大分前に防具の意味をまとめたので、今度は武器の由来をまとめてみました。結構いい加減ですが、ヒマならゆっくり見ていってね!!!

——大剣——
・アールヴリード、ブリュンヒルデ、ジークリンデ、ジークムント
 アールヴ(A’lfr)は古代ノルド語で、現代では「エルフ」と呼ぶのが一般的です。語源は北欧神話にあり、リードがわからないのですが、アールヴリード=妖精の剣、でいいと思います。ちなみにポルトガル語のアルビノ(albino)の語源でもあります。
Blunhild、Sigismund、Sigelindeは北欧神話由来の人物?ですが、詳しい設定は記述しません。とりあえず簡単に言うと、
「北欧神話に於いて、アース神族の主神オーディンと知の女神エルダの娘であるブリュンヒルデは戦乙女ヴァルキュリアの長女である(「ニーベルンゲンの歌」ではアイスランドの王女とされる)。
 彼女はある時、オーディンに敵対していた勢力の王であるジークムントと、彼の子を身籠ったジークリンデ(ジークムントの妹)を救い、初めてオーディンに背いた。ジークリンデの産んだ子の名前はジークフリート(Siegflieg・現代ドイツ語表現)であった」
 と、いったかんじです。詳しい内容は「ニーベルンゲンの歌」などの北欧神話関連の書籍でどうぞ。

・オベリオン、ティタルニア
 慣用表現すると、オベロン(Oberon)とティターニア(Titania)。「真夏の夜の夢」に出てくる妖精王とその妃です。
 「真夏〜」は原作・シェイクスピアで、正式名称は「midsummer night」。和訳には坪内逍遥などが当たっていますが、midsummerは夏至なので、この訳に対しては異論も目立ちます。

・クリムゾンゴート
crimson自体の意味は「深紅色」なのですが、ここでは「紅蓮」や「焦熱」などとするべきでしょう。
goatには「山羊」から転じて「生贄」の意味もあります。

・ガオレンズホオビー・トゥーカ
 正直信じたくないような由来に行きつきました。ホオビー=褒美、トゥーカ=刀貨(古代中国・斉の貨幣)という。いや、しかし、うーむ…。

・崩剣ウェンカムルバス
 アイヌ語で、ウェン(悪い(人・神など))、カムィ(神)、ルゥパシ(雪)とすると、「雪神の悪意」或いは「悪しき雪神」といったところでしょうか。

——太刀——
・エクディシス
 Ecdysisはドイツ語で「脱皮」を意味します。強化素材にクシャ素材が出てくるからでしょうか。
 なお、強化前のラスティクレイモアやグラインドクレイモアも、ラスティ(rasty)=錆びた、グラインド(graind)=研磨された、等、クシャを彷彿とされる形容詞が用いられています。クレイモアはどっかの漫画でも読んで参照してください。
 最終強化版のラストエクディシスに関してはrustではなく純粋に最後を意味するlustの方が正しいかも知れません。

・崩刀ウコトカムルバス
 アイヌ語で、ウコト(滅多打ち)、ゥイパ(切る)、カムイ(神)、ルゥパシ(雪)で「雪神の滅多斬り」でしょうか…?残念な訳だ。

——片手剣——
・ゴールドマロウ
片手剣系にいくつか見られる、marrowは骨髄を意味する英語です。形状から来ているのか、素材から来ているのかはわかりません。

・インドラ
 Indraはヒンズー教の雷の神で、和名は帝釈天と呼ばれます。シヴァ神やヴィシュヌ神を指しおいて、インド最古の経典リグ=ヴェーダで一番多く賛美歌が歌われたりするステキな神様です。

・豪剣アグニ
 Agniはヒンズー教の火の神です。英語のignate(発火)、ロシア語のogon’(火)の語源でもあります。またインド軍の所有する中距離弾道ミサイルにその名を冠されています。

・崩鉈キクキカムルバス
読みは「ほうしゃ きくきかむるばす」。アイヌ語のキクキ(〜を叩く)、カムィ(神)、ルゥパス(雪)とすると、「雪神の殴打」とでもしときますか。

——双剣——
・グランドブロス
 災厄を意味する単語を付けられることの多いディアブロス系武器で、これも例外ではありません。Grand Crossは西洋占星術で凶座相とされ、例のノストラダムスの予言もこれが根拠だった、という説も一時期はありました。
 実際グランドクロスが起こると地球の引力に影響が生じ、ポールシフト→大災害になるという科学的意見もあり、1999年8月のトルコ大震災をその結果として提示する学者もいますが、日本のロリコン作家に一蹴されたとか。

・フランベロジュ
 Flambergeは実在する刀剣の分類で、銃器が出現するまでは実戦運用されていました。特徴は刀身が波打っていることで、それが炎の揺曳するように見えることからフランス語では炎を意味する、Flamboyantと呼ばれ、その為他のゲームに出てくるフランベルジュは炎の剣とされる事が多いようです。
 しかしこのゲームは単にフランベルジュ+舌(べろ)を掛けただけでしょう。
 確かにフランベロジュも刀身が波打っているので(あんな極端に波打ってはいません)再現率はそれなりに高いのですが。ちなみに本来は片手剣です。

・アンフィスバエナ
 Amphisbaena(ギリシャ語)は伝説上の怪物で、双頭の竜のような存在で蝙蝠の翼を持ち、口から猛毒を吐き出すといわれています。このゲームで飛竜全般を指すワイバーンの類似型でもあります。

・崩刃ヤッカムルバス
 アイヌ語でヤックァ(潰す)、カムィ(神)、ルゥパシ(雪)で「雪神の潰撃」と勝手に訳しました。

——ハンマー——
・アクシオン
 Axionという、とある未検出の素粒子がアクシオンと読まれる場合があります。
 文系なのでこれの内容に関しては記述のしようがありません。ただ、この素粒子は質量に大きく関わるファクターの一つで、質量の塊みたいなハンマーの名称には丁度良かった、ということでしょうか。なぜ氷属性なのかはわかりませんけど。
 アクシオンの検出ができれば、ノーベル物理学賞もんでしょうね。

・撃槌オンスロート
onslaughtには「猛攻撃」「猛批判」「(悪い意味で)影響を与える」などの意味がありますが、多分「猛攻撃」が一番近いでしょう。

・角竜鎚カオスレンダー・カオスオーダー
 rendをどう訳するのか悩みどころですが、「裂く」か「かき乱す」とし、「混沌を裂くもの」「混沌を乱す者」と訳するのが適切かと思われます。
 lendは「貸す」なので綴りは上ので間違いないでしょう。
 orderも複数の意味を持ちますが、共通して「命令」「統制」「管理」に近しい意味を持つため、「混沌を命ずるもの」か「混沌を統べるもの」と訳してみました。
 また史学用語のorderには「騎士団」という意味もあるのですが、多分これは無関係でしょう。どちらかというとこちらの意味は双剣の「オーダーレイピア」に適応できるでしょうか。

・ミラデモリッシャー、ミラアンセスルイン
 イタリア語のmoireに「運命」の意味があります。どっかでミラボレアス=運命の戦争、という意味があると表記していたので、これが適切ではないでしょうか。但しボレアス=戦争はこのゲーム特有の意味です。
アンセスは祖先を意味する英語、ancestorでほぼ間違いないでしょう。
英語の「demolish」「ruin」は共に破壊や崩壊を意味するので、多分これでいいでしょう。ちなみにイタリア語に類似した破壊、崩壊を指す単語もあるので、もしかするとそっちで訳した方が適切かも知れません。

・崩鎚オテルカムルバス
 アイヌ語で、オテルケ(踏みつける)カムィ(神)ルゥパシ(雪)で「雪神の踏みつけ」。もしかすると「雪神の踏破」かも知れません。

——ふえ——
・スフォルツァンド
Sforzandoは音楽用語で「強アクセント」を指示します。

・ミラメノスアギガ
 ミラは先述の通りとしまして、ギリシャ語のMenos(月)、ラテン語のMagiga(魔力)と組み合わせ、「運命の月の魔笛」とでも訳しておきましょうか。

・崩笛イコカムルバス
 アイヌ語で、イコクァゥヌ(聞く)、カムィ(神)、ルゥパシ(雪)ですが、この場合他のと違い動詞のまま訳した方が適当かと判断します。よって「雪神は聞く」、転じて「雪神の聞く音」でしょうか。

——ランス——
・竜騎槍ゲイボルグ
 ケルト神話の「魔槍ガエ・ボルグ(gaebolg)」が元でしょう。元々「ゲイボルグ」と表記することも多いです。持ち主はク=ホリン、日本ではクー=フーリンと表記されることが多いです。
 強化版の龍騎槍ゲイボルガについても、読みようによっては「ガエ・ボルガ」と表記されることもありますが、ゲイボルゴは正直わかりません。
 なお、魔槍ゲイボルグは投擲槍(ジャベリン)で、そもそもその投擲手段そのものをゲイボルグと呼ぶ、という説もあります。
 モンハンには出てきていませんが、「カラドボルグ」もゲイボルグと抱き合わせで出てくる事の多い、ケルト神話由来の武器です。持ち主はフェルグス=マクローイ。某エロゲみたいに大剣辺りで出ねーかなー。

・アクエリアス、サダルメリク、サダルスード
 Aquariusは複数の意味を持ちますが、Sadalmelikは水瓶座Aquariusに属するα恒星(Sadalsuudはβ恒星)であるため、そうなると強化版のアクアリアスは(=水瓶座)というのが一番適切でしょうか。

・グレイヴディガー
 英語でGrave digger(墓掘り人)というものがあり、これでほぼ間違いないでしょうが、形状や武器の説明から考えると少ししっくり来ません。

・ホウテンゲキ
「方天戟」。直槍に斧状の刃を一つか二つ取り付けたもので、刺突から斬撃もこなせる武器ですが、非常に重量があり、基本的には力自慢の兵士が両手で極稀に用いる程度なようです。
三国志の悪来典韋はこの方天戟を両手に二本持って戦っていた、と言われています。

・崩槍ケルケカムルバス
 アイヌ語で(もう飽きたずぇ…)、ケルケリ(削る)、カムィ(神)、ルゥパシ(雪)で「雪神の掘削」ですかね。

——ガンランス——
・デゼルトスリング
イタリア語のDesertoには砂漠の意味があります。英語のDesertと同じですが、スペルと発音が違います。
スリングは投石機の一種で、パチンコのようなそれを指します。

・ナナ=ソレイユ
フランス語のSoleilは太陽を意味します。

・エンデ・デアヴェルト
ドイツ語のEnde(終わり)とWelt(世界)を接続詞のDerで繋ぐとすれば、Ende der Weltで「世界の終末」を意味しますが、強化前との関連が少ないので訳に問題がありそうです。

・崩銃槍パシカムルバス
 アイヌ語で(もうヤダ)、パシ(飛び火)カムィ(神)ルゥパシ(雪)で「雪神の飛び火」。

——ライトボウガン——
・ウラノスグレネード、クロノスグレネード
 uranosはギリシャ神話における天空神で、kronosの父に当たります。また、天王星も指します。
 なお、ウラノスの子には大地の女神とされるレイアがおり、もしかすると雌火竜リオレイアの名前の元なのかも知れません。

・ド
他の武器にも「弩」という単語を使っているのになぜか「ド」。今風に言えば、クロスボウ、あるいはボウガンです。ボウガンが本来発射するのは矢なのですが、現代のオートボウガンは、針状の弾丸を高速連射出来るようです。尤も、形状や重量などの面で、拳銃やARに比べてかなり携行が不便なので民間の狩猟(エロゲでの出現率の高さは異常)などにしか用いられませんが。威力は高いです。漢文などでは弩、を「いしゆみ」と読むこともあります。

・崩弩エイヌカムルバス
 アイヌ語で(調べることより同じことを書くことが苦痛)、エィヌ(燃焼)、カムィ(神)、ルゥパシ(雪)で「雪神の燃焼」。

——ヘヴィボウガン——
・ネロデュエルキャスト
ディアブロスに「暴君」という表現が用いられることが多いのは承知かと思われます。それで暴君として特に名の知られたローマ皇帝Neroの名前が冠せられていると思われます。ネロ=暴君、はキリスト教的見解に過ぎませんが、最も攻撃性のある暴君としてネロが一番持ってこいだったというところでしょうか。
 もう一つ、イタリア語のNeroには「黒」という意味があり、こちらも意味としては通るのでもう一つの選択肢として提示しておきます。

・ディスティハーダ・ティアーレ
 英語のDestiny(運命)の変形にサンスクリット語のha(太陽)tha(月)で「運命の太陽と月」とできます。バルカンのどこが月なのかは知りませんが。
 一方ディスティアーレの方は適切な訳が見つかりませんでした。とあるページではフランス語のallez(行く)であるとしていましたが、意味が通らないのでこちらでは不明とします。

・崩砲バセカムルバス
 アイヌ語で(もしこれで全部間違ってたら泣くお)、パセ(重い)カムィ(神)ルゥパシ(雪)で「雪神の重圧」もしくは「重き雪神」となります。

——弓——
・ニクスファーボウ、グラキファーボウ
 Nixはラテン語で「雪」、Glaciesは「氷」でfurは今でも洋服などにあしらわれている「ファー」つまり毛皮です。個人的に性能はいいのに見かけのせいで使う気が失せる武器第2位がこちら。(1位はパワーバレルつけたガノスプレシャー)

・崩弓アイカムルバス
 アイヌ語で(やっとオワタ)、アイ(矢)カムィ(神)ルゥパシ(雪)で「雪神の矢」。

——その他——
・バリスタ
 Ballistaは実際にこのゲーム内で使用されている形式とほぼ同じ設置型の大型ボウガンで、紀元前ヨーロッパの戦争に既に登場していました。また、第二次ポエニ戦争時に登場した携行型バリスタ、スコーピオンはボウガンの原型ともいえる代物です。

防具編 http://jp.wazap.com/cheat/454329/

結果

まったくめでたい奴だな(私が)。


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