※ラクツ､昧姫姉妹､新旧計20ブイズで
愉快で奇怪な地形荒らし犯を追い詰め
様とする第1部

▼編集は暫し御待ちを｡

地面専攻者の親睦会(決闘)

バトルール(対戦規則)
＊6VS6のシングルバトル
＊レベルは50で固定
＊交代OK
＊HPとPPを回復する道具は
使用禁止(但し状態異常快復はOK)
＊能力を上昇させる道具は
使用可能(※シューターバトル?!)
＊一撃必殺技は使用&修得不可能

瑣依菠	喜八郎
バイサイ♀	マッギョ♂
セルサイ♀	ヌオー♂
ライナプサイ♀	ゴローニャ♂
キャリーサイ♀	シロデスナ♂
ゲットサイ♀	フライゴン♂
ドサイドン♀	マンムー♂

チャレンジャー喜八郎
派生マッギョ

擬態	粘りの鉤爪
穴を掘る	トラバサミ
氷の牙	泥掛け

ヌオー

貯水	湿った岩
穴を掘る	雨乞い
アクアテール	冷凍パンチ

原種ゴローニャ

石頭	ゴツゴツメット
穴を掘る	ロックカット
炎のパンチ	雷のパンチ

シロデスナ

砂隠れ	大きな根っ子
砂嵐	砂集め
メガドレイン	ギガドレイン

フライゴン

浮游	青空プレート
穴を掘る	龍の舞
ドラゴンテール	空を翔ぶ

マンムー

雪隠れ	冷たい岩
穴を掘る	霰(あられ)
フリーズドライ	馬鹿間導力

テスター瑣依菠
バイサイ

アクアフィールド	必中珠
ハイドロマンシー	ジオマンシー
ハイドロポンプ	マッドキャノン

セルサイ

雪降らし	光の粘土
オーロラベール	吹雪
大地の間導力	雪化粧

ライナプサイ

グラスフィールド	グラスシード
華吹雪	泥パック
天変地異	宿り樹の種

キャリーサイ

エレキフィールド	エレキシード
越天樂今様	晴天の霹靂
皐月晴れ	砂遊び

ゲットサイ

パイロフィールド	パイロシード
パイロマンシー	天晴れ
晴天の霹靂	光合成

ドサイドン

隠れ特性	大地のプレート
ドリルライナー	渦潮
雪雪崩れ	猫に小判

---

バトル新描写の前に､シューターの
能力を軽く纏めるヨ｡

＊アイテムコール コスト1
持たせた導倶の効力を使用可能タイ
ミング無視で発導させられるが､“黒い
鉄球”や“拘り系”には運用不可能
＊スキルコール コスト3
ポケモンが場に出た瞬間に効力が発導
する特性をもう1度発導させられる
“威嚇” “予知夢” “御視通し” “天候変化系
各種”etc.が対象
＊アイテムドロップ コスト5
“自分の”ポケモン1匹の持ち物を棄て
させる(“相手”では無いので要注意)
拘り状態解除やトリック(摩り替え)
等で変な導倶を押し付けられた際に
便利
＊フラットコール コスト9
“味方の”能力変化を元に戻す(“自分の
場に出て居るポケモン”は対象外?)

＊傷藥系
傷薬→コスト2
良い傷藥→コスト4
凄い傷薬→コスト8
満タンの藥→コスト10
回復の藥→コスト13

＊状態異常快復系
スプレー系→コスト4
(↑※蒲公英印の導倶を含む)
何でも治し→コスト6
(↑※混乱と魅了と呪いも治せる)
元気の欠片→コスト11
元気の塊→コスト14
▼漢方藥系と蒲公英印の飴系と
各地方銘菓系と笛系はリスト記載
済み

＊PP回復系
ピーピー(エイド/エイダー/リカバー
マックス)

＊積み導倶系
通常(1ランクUP)→コスト3
2ランクUP→コスト5
3ランクUP→コスト7
6ランクUP→コスト12
クリティカットの場合は
2ランクは重ね掛けが可能
3ランクは効力自体が強化
されて居る 6ランクは存在し無い
▼蒲公英さんが開発した回避UP系
(クリティカットと同一仕様)も一応
リスト記載済み

シューター限定は勿論だが他の
カテゴリーの導倶もほぼ遣わ無い
気がする(苦笑)

地底遺跡のレジマウンテ

※ヤーコンロードは単為る入り口に
過ぎ無い事を忘れて居た憐れな作者｡

時系列:親睦会(決闘)の終了直後
勝敗:喜八郎が瑣依菠に惜敗(前提)

粗筋:①喜八郎の手持ちポケモンは
シロデスナ以外の総員が“穴を掘る”を
修得(おぼ)えて居るが､瑣依菠の手持ち
ポケモンは誰一匹“穴を掘る”を修得えて
居らず､ヤーコンロードを脱出するには
“穴脱(ぬ)けの紐”と称ばれる導倶を用い
無ければ為らず…自分の鞄から取り出し
構えた所で喜八郎に｢待った!｣と伝われ､
引き留められて仕舞う｡

②趣味(兼得戯)が穴掘りの喜八郎は如何
伝う由縁(ワケ)だか地面属性を持つポケ
モンから妙に懐(なつ)かれ易い体質為の
だが､類い稀(まれ)に観(み)られる体質の
御蔭で 自身の手持ちと為った ポケモン
達の“複合属性の秀逸さ”故かは不明だが
ヤーコンロードを入り口とする､“と或る
迷宮の最奧部に潜むポケモン”が､自身と
瑣依菠の共通属性で在る事を察知する｡
瑣依菠曰く｢何者かが 本來其処を棲みか
とするレジ系伝説ポケモンを捕獲した後
誰も観た事が無い姿と属性を持ち併せた
新レジ系伝説ポケモンが顕れたと考察え
たら一応説明が付く｣との事｡

③喜八郎曰く｢新レジ系伝説ポケモンの
棲みかに向かうにはイッシュ地方のジム
制覇が必須案件｣らしく､瑣依菠も対応に
困る｡其処で､案内役兼捕獲補佐官として
喚び出されたのは､(偶々体調面に不安が
無かった)オトギの藍一点で在る｡春曰く
｢オトギ最難関では無く オトギ最易関を
助っ人として撰択した事は英断｣との事｡
何故かと伝うと､仟羽と春では ボールの
所持数が圧倒的に違うので在る｡御洒落
且つ捕獲効率を考慮した“ボール”を造る
敏腕職人為のだ｡然し 長期戦に滅法弱い
体質で在り､戦闘と 捕獲は 2人に 委ねる
模様｡

④新レジ系伝説ポケモンが潜む迷宮へ
向かう途中､喜八郎は瑣依菠に｢“さん”
称びは一寸堅い雰囲気だから｣と伝い､
其れを聴いた春は｢じゃぁ“兄ぃ”付けで
如何よ? repeat after me,“喜八兄ぃ”｣と
瑣依菠に助言､其れを聴いた瑣依菠は
｢…き…喜八…兄ぃ…様…(照)｣其の様子を
観た喜八郎(可愛い､けど何かが惜しい､
“様”は付け無くても良いかな…) 性格の
都合上､矯正するのに 時間を要するぞ､
喜八郎｡｢じゃぁ､僕は瑣依菠ちゃんの事
瑣依(さい)ちゃんって称んじゃおうかな｣
｢?!(照)｣｢…駄瞳…かな…?(※天然満面smile
発導中)｣｢…“御好きに如何(どう)ぞ…(※技:
御先に如何ぞ､では無い)”｣

⑤暫く経った頃､春が喜八郎に｢喜八郎
君は､瑣依(さい)の様に､渾名を付けては
居無いのかい?｣と訊ねる､対して喜八郎
｢付けてますよ､と伝うか瑣依ちゃん“も”
渾名を付ける系ポケモン遣(つか)い何だ
意外｣※秘伝の波乗り使って水辺を移動中
瑣依菠は自分や春が普通のポケモン遣い
では無い事を伝い忘れ､“思念通力の術”を
喜八郎に喰らわせて仕舞った事に因って
明白(あからさま)に堕ち込む｡(※水属性の
技が効力抜群と為る手持ちポケモン達を
水辺に向かって放り出すワケに逝か無い
から術を使用)喜八郎は春に○の恩返しの
様な台詞を伝い､春にも 瑣依菠にも 伝授
えて貰って居無い筈の “自陣誘導の術”を
用いて2人きりに為る｡喜八郎の意味深な
言動の意図を素早く察して振り向くも刻
既に遅し､瑣依菠は喜八郎と伴に姿を消し
て居た…!(※1本盗られたな此れ､的な表情)

---

※此処から本編｡名前表記は省略｡
2人きりだからな｡

｢…喜八兄ぃ…? …何処に居るん…?｣

｢此処だよ｣

▼喜八郎は 何刻(いつ)の間に遣(や)ら
濃い紫彩(いろ)の忍者服を纏って居る

｢…喜八兄ぃ…?! …其の装束は…若しかし
無くても “元居た世界”での“正装”か…?｣

｢良く理解ったね?! “間導術師”の君の事
だから､てっきり “間導服(ローブ)”って
言葉が真っ先に出て来ると読んでたよ｣

｢御免､惡いんやけど､正っ直に伝わせて
貰う｡ぶっちゃけ､喜八兄ぃが“間導服”を
無意識に顕現した姿は…ウチ､全く想像
出来んわ(苦笑)｡間導術(※呪文詠唱)遣う
所も｡喜八兄ぃが持っとる､“シャベル”の
様な武器で 敵陣から翔んで來た 在りと
或らゆる物を跳ね返す場面(vision)しか
視えへんわ(苦笑)｣

｢あはは! 其れは､御褒めの言葉として
受け取って措くとするよ｡因みに此れは
シャベルじゃ無くて､“踏(み)鋤(き)”って
伝う “導倶”何だよ｡“墜とし穴”も 立派な
仕掛け罠の1つでね､何も考えて無い様に
観えるかもだけど何処に如何配置したら
巧く引っ掛けられるかとか､確(しっか)り
…はっ?!｣

▼瑣依菠は厭(いや)其うな表情(かお)を
一度足り途も魅せずに頷き為がら､大変
熱心に聴き入って居る…

｢…喜八兄ぃ…凄～く活き活きしてたで…?
其の素敵な“志音(こころね)”､喜八兄ぃの
専用の“間導対戦部屋”に…観て､其処彼処
(そこかしこ)に…反映されてるで?｣

▼瑣依菠に伝われて辺りを観渡す喜八郎

｢うわぁ…何だ此りゃ(苦笑) 仕掛け罠と
瞳印(めじる)しが沢山…(苦笑)｣

▼だだっ拡(ひろ)い和室には 常人為ら
脚の踏み場も無いと想う程 多種多様な
仕掛け罠(と其の瞳印し)が 配置されて
居る…

｢ウチ､躾依姉､後…今日観たいに､体調が
万全な春兄ぃ為ら､此処に置かれとる罠
総て避けられる自信有るで?｣

｢うん? 瑣依ちゃんは 自分の “躯(み)の
熟(こな)し”に､結構自信が有る感じ…?
だったら､僕が暇な刻にでも実技試験
受けてみる…? 取って措きの奴(※罠)を
考察えて置くからさ…(苦笑)｣

▼とか伝いつつ 2人きりの刻 瑣依菠が
自分の事を “兄(に)ぃ”付けで 称ぶ事に､
一瞬だけ何とも形容のし難い氣持ちに
襲われた要因を､独り無言で自問自答…

｢嗚呼…愉し味やなぁ…何(ど)んな罠を
ウチの為に仕掛けてくれるんやろ…?｣

▼瑣依菠は 独り 妄想の世界に浸って
居る…因みにやよちわ印のジムリ達は
基本M寄り｡稀に例外が居る(第参関の
蒲公英さんとかはSだと想う…多分…)｡

｢…其うだ､瑣依ちゃん､此処で､先刻
伝授えて貰った “思念通力の術”を､
試して観ても良いかな?!｣

｢…良(え)えの?! やったぁ! 春兄ぃには
惡いケド､特等席で喜八兄ぃの御話し
聴き放題や…! …と伝うか…若しかして
喜八兄ぃ…元居た場所に戻る術が理解
(わか)らんからって伝うのも若干有る?｣

｢………全く………瑣依ちゃん………君と伝う
様な勘の鋭い娘(コ)は………好きだよ?｣

▼瑣依菠､珍しくずっ転(こ)ける

(何で疑問系何や､其処…後､其の流れで
往くと間違い無く“嫌いだよ”やろ…まぁ
面白いし別に良えケドモ…!)

｢…理解った｣

｢ほぇ? 何が理解ったん､喜八“兄ぃ”…
うわっ?!｣

▼瑣依菠の口元に人差し指を当てる
喜八郎｡其の表情は無の様に観えても
何処か不機嫌さを帯びて居る｡瑣依菠
には 微(かす)かに其れが理解った｡

｢瑣依ちゃん…僕と“2人きりの刻だけ”
僕の事､“兄ぃ”付けで称ぶの禁止｡“君”
付けで称んで欲しいな…返事は?｣

▼其の弌､何刻もと違う表情(かお)
付きに 気が付く事
其の弐､確り瞳を観て話す事 良いね?
其の参､僕の質問には参(みっ)つの
言葉で 返事する事
理解ったら口パクして居無いで
速く応(こた)えて?

▼サラッと替え歌が出来ちゃったケド
此の場合の撰択肢と正解は…
　はい
　いいえ
→喜八(きは)君

｢…喜八…君…｣

｢大変良く出来ました～…華丸～…｣

円卓の雲雀騎士団

出席者名簿
曖姫 春	昧姫 躾依菠
昧姫 瑣依菠	彌生 仟羽
鴉鳴 薔薇	春陽 蒲公英
遅咲鏡 蓮華
儺僂俳	鳴鵺茉 葩仁
備考:春&昧姫姉妹以外は高学年順

春(シュン)&躾依菠(みいは)
｢クリスタの! クリスタに拠る!
クリスタの為の! 緊急会議だヨ!
総員集合!｣

一同(瑣依菠除く)
(何と無く察した)

瑣依菠(さいは)
｢如何も｡双子の姉(躾依菠)に何の解説も
受けて居無い状態の儘､諸事情(ワケ)も
理解らずに円卓会議の場に連れて来ら
れた､昧姫姓の妹デス(泣)｣

仟羽(ちわ)
｢ようこそ｡此処はクリスタ(※クリエイ
スターズ)と称ばれる､スレ主の分身的
キャラクター達が､厚(熱)い議論を繰り
拡げる場所よ｡因みに､私達が着て居る
某特撮ヒーロー(ヒロイン)系の衣裳は
円卓会議での“伝統的な正装”為のよ｣

▼配役は以下の通り｡

れんげ	紅	ゲンゲクリムゾン
はっか	翠	ミントビリジアン
仟羽	緋	クレインオランジュ
鴉鳴	紫	ロゼバイオレット
蒲公英	珀	ダンデライオンアンバー
春	藍	プラネットネイビー
躾依菠	素	キャットバニラ
瑣依菠	玄	ライノカフェ
儺僂俳	虹	ミュジカレインボー
葩仁	桃	ラビットピーチ
備考:リーダーは刻々変化する

蒲公英(ポポ)
｢本日の主催者､兼､司会進行役は､仟羽
御姉ぇ様では無いのね～…片やベテラン
片やひよっ仔(コ)の凸凹美衣春コンビが
此れを開いたと伝う事は～…｣

儺僂俳(ナルハ)
｢無論｡絶讚執筆中のポケみはNTM(RKRN)
に関する議題で在ろう? …春､躾依菠｣

春&躾依菠
｢儺僂さん､御名答｡本日の主題は此方
(こちら)!｣

▼ホワイトボードに掛けられた 派手彩
(いろ)の幕を､春と躾依菠が外す｡

喜八郎が居無い忍術学園の話

▼瑣依菠もやっと諸事情を察した様だ

躾依菠
｢今回の会議の肝と為るのは此の副題｣

▼躾依菠がホワイトボードに副題を
書き出して行く…

＊此の物語の導入は?
＊誰が最初に喜八郎が居無い事に
気が付くのか?
＊忍たま映画(※2作目?)の様に再び
(ほぼ)総員が出動するのか?
＊仮に総員出動した場合､如何展開
させて行くのか?

春
｢じゃぁ､早速意見を訊いて行くぞ｡
何か想い付いたヒト?｣

▼瑣依菠は “先輩クリスタ達の意見を
訊(聴)いて纏める”と伝う 役瞳を持つ｡

瑣依菠
｢では一番速かった葩仁ちゃん､如何ぞ｣

葩仁(はに)
｢“物語の導入”に関してですぅ｡“一方､其の
頃の忍術学園では…”と伝う感じの､弌年
は組の生徒で在らせられる､猪名寺 乱太郎
君の一言から始めるのは如何ですぅ?｣

春
｢葩仁､nice idea! 其れ採用☆彡 瑣依､躾依､
纏めるのは委せたぞ｡さぁ､総員(みんな)､
葩仁に続け!｣

鴉鳴(アナ)
｢では､2番手は妾(わらわ)が｡“誰が最初に
喜八郎が居無い事に気が付くのか”と伝う
副題に関する事ぢゃが､肆年い組の生徒で
彼(喜八郎)と同室の “平 滝夜叉丸”が先か､
彼(喜八郎)と同じ委員会に所属する者達が
先か…総員(みな)は如何想う…?｣

▼因みにアニメ盤の作法委員会には
伍年次と弐年次の生徒が居らず､他の
面々は陸年次(※委員長)が独(ひと)り､
参年次が独(ひと)り､弌年次が双(ふた)り
居る｡

春
｢良し､俺以外の9人は瞳を閉じてくれ｡
多数決を行うぞ｣

▼結果は以下の通り｡
滝夜叉丸が先

葩仁

鴉鳴

春

瑣依菠

躾依菠

作法委員会の誰かが先

仟羽

蒲公英

れんげ

はっか

儺僂俳

春
｢此りゃ～綺麗に分割(わか)れたな…｡
では代表者に訊いて行くぞ｡先ずれん
はつデュオ｡如何して其う考えた?｣

はっか
｢作法委員長で 陸年い組の “立花 仙蔵”
君が､委員会関連の件で 彼(喜八郎)を
捜したが､観付からず､同室の滝夜叉丸
君の下へ尋(たず)ねに來る場面が 視え
たから､かしらね?｣

一同(瑣依&れんはつ除く)
｢“今日は”はっかの気分為のか｣

れんげ
｢………………｣

▼れんげは 瞳を閉じた儘で､微動だに
し無い(苦笑) 其れも其の筈(ハズ)､何故
為ら､彼女は“間導分身の術”に依り編み
出された､物伝わぬ“間ネキン”だから｡
はっか(orれんげ)だけは､恒に間導力が
本來の半分程度しか無い状態だが､間導
分身を日常的に活用して居る故か､既に
感覚が麻痺して居る様で､生活に支障は
無いらしい(苦笑) 後､無言状態の双りの
“本体(※喋る者)”を魅た瞳で観抜く事は､
先輩クリスタ達ですら難しいと伝う｡

春
｢次に､躾依｡如何して其う考えた?｣

躾依菠
｢幾ら互いに興味が無いとは伝えども
夕食他の時間に長屋(寮舎の様な物)に
戻って來無かったら流石に疑問に想う
だろう､的な場面が視えたから…かな?｣

一同(れんげ除く)
｢何方(どちら)側の意見も筋が通って
居る(苦笑)｣

瑣依菠
｢仟羽姉ぇ､此処は最年長者の一声で､
ビシッと纏めちゃって?｣

仟羽
｢では間を取って“滝夜叉丸が喜八郎の
不在に疑問を持ち始めた頃に､委員会
関連の用件で喜八郎を捜して居た作法
委員長の仙蔵が､他の作法委員会の面々
と伴に長屋の滝夜叉丸&喜八郎の部屋へ
遣って來る”と伝う結論は如何(いかが)?｣

一同(仟羽&れんげ除く)
｢異議無し｣

▼鶴の一声為らぬ､“仟羽の一声”(苦笑)｡

春
｢では､次の議題だな｡“忍たま映画
(2作目?)の刻の様に､忍術学園のほぼ
総員が出動するのか?” “ほぼ総員出動
した場合､如何展開させて行くのか?”
此の2点に関しては､如何想う?｣

一同(春&れんげ除く)
｢小松田さんだけは絶対に忍術学園
にて御留守番をして居るだろうな｣

▼本名は“小松田 秀作”｡姓は“小松菜”
では無いぞ｡勘違い無き様に｡極度の
ドジっ仔(コ)体質故､“ヘッポコ事務員”
等の 不名誉な渾名で称ばれて居るが､
忍術学園に不法侵入する様な輩を発見
次第｢入門票にサインを!｣と伝い執拗に
追い掛け廻す性質(タチ)で､忍術学園が
安泰為のは或る意味彼の御蔭で在る｡
優作と伝う名前の兄が居り､彼は扇子の
店を切り盛りして居る模様｡

春
｢嗚呼､可能性は高いな｡彼の“執拗さ”は
他の善城から護衛として勧誘が來る程
信頼性の高い能力だからな､彼が居無け
れば 学園が荒らされて仕舞うだろう…
他に何か意見有るヒト?｣

はっか
｢普段は全く協調性を感じられ無い肆年
次生が作法委員会と組んで喜八郎を捜す
作戦を真剣に考えて居其う｣

仟羽
｢弌年次生は学級毎に､肆年次生以外の
学年の仔(コ)&くノ一教室の娘(コ)達は
(人数が少無いから)学年毎に手分けして
近辺の街とか裏山裏々山裏々々山(※以下
省略)辺りを捜索して居其うよね｣

儺僂俳
｢弌年は組の “笹山 兵太夫”､弌年い組の
“黒門 伝七”､参年は組の “浦風 藤内”は､
作法委員長に喚ばれて､学級or学年から
はぐれて行動して居るだろうな｣

蒲公英
｢参年次生は 忍術学園の2大迷子君が
居るから～…参年ろ組 “富松 作兵衛”君
参年い組 “伊賀崎 孫兵”君は､氣苦労が
絶え無いわよね～…｣

▼忍術学園の2大迷子君→“参年ろ組”の
“次屋 三之助” “神崎 左門”の2名｡前者は
“無自覚な方向音痴”､後者は “決断力の
有る方向音痴”の異名を持つ｡一寸瞳を
離した隙に 明後日の方角へ走って行く
ので､同学級の作兵衛の苦労は絶え無い｡

鴉鳴
｢伍年次生と陸年次生は 何方の学年が
先に喜八郎を観付けられるか､勝負を
繰り拡げて其うぢゃな｡けれども結局
観付けられずにしょんぼりした表情で
互いの健闘を讃え逢い其うぢゃ…｣

躾依菠
｢其処へひょっこり､喜八郎さんと瑣依
ちゃんが顕れ小松田さんが第一発見者
と為る｣

春
｢第2発見者(達)は肆年次&作法委員会
連合だと嬉しいかな､滅多に泣か無い
肆年の面々が､喜八郎君を観た瞬間に
涙腺崩壊しちゃうとか?｣

葩仁
｢問題は此処からですぅ｡瑣依菠御姉ぇ
様への反応と､喜八郎御兄ぃ様が 何の
様な場面で 再び居無く為って仕舞う
事を 切り出すのか…｣

瑣依菠
｢同輩に当たる､“くノ一教室”の面々に
真っ先に捕まり其うな氣がする(苦笑)
後は作法委員会の面々とか?｣

鴉鳴
｢作法委員長と喜八郎は 漢(おとこ)
2人で 話し合うかも知れんのう｣

昧姫 瑣依菠への試錬の段

①ユキとトモミに連れられて
くノ一教室へと案内されたサイハ｡
シゲはシナ教諭と一緒に学園長教諭の
庵でサイハ用の必要物資を調達中の為
不在で在る｡

②シオリ､ソウコ､アヤカ､ミカ､ナオミ､
アッコ､イイコ､ウッコ､エエコの9名の
くノたま達は､某仕掛け罠の達人との
甘酸っぱい戀譚を訊き出其うと､或の手
此の手で翻弄して行くが､サイハに巧い
具合に避けられて仕舞う｡

③シゲから受け取ったくノたま用の
忍者装束に着替え終えた直後､作法
委員長に拠り､“或る使命”を下された
下級作法委員生3名が､くノたまと
サイハを或る場所へと導く｡

④中心に居るサイハから少し離れた
場所に､下級作法委員生｡彼等を囲む
様に､環と為って並ぶくノたま達｡
サイハの身体能力が本物か否かを試す
実技試験だった｡

浦風 藤内
｢綾部 喜八郎先輩の､“恋人”を名乗ると
伝うので在れば｣

黒門 伝七
｢恐らく､此れだけの大人数に囲まれて｣

笹山 兵太夫
｢一斉に､手裏剣を打たれたとしても｣

くノたま達
｢華麗に､総て避けられる筈｣

大川平次渦正(学園長教諭)
｢くノ一候補生､昧姫 瑣依菠よ｡御主の
実力が何れ程の物か､試させて貰うぞ｣

下級作法委員生&くノたま達
｢覚悟ッ!!!!!｣

---

▼一方､其の頃の作法委員長と喜八郎｡

｢………………｣

｢…喜八郎…済ま無い…｣

｢御免で済んだら護衛要りませんよ｣

｢御前の伝いたい事は､手に取る様に
良く理解る｡御前の御自慢の仕掛け罠
(裏山に仕掛けた物)を真っ先に彼女に
攻略して欲しかったのだろう?｣

｢………………はい｣

｢然しな､喜八郎…幾ら 御前の 自慢の
彼女(?)が､身体能力に長けて居るから
とは伝え…実際に､此の“瞳”で確かめて
措かねば為らん…或処(あそこ)には丁度
御前が失踪する直前に 新しく造ったと
噂の“ターコちゃん”が､其処彼処に配置
されて居るでは無いか｡現在は､黙って
彼女の実技試験に合格する事を祈ろう｣

---

▼一方､其の頃の実技試験会場｡

福富 しんべヱ
｢或の 御姉ぇさん､凄～い…! 何が
凄いって､｣

黒木 庄左ヱ門
｢何が凄いって､彼女…昧姫 瑣依菠
くノ一候補生は…くノ一教室のくノ
たま(※御馴染みのユキ&トモミ&シゲ､
加えてシオリ､ソウコ､アヤカ､ミカ､
ナオミ､アッコ､イイコ､ウッコ､エエコ)+
下級作法委員生(※我等が 弌年は組の､
“笹山 兵太夫”を含む3名)=計15名が打つ
手裏剣を総て避け､｣

任暁 左吉
｢此の“実技試験会場”に仕掛けられた､
某仕掛け罠の達人が､数日前､異世界に
向かわれる直前に仕掛けたと推測(おも)
われる(タコツボの)ターコちゃんに一度
足り途も引っ掛かる事無く､｣

尾浜 勘右衛門
｢更には “兵太夫”が打った､不規則な
軌道の手裏剣を…真剣白羽取りの如く
怪我をし無い遣り方で捕ったのです!｣

猪名寺 乱太郎
｢…庄ちゃん､左吉､尾浜 勘右衛門先輩…
しんべヱの台詞を盗ら無いで下さい…｣

▼絶好の格好良い魅せ場を奪われて
哀し味に暮れるしんべヱ…

庄左ヱ門
｢…あっ｡仕舞った｡つい癖で…｣

左吉
｢…伝七が居無いから僕が代わりに確り
読者様に解説し無いと行け無いなって
想って…｣

勘右衛門
｢…2人の勢いに想わず釣られて茂みから
飛び出して来ちゃったよ…｣

学園長教諭
｢其処迄ッ!!!!! …其して 昧姫 瑣依菠｡
実に天晴れじゃ! 現在直ぐにでも､
くノ一教室の新くノたまとして､
入学を認めたい位じゃが…｣

瑣依菠
｢大変､有り難き御言葉｡然し､其うは
参りません｡私(わたくし)は､此方の
世界では無い者｡貴男女(あなたがた)は
到底 信じられ無いでしょうけど､私も､
喜八郎さんも…例の世界線で…遣らねば
為らぬ事が有るのです…!｣

喜八郎
｢瑣依菠ちゃん｡“御迎え”に来たよ｣

▼喜八郎&作法委員長の御出座しだ!

立花 仙蔵
｢…此処は私に委せて､行け! 喜八郎､
瑣依菠! …さて､何か不満が有る為らば､
私と作法委員生､くノたまが受け負う!
●す気で掛かって来い!｣

▼喜八郎は瑣依菠の手を引き､自ら
仕掛けた罠(ターコちゃん)に嵌まり､
再び異世界へと向かう｡余談だが､
瑣依菠が元々着て居た間導服は､ユキ達
くノたまが｢此の包みの中に服を入れて
措けば邪魔に為らずに持ち運べるから｣
と助言した為､失くさずに済んで居る｡

9クリスタ達の来訪の段

万が一､瑣依菠以外のクリスタ達が
忍術学園に“不定期来訪生徒”として
入学したら如何為るのか?

春の場合
＊満16歳｡学年で伝えば高2｡
＊学年は“肆年”で確定｡
＊学級は“は組”で多分
タカ丸さんと同室｡
＊肆年では最年長｡故に他5人
から“さん”付けで称ばれるが､
本人は気に食わ無い様子｡
＊伊作先輩や乱太郎とは別の
ベクトルで忍者に向か無い｡
(身体能力と知識は有るが体調
方面で)
＊委員会は学級委員長委員会で
確定｡(肆年で所属する者が居無い/
火薬系全般を得意とする/体育は
勧誘来るが即刻却下し其う)
＊予算会議では作法委員長キラー
簡単に伝うと焙烙火矢(※着火済み)を
爆発させず蹴りレシーブでパス可能
其の際､平安貴族の様な霸気が視える
事が有る(苦笑)

葩仁の場合
＊満6歳｡学年で伝えば初1｡
＊くノたま最年少｡
＊委員会に所属出来る為らば
生物で確定｡特に参年の孫兵と
仲良く為れ其う｡毒蛇のジュンコ
からも懐かれ其う｡

蒲公英の場合
＊満20(?)歳｡学年で伝えば大2｡
＊委員会に所属出来る為らば
保健で確定｡伊作や乱太郎と
一緒に包帯を巻いたり､薬の
調合を行う｡
＊得意な術は“木の葉隠れ”｡

鴉鳴の場合
＊満21(?)歳｡学年で伝えば大3｡
※委員会に所属出来る為らば
用具で確定｡用具倉庫の異臭
案件の解決役として活躍する｡
喜三太の蛞蝓(ナメクジ)対策に
塩を置く事が日課｡
＊得意な武器は遠投系全般だが
特に弓の扱いに長ける｡

れんはつの場合
＊満19歳(?)｡学年で伝えば大1｡
＊くノたまの双忍(疑似双子)｡
＊但し伍年の2人とは違い
片方は極端に寡黙｡
＊れんげは明朗快活
はっかは冷静沈着｡
＊得意な術は“変装”｡くノたまに
化けられる(苦笑)｡
＊委員会は“はっか”が会計､
“れんげ”が図書｡
＊因みに図書&会計+三郎一行の話で
恐ろしい事実が判明する(苦笑)

儺僂俳
＊満9歳｡学年で伝えば初4｡
※委員会に所属出来る為らば
火薬委員会｡春は火薬委員会
入れ無いから適任が独りしか
居無い｡
＊喜車の術が非情に苦手｡

躾依菠の場合
＊くノたま&弐年次生と同輩｡
＊妹伴々､作法で確定か?
＊首実験用のフィギュアを
在らぬ方向に改変し其う｡
＊兵太夫と三治郎のカラクリ
自室の実験台にされて其う｡

仟羽の場合
＊満22と伝う事にして措く｡
＊くノたま最年長｡
＊くノたま所属で無ければ
学級委員長委員会で確定｡
(くノたま教室だとトモミが居る)
＊走る事だけは得意｡持久力も高い
ので､体育委員として誘われ其う｡
但し例の参年生程では無い者の方向
音痴体質の為､委員長か､滝夜叉丸に
尾いて行く｡体育委員会名物のアレに
付き合わされても唯一疲れ知らず｡
＊手裏剣は“的に当たら無いが､軌道が
真っ直ぐなだけ､未だマシ”レベル｡

くノたまの双忍の段

作法委員に例の双子姉妹を割り振り､
他は性格や得意な事から適当に割り
振った所､良く喋る方のくノたま双忍が
伍年双忍の“顔借りられてる方”と接点が
有る事が判明した｡

其処で､図書＊会計の委員会ネタ｡

摂津のきり丸
｢図書委員長の､“中在家 長次”先輩の
代わりに､僕が彼女の紹介をさせて
頂きます｡くノ一教室所属のくノたま
にしてくノたま双忍と名高い､“おそざき
れんげ”先輩っす｣

れんげ
｢只今､御紹介に与(あずか)りました､
ぼ…じゃ無かった､“私”は､“おそざき
れんげ”…と申します｡此の度､学園長
教諭の粋な計らいに由り､本日付けで
図書委員の一員に加わる運びと為り
ました｡不束者ですが､如何ぞ宜しく
御願い申し上げます｣

能勢 久作
｢挨拶は完璧だったが､君…一瞬一人称
可笑しかったな｡くノ一為のに､“僕”と
伝い掛けただろう?｣

二ノ坪 怪士丸
｢あ…或の…れんげ“先輩”…能勢先輩の
余計な(指摘の)一言は…気にし無いで
下さい…｣

れんげ
｢君は確か､弌年ろ組の二ノ坪 怪士丸君
だっけ｡有り難う｡私を“庇って”くれて｡
でも其の通りだから､私は何も反論出来
無いのよ｡私､気を抜くと､直ぐ一人称が
“僕”に変化しちゃうから｣

不破 雷蔵
｢れんげ“先輩”は､元居た世界では､所謂
“僕っ娘”何ですね｡怪士丸が伝う様に､
久作の伝う事何か気にし無いで､もっと
気楽に接して良いんですよ?｣

れんげ
｢伍年ろ組の不破 雷蔵君も? 有り難う｡
でも…一応､教職員の方も居らっしゃい
ますし…｣

▼委員会顧問の “松千代 万”教諭は
本棚の間で踞(うずくま)って居らっ
しゃる…

潮江 文次郎
｢失礼する｡例の“くノたま双忍”の
片割れは居らっしゃるか?｣

れんげ
｢貴男は､確か会計委員会の委員長で
陸年い組の…潮江 文次郎君…｣

長次
｢文次郎｡会計委員会で何か問題が
起こったのか?｣

文次郎
｢嗚呼｡会計委員会に所属したくノたま
双忍の片割れが､肯定(うん)とも寸とも
伝わ無くて､困って居てな｣

れんげ
｢…其りゃ其うでしょうね(苦笑) 彼女…
“はっか”は…私のもう独りの自分だ者…｣

一同(れんげ除く)
｢?!?!?!?!?! 如何伝う事?!｣

れんげ
｢文次郎君､私を会計委員会の活動
場所へ､案内して下さい｡…観たら
理解るかと想われます｣

▼と伝うワケで､会計委員会の
面々の下へ急ぐ一行｡

はちや三郎
｢おーい､雷蔵! 其んな急ぎ足で､
何処へ行くんだ? と伝うか噂の
“くノたま双忍”の片割れ系御姉
さんも居るって事は､正か､会計
委員会絡みか?｣

雷蔵
｢御名答! 良ければ三郎も一緒に
来無いか? 凄い物を観られるかも
知れ無いぞ!｣

三郎
｢れんげさん､私も御一緒して宜しい
でしょうか?｣

れんげ
｢貴男は､是非とも､私と一緒に来て
頂か無いと…困ります(苦笑)｣

▼其んな此んなで会計委員会の活動
部屋に遣って来た図書委員&三郎一行｡

▼会計委員の面々から“はっか”と称ば
れて居るくノたまは､瞳を閉じた儘で､
微動だにし無い｡

文次郎
｢御前達､はっかさんは●んだワケじゃ
無い様だぞ｡ほれ､れんげさんの邪魔に
為るから､早く離れろ｣

▼因みに 参年ろ組の “神崎 左門”は
例の方向音痴体質で学園内迷子と
為って居り､不在｡

加藤 団蔵
｢れんげ先輩とはっか先輩って､
一体何者何ですか?｣

任暁 左吉
｢例の作法所属姉妹の様に､双子では
無いのですよね?｣

田村 三木ヱ門
｢其も其も､姉妹では無い…?｣

れんげ
｢肆年ろ組の“田村 三木ヱ門”君が正解｡
私と“はっか”は姉妹では無いわ｡先程
伝った通り…“はっか=もう独りの私”…｣

三郎
｢其う伝えば､新忍たま&新くノたまで､
“名前表記が全て平仮名”為のは君達2人
だけですよね? 此れにも何か諸事情が
有るのですか?｣

れんげ
｢…其うね…其処から話しましょうか｡
私と“はっか”は､読み仮名違い､全く
同じ漢字で名前を書き表すの…｣

遅咲鏡 蓮華

文次郎
｢成る程､“異詠同漢”と伝う事か｣

とんでも委員会の末妹の段

竹谷 八左ヱ門
｢本日付けで､くノ一教室所属の
最年少くノたまちゃんが､我等､
生物委員会に加わる運びと為った!｣

鳴鵺茉 葩仁
｢鳴鵺茉 葩仁(なるやま はに)､満6歳
ですぅ｡本来は忍術学園に入学出来る
年齢では無いですが､学園長教諭拠り
危険生物の耐性が有る事を気に入られ
特別に許可を頂いたですぅ｡以後宜しく
ですぅ｣

▼葩仁は自身の間導術師としての能力
に由り､猛毒生物に咬まれ(刺され)様が
植物性の猛毒を盛られ様が●な無い体質
で在る｡

伊賀崎 孫兵
｢だから私の毒蛇のジュンコが君と遊び
た其うにして居るのか(苦笑)｣

喜八郎の磨導服

瑣依菠の眠りが醒める迄
残りn日

喜八郎は､何と､忍たまの中で真っ先に､
自分専用の戰装束､磨導服(ローブ)を手に
入れた｡

其れは縄文土器と弥生土器を巧い事
組み合わせた紋様の､黄土色の服だ｡

彌生 仟羽(やよい ちわ)
｢正(まさ)か忍たまで最初に覚醒した
のが喜八郎君だとはね｡瑣依ちゃんも
大喜びでしょうね｣

え(まな)ひめ しゅん
｢でもさ仟羽､喜八郎がローブを
獲たのに､如何(どう)して瑣依は
瞳を醒まさ無いんだ?｣

昧姫 躾依菠
｢私が思うに､瑣依ちゃんは彼が
磨導術師として成長する迄の間
待って居るのだと｣

え(まな)ひめ はる
｢嗚呼(あぁ)､所謂(いわゆる)
磨導力(チカラ)を繰(あやつ)り
熟(こな)す迄の間ってヤツね?｣

鳴鵺茉 葩仁(なるやま はに)
｢具体的には何(ど)の位成長すれば
瞳を醒ますですぅ?｣

鴉鳴 薔薇(アナ ローザ)
｢彼の場合は磨導剣を複数個造って
何(いず)れも繰れる様に成る迄とか
かのぅ｣

春陽 蒲公英(はるばる ポポ)
｢彼の磨導力は"土"だから様々な
種類の磨導剣が造れるでしょうね～♪｣

おそざき れんげ
｢序でに色んな土を混ぜて
最強のブレンドマッドソードを
造れるわよ(苦笑)｡ねぇ躾依､瑣依も
持って居るんでしょう､ブレンドマッド
ソードを｣

昧姫 躾依菠
｢えぇ､持って居るわ｡直接対決も
良いけどタッグも良いわね♪｣

三木ヱ門の嫉妬

田村 三木ヱ門
｢………………｣

濱 守一郎
｢………三木ヱ門? 如何した?
急に黙り込んで………｣

田村 三木ヱ門
｢…るい｣

齋藤 タカ丸
｢………えっ?｣

田村 三木ヱ門
｢…喜八郎だけ! 新しい磨導力に
瞳醒めて! 狡(ずる)いぞっ!｣

平 滝夜叉丸
｢…狡いって…喜八郎はワタシ達と
違って磨導術に才が有るのだ…!｣

儺僂俳(ナルハ)
｢其んな事無い｡今直ぐに瞳醒める
訳では無いけど､皆何かしらの才は
有る｡特に､三木ヱ門先輩には､強い
才能を感じる｣

田村 三木ヱ門
｢ワタシに? 儺僂俳ちゃん､其れは
真実(ほんとう)か?｣

儺僂俳
｢うん｡三木ヱ門先輩には､火器の
扱いに長(た)けると言う長所が有る｡
其れを活かして磨導服や磨導剣を
造る事が出来る筈(ハズ)だよ｣

田村 三木ヱ門
｢成る程､ワタシの得意な火器か｡
其う言えば磨導服って如何遣(や)って
編み出すのだ? 其処の所､助言宜しく
頼む｣

儺僂俳
｢簡単だよ｡自分が思う磨導服のカタチを
イメージするだけだよ｡躾依鰆學薗式の
磨導術の根幹に有る物は､自身の想像力
何だ｡磨導剣も同様だよ｣

田村 三木ヱ門
｢成る程｡実践して観様(みよう)｣