山奥の館で出会った一人の少女
その館は、山深い森の奥に存在していた。
ある「仕事」のために、この場所を訪れた主人公「成田一樹」は少女と出逢う。
「貴方が…私のお兄様になるの?」
それだけの言葉を残し、彼女はその場を去ってしまう。
それを追うように踏み入れた館の中には、既にメンバーが揃っていた。
どこか自分と似た匂いのする少女、「織来静紅」。
なぜか脅えたような様子を見せているのは「西野花夜子」。
先ほどの少女の名前は…「東条翠」。
それ以外にも偶然にも再会した昔馴染みの「山本勇人」や、
ギャルといった感じの少女、「稲敷美穂」。
雇い主が用意したらしい、執事の中山という男。
「仕事」の内容。それは「それぞれ割り当てられた役柄を演じながら生活する」という、不可解なもので。
それぞれ胸に抱えるものを秘めながらも、この屋敷での生活は始まった。
最初の数日は、何の問題もなかった。
…その夜までは。