平等な世界に
そんな不条理を壊すために
ボクは悪魔と契約した
残りの命と引き替えに
力を手に入れたんだ
時間は少ない
どこから崩そう?
考えながら彷徨っていたら
ボクは見付けてしまったんだ
健気に咲く一輪の花を
その儚い笑顔が
ボクを躊躇わせる
手を止めしゃがみ込んでいた
君の隣に
悪魔が囁く
「契約は取り消せない
分かっているはずだな?」
ボクを急かすその言葉を
今だけは無視させてよ
風雨に耐えるその花を
ボクは傍で見守っていた
苦痛を欠片も顔に出さない
その気高い花を
そんな美しさを守るために
ボクは悪魔と契約した
渡した命と引き替えに
この世界に生き永らえさせて
首を横に振った
非情な悪魔は
「壊すんじゃなかったのか?」と
ボクを諭そうとするんだ
その目的はもう置き捨てた
君の向ける笑顔が
ボクを引き付ける
気を許し横になってた
君の隣で
悪魔が呟く
「寿命は残り少ない
お前はなんて馬鹿な人間だ」
ボクを嘲笑うその言葉を
聞こえないふりしたんだ
「この命尽きるその時まで
君の傍に居させて欲しい」
あの日交わした約束が
こんなに早く叶うなんて
ボクの脆弱な横顔に
君はキスをしてくれた
溶けるように力が抜けてく
君の傍で
ボクは嘆いた
「壊そうとしたこの世界は
こんなにも素晴らしかったのか」
君に出会えたそれだけが
ボクの気持ちを変えていたんだ
悪魔が寄越したこの力で
ボクは土を掘ったんだ
弱った身体をそこに埋める
君の傍に
悪魔は言った
「何もせず果てることが
お前の望んだ結末だったのか?」
ボクを哀れむその言葉は
もう届いていなかった
残された一輪の花は 枯れるその時まで綺麗に咲き続けました