内政フェイズと合戦フェイズが同一画面で行なわれるようになったのも新しいポイントだ。敵軍勢が攻めて来た時には、内政フェイズで作業していたフィールドにそのまま敵が侵入するのである。籠城すれば負けにくくなるが、城下町が破壊されるので、破壊を避けるために城下の外で戦うか否かが悩みどころだろう。戦いはリアルタイムに進行するが、時間を止めて命令を出せるので、じっくり考えながら戦いたい人も楽しめるのがうれしい。
このほか、有力大名だけが天下分け目の戦いを実行できる「決戦」コマンドも用意。文字通り天下統一と滅亡の分かれ道となる総力戦になるので、単純作業になりがちなゲーム後半も緊張感を持ってプレイすることができる。海外のリアルタイムSLGを彷彿とさせるグラフィックスは、絵画のようにディテールまで細かく描かれ、城下町を彩る8つの季節の移り変わりも見事だ。苦労して作り上げた美しい町が合戦で破壊された時は、ついゲームにのめり込み、心の底から怒りを覚えてしまうかもしれない。(秋月昭彦)