プレイヤーは不思議な本屋さんにやってきたお客となり、店主と話すことで絵本ができていく。俳優の藤村俊二さんが店主を演じ、実写のムービーによってプレイヤーに語りかけてくる。実写映像による実世界が、パステル調のグラフィックによる絵本の世界との区別を見事に演出。ゲームは、あるテーマを基に物語が進み、途中で言葉を入力したり、接続詞を選んだりすることでシナリオ自体がドラスティックに変わっていく。絵本に載せるさし絵も選ぶことができ、そのさし絵が人間だった場合は名前をつけることもできる。プレイヤー自身や知人を物語に登場させることも可能だ。絵本は簡単に作ることができるので、自分の満足のいくまで何度でも作り変えることも可能だ。
比較的やさしい言葉が豊富に用意されているので、小学生低学年でも十分に楽しめると思う。ぜひ親子で遊んでいただききたい作品だ。(岡田幸司)