その日も、雲一つ無いカラッとした青空で相も変わらず平和な日常だった。
…俺の家の中以外は。


『だぁ〜かぁらぁ、あたしと付き合いなさいよ、って言ってるでしょ。何で言うこと聞かないのよ!この鈍感!。』

…彼女は昨日からこの調子で俺に猛烈アタックを仕掛けているのだが、どうにもその行為というか言動が過剰的すぎる…というよりは…まぁアレな訳で。
それを事あるごとに断っている俺は朝っぱらから、しかも日があけてまもない4時頃に俺のベッドの上で抗議している彼女の声でやむなく起こされた。


『…っうか1日たてば止めるかと思って無視してみれば、まだ他人んちで騒いでんのかよ。
煩いからいい加減その可愛いお口を閉じてはもらえまいか?近所迷惑になるから。』
『あっ!あんたがあたしの事を無視して寝ちゃうからでしょうが。
素直にあんたが
「はい!わかりましたお嬢様」
…って言えばあたしだって止めてあげるのに』

…ああ、誰かこの可哀想な女の子を
家から連れ出して
そして下僕という彼氏に
なってあげてください。