失われた自分の身体を取り戻すため、弟とともにファンタジー世界を冒険するエドワード・エルリックの物語。本作は、画面いっぱいに暴れまわるキャラクターを操作して、漫画やアニメで人気のストーリーが体験できる、「鋼の錬金術師」のゲーム化第2弾である。
はるか昔、高度に発達した錬金術によって栄えたひとつの文明が存在した。王は錬金術によって巨大な街をつくり、国を繁栄させた。人々はその王の力を恐れながらも敬って日々暮らしていた。だが、あるとき王は禁じられた秘儀を執り行い、災いを招き入れてしまった。そして、その文明は滅び去ったという。この文明の謎を解き明かすのが本作のメインストーリー。
プレイヤーは主人公エドワードを操り、敵を倒しながらストーリーを進めていく。ポイントとなる部分にはイベントが用意され、深みのあるシナリオをより深く体験できるよう工夫が凝らされている。もちろん、イベントシーンではアニメと同じ声優陣によるキャラクターボイスが収録されている。
本作のストーリーは、原作の第一話、エドワードとアルフォンスの二人が新興宗教レト教を信仰する街リオールを訪れたところから始まる。しかし、用意されているのはゲームオリジナルのシナリオ。赤いエリクシルの悪魔とは、いったい何者だろうか? その謎を解き明かすのは、プレイヤーである君自身だ。(松本秀行)