とりあえずエンディングまで遊んでみての感想を。

良い点

世界観
マリオ&ルイージの立体的な世界の中に、ペーパーマリオシリーズのペラペラなキャラクターがいることで、”紙”であることがより強調されており、両シリーズの良さを引き出すことに成功している。
また、キノピオがクッパの襲撃に慣れているなど、マンネリ化を逆手に取る裏設定もgood。

ドデカクラフトバトル
前作や前々作における、巨大化バトルと同じ位置付けだが、これまでのような3DSを縦に持ってタッチペンを使うという操作性の悪さは一新され、今作では普通にボタンとスライドパッドで操作する全く別物の内容となっている。
ドデカクラフトバトルはエンディングまでの間に何度かあるが、毎回こちらが使うドデカクラフトが違い、できるアクションや特徴にも違いがあるので、毎回新鮮な気持ちでプレイできる。
また、ダメージが蓄積すると色画用紙が剥がれて段ボールが剥き出しになるなど、細かい部分まで再現されている。

イージーモード
ゲーム後半の敵は回避困難な激しい攻撃をしてくる敵が数多く出現するため、自力での攻略に行き詰まってしまうこともある。
イージーモードに切り替えると、マリオ達の能力値が相当強化される上に、敵が攻撃してくる直前に狙われているキャラクターをマーキングで教えてくれるようになるため、回避も簡単になる。
ゲームに不慣れな人への配慮も欠かさない点は、流石は任天堂といったところだろう。

どこでもセーブ可能
地味だが非常に便利な機能。
いつでも好きな時に中断できる。

イベントシーンの早送り
シリーズを通しての問題点のひとつに演出が長いことが挙げられるが、今作ではイベントシーンやマリオ達の会話シーンなどを早送りすることが可能。
サクサク進められるので、これまでのシリーズに比べてストレスが溜まりにくい。
ただし、明らかに”スキップ可能”にすべきだったと思われる演出も少なからず存在するが、詳しくは悪い点の方に後述する。

悪い点

ストーリー中のミニゲーム
ペーパーキノピオを集めるなどのミニゲーム自体は悪くないが、冒険の合間にちょろっとやる程度のスタンスでよかった。
ストーリーを進めているといきなり始まったりする上に、先に進むためにはクリアする必要があるため、やらされてる感が強い。

キラキラの敵
ゲーム中盤以降からペラペラの敵がたまにキラキラになって出現することがある。
倒せば必ず何かしらのレアアイテムを落とすのでそれはそれで良いのだが、これらの敵は他の敵に比べてレベルが高く、2~3回連続で行動することもあり、非常に強い。
しかも、こちらのレベルが余程高くない限り先制してくることが多いため、いきなり全滅させられることもあり、少々理不尽な要素に思えた。

amiboカード
amiboを持っていれば、何も書かれていないカード(以下:無印カード)から強力なキャラカードを作り出せるが、裏を返せばamiboを持っていないと無印カードを手に入れても役に立たないため、amiboを持っていない人にとっては蛇足と言わざるを得ない。
amibo以外にも無印カードの使い道を用意するか、amiboを使うかどうかの設定を切り替えできるような機能が欲しかった。

キノピオのスタミナ回復
ドデカクラフトバトルにおいて、何かしらのアクションを行うとドデカクラフトを運ぶキノピオがスタミナを消費するため、ステージ中の回復ポイントで定期的に回復する必要があるのだが、当然その間は隙だらけになる。
しかし、敵はスタミナ切れにならないため、序盤はともかく、終盤はその隙にダメージを受けることが多く、正直こういうのは要らなかったと思う。

スキップ不可能な演出
例えばドデカクラフトバトルでやり直した際、そのドデカクラフトの特徴やチュートリアルを何度も見せられる。
こういうのは一度見たら2回目以降はスキップできるようにすべきだった。

総括

マリオ&ルイージシリーズと、ペーパーマリオシリーズの特長を引き継いだ良作だと言える。
問題点も色々挙げたが、イージーモードや演出の早送りなど、多くのプレイヤーへの配慮がなされた総合的にとても遊びやすいゲームとなっており、少なくとも買って損はしないと思われる。
次回作にも期待できる出来だと感じた。