題材は「ガンダム」ですが、STGゲームとしても既にサターン時代から
完成されている作品の最新作です。

システムを簡略化し、前作であった外交をアライメント(決定によって変化)
に変える、改造の追加等のローカライズがなされており、より遊び安くなりました。

幾分機体調整もされているようで、例えば連邦軍序盤で有効だった「フライマンタ」
という機体が弱体化され、この機体を大量に使ってのゴリ押しが出来なくなっています。それに対してジオン側も飛行ユニットに乗ったザクを追加(改造)出来るようになり、扱いやすくなったと言えます。

このように序盤戦においても微調整がなされており、よりバランスが取れてきたとも言えます(後半の機体性能インフレ状態は除いて)

この作品を遊んだ事の無い方はかなり難しく感じるでしょう。
このゲームは自分が指揮官となり、機体を作成、指示、作戦の決定をして
エリアを制圧していくゲームなのですが、純粋にそれだけでは横槍を入れられたり
自軍の弱い所を敵は普通に突いてきます。
自軍が劣勢の場合は退却もします。
そこで落としたいエリアの周辺エリアに単機なりで攻め相手の援軍を縛るという方法が
定番になっているのですが、STGとしてはここが良くない所でしょう。
どのプレイヤーに於いてもそうする事によってプレイスタイルが縛られる形になり、
特に序盤の機体種類が出て居ない時は、同じような攻め方になり易いと言えます。

難易度も7つに増えており、前作をプレイした人でもいきなりノーマル、ハードに手を出すとやり直しになる事もある位の難易度ではあります。
逆にvery easy、easyになると物足りなく感じるかもしれません。

未プレイの方は新しい技術、開発につぎ込み過ぎて資源、資金がカツカツになる可能性もあります。
そういう意味ではシステムやある程度の機体出現タイミング(どんなMSがその勢力、時代で出るか)を理解していないと序盤からギリギリのラインでのターン消費になり苦戦しがちになり、難しいと感じるでしょう。

STGとして遊びやすくはなってきましたが、まだまだ難しい部類のSTGにあると思います。

筆者は連邦HELL,ジオンspecial(機体ダメージ二倍、製作費用1/2)でクリアしましたが、それでもまだ遊べる所がこのゲームの深い所だと思います。

AIがかなり賢くなっているので、戦闘全AI任せでもかなり賢く動くので、
ある程度形に出来るようにはなっています。(アクシズnormalで実験済み)

ガンダムファンにはこの作品で明らかになった出来事等が数多くあるので、
この骨太のSTGを是非やって頂きたいと思います。
但し、Gジェネ、スパロボとは難易度の桁が違いますのでご用心を。