『解放』か『死』か。
鬼に堕ちて、恋を知る。
▼ストーリー
いつも通り勉強し、
いつも通り友人と喋り、
いつも通りの星空を見ながら歩いていた、高校からの帰り道。
主人公たちは突如、殺意を滾らせた男に襲われ、理不尽な死の淵に追いやられる。
声すらあげられない恐怖と、苦痛。
悶え苦しむ主人公の耳に届いたのは、
不思議な雰囲気をまとう青年ーー永海連の声だった。
彼の口づけは主人公を救い、引き返せない呪われた道へと誘う。
***
本作のヒロインである庵崎薫は、異常者によって目前で両親を殺されたトラウマを
心の奥底に抱えながらも、日々を前向きに過ごしていた。
だが、とあるきっかけで鬼とも呼ばれる存在『上樹の一族』になってしまう。
しかも助けてくれた連という青年いわく、薫の前世である『世羅姫』が受けた呪いにより、
咎人を喰らう『罪喰いの儀』を行なわなければ、酷い乾きの果てに死ぬのだと告げられる。
薫は突然人を喰らわねばならなくなった己の運命に戸惑いながらも、
罪人を喰らうことで誰かを救えるのならと、罪を背負い生き続ける決心をするが……。