かつて、竜や魔物が跋扈していた
大陸テルブリース。
やがて人が国を興し、大陸を統治し、
一度は平和が訪れたかに見えた。
しかし、大陸を収めていた二国、
西のシニステルと東のオリエンスは、
どちらが大陸の覇者となり得るかを賭け、
全ての武力を用い戦争を始めた。
二国間の力は拮抗しており、
両者ともただ疲弊していくのみ。
結果、人による統治が弱まった事で
魔物達が息を吹き返し、
二国は滅びる寸前まで追い詰められた。
既に二国が手を結ぶ事は不可能。
どちらかの国が力を手に入れ、
パワーバランスを崩さなければ
いずれ人は滅びる、と考えた二国の王は
テルブリースに伝わる魔石に目を付けた。
その魔石は神話の時代から
テルブリースに存在し、
様々な記憶をその身に宿していた。
二国はこの魔石をラピスと名付け、
記憶を探る研究を続けた結果、ラピスが宿した
記憶を具現化する事に成功した。
ラピスが宿す記憶の中には、
神なるものに匹敵する武具もあり、
それはたった一つでも国を揺るがす力を持つ。
二国はそれを手に入れることで
相手国を出し抜こうと考えた。
――そして現在。かつて神が住むといわれた地
神なる武具の記憶を宿したラピスが眠る場所
セレスティアへと二国は進軍を開始する…。