ARASHI

第一章　宣戦布告

ネジとリーは迷っていた。
早くしないとテンテンに追いつけなくなる。
考えたあげく一つの結論に達した。
「俺はやつらを追いかける。
リー、お前は里に戻って火影様に報告し、援護を申請してくれ。」
「えっ、でもネジさん一人じゃ・・・」
「大丈夫だ。
さっきは油断した。
それにもしやばかったらすぐに引き上げる。」
「わかりました。」
リーが消えた。
さて、早くしないと。

• --------------------------
  

ここは嵐が住み所属する山の国。
ここ、山の国にはもともと忍者はいなかった。
しかし今の大名内緑 賢斬が就任したとき、各地で木の葉にを抜けたり切り捨てられたりした忍を集め国自体が忍者部隊を所持するようになった。
よって山の国には木の葉に恨みがある者が集まっている。
そんな山の国の尋問室に入って２０分程が経った。
嵐とイスに縛り付けてあるテンテン以外には誰もいない。
ふと、小さな声が漏れた。
「気が付いたようだな。」
立ち上がりながら言う。
テンテンの前に立った。
「よう。」
「あなたは誰？」
「俺は流星 嵐。
この国の特別上忍だ。」
「ここはどこ？」
「それは言えねーな。」
「えっ」
「余計な情報は与える必要がない。」
「私を捕まえて人質にでもする気？」
「いや、俺たちは人質なんて下劣な真似はしない。」
お前にはたっぷりと吐いてもらうのさ。
木の葉の機密情報をね。」
「なっ！」
テンテンはイスの後ろに縛ってあるて手を動かしている。
「無駄だ。
お前が気絶している間にお前の持ち物は巻物一つ残さずいただいた。」
「くっ」
「さあ、たっぷりと話してもらおうか。」

• ------------------------
  

任務受け渡し室に綱手と付き人のシズネ、そして５人の下忍がいる。ネジとリー、そしてうずまきナルト、春野サクラ、うちはサスケである。
綱手は５人の下忍に言った。
「知っての通り、昨日テンテンが何者かにさらわれた。」
「けっ、ネジたちもたいしたことないな。」
ナルトが言った。
「黙ってろ。」
綱手は怒鳴った。
「先程差出人不明の手紙が届いた。
「木の葉の下忍を一人いただいた。
だが別に人質が欲しかったわけではない。
木の葉の機密情報はほぼ全ていただいた。
今度この女を連れて挨拶に行く。
覚悟いて待っていろ。」
「以上だ。」
「それって」
サクラが言う。
「木の葉への宣戦布告？」
「ああ、そういう事になる。
そこでお前たちの任務はこいつらへ応戦してもらう。