舞台となるのは、帝都東京にある桜のキレイな丘のある街“聖蹟百合ヶ丘”。看護師の登竜門“帝都看護専門学校”に入学した主人公“大幸あすか”は、よくできた妹や優秀な同級生、そして、きびしくもやさしい先生に囲まれ、がんばっています。
高校のときよりもずっとたいへんな、つめ込み授業に挫けそうになったり、実習先の患者さんの、やさしい言葉に励まされたり。多くの経験を通じて成長する“あすか”。そこで描かれるのは、学生どうしならではの青々しさ、そして2組のカップルが織りなす人間模様です。
学生なら本来許されるはずの失敗も、命を扱う医療現場では、絶対に許されないという矛盾。人として当然持っている、思いやりの気持ちややさしさを否定するような、看護師に求められる資質。多くの患者と向かい合い、自分の心と向かい合い、葛藤を続ける少女たち。これは、ひとりの女の子の成長、光と影、彼女を取り巻く個性豊かなヒロインたちとの友情物語。