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それは、まだ彼らが小さかったころのお話。まわりの大人に黙って遠くの知らない街へ行くだけの、他愛もない、でも彼らにとってはかけがえのない大冒険が行われた。冒険の終わりにたどり着いた街で、彼らはとてもキレイなふたつの月を見た……。そして数年後の夏のある日。主人公の管野孝は、再びふたつの月を見る。自分以外には見えない幻の月の原因を探るため、彼は思い出の街に足を踏み入れる。そこでは、幼なじみとの再会が待っていた。幼なじみと月の謎を追いかけてたどり着いた奇妙な樹
の下で、彼らは願いを叶える力を持った魔法のような道具を手に入れる。しかし、孝の道具“グレイスワンダー”が何者かに盗まれてしまう。使いかたを誤れば大きな災いにもなる道具。責任を感じた孝はグレイスワンダーを取り戻すことを決意。かつてのように集まった幼なじみたちとともに、あの日終わった冒険の続きを始めるのだった。
