後漢末期、漢王朝の腐敗は頂点に達し、大陸にはどこまでも荒廃した国土が広がった。
やがて、腐りきった大地は、「太平道」という乱世の種を生み出してしまう。
芽吹いた種は燎原に広がる烈火の如く、瞬く間に大陸全土を混乱の渦に呑み込んでいく・・・。
その最中、新時代の覇者達が覚醒めはじめていたことを誰が知ろう・・・。
その天命は天をも焦がし、その志は千里の果てを思う・・・
乱世の奸雄 曹操孟徳
長江に守られし、江東の地より天下を窺えし覇王の大器・・・
孫呉の巨星 孫堅文台
人々の中より現れ、人々と共に覇道へ赴く男・・・
仁義の宿星 劉備玄徳
そして、興亡果て無き乱世の世に覇を築かんと、彗星の如く疾駆する数多の群雄達。
天下に龍はただ一人・・・されど、時代はそれを許さず。
時に西暦184年。
それは、覇道に身を焦がした曹操の・・・
孫呉の意志の中に受け継がれていった孫堅の・・・
天道に抗う男、劉備の・・・
そして、名も無き一人の男の物語・・・後の世の「三国志」と呼ばれる物語である。