前作プレイ済みですが、前作は1パターンのみだったために、全クリせずに投げ出しました。データも残っていなかったため引継ぎなしでのプレイで今作はやっています。あと、ガンダム自体はゲームぐらいでしか触れていることのないにわかです。

良い点

前作から色々と正統に進化
例)ガンプラの増加、武器やパーツの進化可能、カラーリングの豊富さ、乗り物の登場など

悪い点

・本格的ストーリー(笑)
・操作性(慣れるまでが大変)

〈総評〉
前作での肝であったガンプラの製作にかなり力を入れている印象。前作の攻略は「強い武器を使え」だったが、今作は強化すればどんな武器を使ってもOKというのがファンには嬉しいか。ここはプレイして実感してもらえれば幸いである。

このレビューではストーリーについて語りたい。
確か「本格的なストーリーが展開される」というキャッチコピーもあったはずだが、3面クリアまでに私が理解したストーリーを書くと以下のようになる。前提として主人公はガンプラのお祭りのような場所に来ていて、ストーリーというのはそこのアトラクションの一つである。最初のナレーションでは「地球の危機を君の手で守れ」的なストーリーであるらしい。
さて、私が理解したストーリーはというと・・・・・・
「悪い奴らの企みを阻止するために宇宙にあがり、その過程で隊長クラスの人が二人死にました。」
以上である。

ちなみに、仲間がどのような人物関係で、どのような過去を背負って戦いをしているか、全くもって描写されない。宇宙ステージのボスとヒロインが何やら同じ家のお嬢様と召使いらしき会話があるのだが、葛藤もせずに戦う。(なお、この関係はここで初めて描かれる)
つまり、キャラの掘り下げがなされていないのだ。その中で隊長クラスが二人死ぬ。製作者的には「死なせておけば涙がなしでは語れない展開だろう」ということを狙っているのだろう。しかし、キャラの掘り下げがなされていないためプレイヤー(少なくとも私)は「あ、死んだわ(無関心)」という状態になる。そして簡単に死なせてしまう製作者側の意図を勘ぐり、幻滅する。

要はストーリーを期待して購入すると、100%裏切られるということである。ストーリーはクリアすると売店にガンプラが並ぶという程度のおまけである。

上述したが、このゲームは前作よりも自分のガンダムを作れる。この自由度はやっていてすごく楽しいものだ。おすすめできるゲームである。