その日は、何もない休日
もう少しで8月になろうとしていた7月の下旬だった。

俺は特にすることも無く、外をぼんやりと見つめた。

『…ねぇ、お兄ぃたら最近よく、ぼー…としてるけどどうしたの?』
 …と 俺のベットで足をパタパタさせながら妹が聞いてきたので、

『…ぅん〜、特に理由は無いんだが、いつも何も変わらない平穏な日が続いているな! だが果たしてこのような生活なんか続けてていいのだろうか?』

と、誰に言うわけでもなく一人ごちるように言うと妹は
『私も常々思ってはいたけど、お兄ぃっていつも同じ生活しかしてないんじゃない?たぶんそのせいだと思うけど。』

…ふむ。確かに俺の周りには変わった人が沢山いるけど、あえて変わった人生を送るのも大変だと俺の父、信久は言っていた。
『だけど、まぁさすがに何も変わらない日常もあきてくるんだよなぁ』


…後で、ダチの山崎にでも相談してみるか。

『そんじゃ、今日の夕飯さきちゃんのご飯にでもする?私さきちゃんと遊びたいし。』
『しゃあない、話もついでにしてくるか』