文才皆無ですが宜しくお願いします
第二次ネオ・ジオン戦争から7年、「ラプラスの箱」を巡る戦闘から4年。連邦軍の腐敗は進み、それを狙い宇宙世紀100年目の主導権を手に入れるために「袖付き」の残党が活動を再開していた
衛星軌道上にある戦艦、ラー・カイラムはブライト・ノアが降り、新しい艦長、クルーで運用されていた。
その艦内は警報で包まれている。MSデッキも例外ではなかった。
MSパイロット、アルバ・ラバーズは自機の「MSN-001XC ガンダムデルタカイカスタム」の装備などを確認しコクピットに入る。この機体は元のガンダムデルタカイからカラーリングは同じだが、サイコミュシステム「ナイトロ」を排除し、プロトフィン・ファンネルを二機から四機に増やし、ロングメガバスターは威力、速射性能を底上げした。ジェネレーター出力も上がり、より高機動化した。
「んじゃ、行きますかァ?」
隣のハンガーに収められたデルタプラスから通信が入る。声の主はエリス・ラルリスだ
口調がアレだが、性別は女である。年齢はアルバ、エリス共に19だ。
準備が完了し、MSがカタパルトに移される。
「ガンダムデルタカイカスタム。アルバ機行きます!!」
その声と共に射出された機体は瞬時に可変形態になり、戦闘区域に飛翔した
ガンダム好きδ No.11728986 2012年03月17日 12:53:12投稿
引用
ドライセンが先行し攻撃を仕掛けてくるが、アルバは軽い動きでそれを回避する。そして機体を可変形態からMS形態に変形させる。直後に、ガンダム!?と驚いた敵兵の声を聞くが、それを無視してアルバはビームサーベルを展開、一気に切りかかる。
アルバ機の方角で起こった爆発を見ながらエリスはもう1機のドライセンに攻撃を仕掛けた。彼女は格闘戦は好まなく、今もビームライフルを使って戦闘をしている。しかし、射撃の腕は高く敵機に命中させた。残るはギラ・ズール2機なのだがすでにプロトフィン・ファンネルで撃墜されていた
「オイオイ、人の活躍の場ァ奪ってんじゃねェぞ?」
明らかにイラついてる声がガンダムデルタカイカスタムのコクピット内に響くが
「そっちが遅いのが悪いんだよ。あと、俺中尉、お前少尉。口のきき方に気をつけろ」
軽くスルーしたアルバは帰路に就く
ガンダム好きδ No.11731394 2012年03月19日 16:43:02投稿
引用
「諸君、我が方の地球連邦軍は袖付き残党を早急に叩きたいらしい」
集められたクルーの前に立って説明しているのはラー・カイラム現艦長、サダス・アンター中佐である。彼はスクリーンを指差す。そこには4年前の戦闘により大打撃を受けた旧袖付きの拠点があった
「これは「パラオ」だ。前に袖付きが使っていたものだ。しかし4年前にRX-0「ユニコーン」とそのパイロット救出のためネェル・アーガマが単艦で攻撃を仕掛け崩壊し、廃棄された。それを袖付き残党がまた利用しているらしい」
そこで、と付けたしたサダスは真剣な顔付きで
「この「パラオ」に近い我々のこの艦と他2隻が明後日の零時零分丁度に攻撃を仕掛けることになった」
まったくと最後にボソッと言ったようだが誰の耳にも入らなかったようだ。何せ、いきなりこれだ。集まったクルーたちも騒ぎ出している。アルバとエリスも例外ではない
「艦長!!」
アルバがサダスを呼び止める。サダスが後ろを向くのも待たずに喋り出した
「他2隻の主戦力はなんでしょうか?俺たちはジェスタにスタークジェガンですけど」
この質問を聞いたサダスは答えた
「ジェガンとプロト・スタークジェガンだ」
予想通りの答えに溜め息をアルバは吐いた
「なのでこの艦が先行して攻撃を仕掛けるようになるだろう。なぁに、相手はロクな戦力も用意できないだろう。ゆっくり休んでおけ」
そう言ってサダスは持ち場に戻っていった
ガンダム好きδ No.11744064 2012年03月27日 12:09:42投稿
引用
「ラプラスの箱を巡る戦争の時もパラオは墜ちたが、そのまま袖付きは活動を続けていた。今回もそのような事になることも予測できるが、作戦は遂行しなければいけない。出撃後も指令は行うが緊急時は各個で判断をすること」
この声に続き了解、という言葉も聞こえてきた。袖付き残党はまだ残っていた居住区をさらに削り、そこに軍関係(軍とも言えないが)のものを配置していた
アルバは整備員と共に機体の最終チェックを行っていた
「ロング・メガ・バスターの出力が安定してないぞ?他はOKだが」
ガンダムデルタカイカスタムは元の機体から無理に改良を施した機体である。なんとか適応してきたが威力と速射性能を両立しようと改良を加えたロング・メガ・バスターは性能がいまいち安定しない
「仕方がありません。なんなら旧式のガンダムMk-3のライフルでも持っていきます?」
整備兵がMk-3のライフルが置いてある方を指さす
「まぁ、威力が及ばなくても安定してればいいな。よし、それを使おう」
「了解です」
こうしてロング・メガ・バスターからビームライフルに装備が変わったのだった
「まもなく敵、警戒宙。総員、戦闘配備。繰り返す、総員戦闘配備」
「ミノフスキー粒子、戦闘濃度散布」
「MS、発進準備」
艦内が慌ただしくなってきた。