※100点満点からの減点法で評価
良い点
街中を歩く人々についても、ひとりひとり細かな設定がされており、特に3日目の夜は、最後の数時間をどう過ごすのか、人々の個性がよく表れていて、とても丁寧に作り込まれていると感じた。
また、そのサブイベントでも人間ドラマを垣間見ることができる。
オリジナル版には無かったらしいので、嬉しい人も多いのではないだろうか。
ミニゲームなどにも気軽に挑戦できる。
悪い点
また、オカリナを演奏する際の演出がスキップできない点も気になった。
仮面を被った時の演出などは2回目以降はスキップできるのに、何故オカリナは無理なのか…
いくら金欠になりにくいとはいえ、いちいち消耗品を買い揃えるのは面倒。
また、時間を巻き戻すと1日目の朝の状態(リンクがまだ何もアクションを起こしていない状態)に戻るのだが、このことに関する説明が不十分。
●曲を覚える
●ワープポイントを解禁する
●ダンジョンをクリアする
など、やるべきことを特定の工程までやってから時間を巻き戻すのが望ましいのだが、変なタイミングで時間を巻き戻した場合、何度も同じことをさせられることになり、モチベーションの低下に繋がる。
ただ、時の逆さ歌については、あるのとないのとでは難易度に雲泥の差があるため、習得することに必然性があった方が良かった。
時の重ね歌は特定の時間帯までタイムジャンプできるというものだが、日付を越えて一度にタイムジャンプすることができない。
例えば、1日目の朝から3日目の夜にタイムジャンプするには、1日目の朝→2日目の朝→3日目の朝→3日目の夜と3回も曲を演奏する必要があり、面倒。
総評:55点
ざっとプレイしてみての感想なのだが、このゲームは良くも悪くも好みの分かれるゲームだと感じた。とにもかくにも、終始時間制限が付き纏う上に、時間を巻き戻すことによるリスクが大きすぎるため、今作にはこの時間制限仕様とじっくりと時間をかけて謎解きを楽しむ従来のゼルダシリーズの楽しみ方とのギャップがある。
ここが好みの分かれるポイントになるだろう。
少なくとも、じっくり時間をかけて自力で謎解きを楽しみたいと考えている人には、このゲームは合わないかもしれない。
逆に謎解きに自信のある人や、攻略サイトを見ながらでもサクサクプレイしたいと考えている人にはオススメできるゲームだと思った。