※ラスボスまでクリアしてのレビューです。

本作はお馴染みマリオシリーズのアクションRPGです。
しかし、RPGでありながらレベルの概念が存在しません。
それだけでなく、装備着脱やバッジも無いという、少々変わったRPGになっております。
そのため、コツコツとレベル上げしての無双ゲーは封じられております。

ならば装備も無くどうやって戦うのか?
全てシールを使って戦闘するのです。
レアなシールを惜しみなく使って圧勝していくか、多少体力を削られてもレアシールを温存するか……そこはプレイヤー次第で様々でしょう。
多くの種類のシールがあり、また、それらを展示するための博物館もあるので、収集に熱が入る人もいることでしょう。

ステージは従来の横スクロールマリオのように、スタート地点とゴールがあり、ゴールに到達することで次のステージへと進むことができます。
時には別ゴールがあることも。



ゲーム解説はこの辺にして、ここからは個人的見解からの総評を。

まずは難易度ですが、これはマリオシリーズにしては珍しく高いです。
初代スーパーマリオRPGより少し簡単……と言えば分かりやすいでしょうか?
システム上戦闘がシール消費でしか行えないため、ボス戦等でシール不足に陥ると詰みますので、常にシールは潤沢に。
謎解きの難易度も高く、自分も小一時間近く悩んだものもありました。

次にグラフィックや音楽。
これは結構良質です。
ゲーム内に紙ではない"モノ"が登場するのですが、これが良く作り込まれています。
当然、紙だけで構成されたステージやギミックも必見です。

操作性も良好……ですが、移動速度が少し遅いのが難点かも。

持続性はあまり無いですね。
シール収集まで終われば、通信機能も無いので別データで2周目始めるくらいでしょう。

主な欠点を挙げるとすれば、ステージマップへ移動するたびにオートセーブされる点。
中ボス戦などで思いがけずシールを大量消費してしまったさいに、セーブするのを躊躇ってもソフトリセットできないのが辛い。
さらに、オートセーブのせいでセーブブロックが完全に空気。ほとんど使う必要無いです。

面白かった点としては、ミニゲームのようなステージが結構多いことですね。
無駄にエフェクト凝ってたりして、笑えました。

ラスボスクリアまでの時間は、早くて20〜30時間、長引けば50時間以上行くかも……といったとこでしょうか。



レベルアップは無いものの、使うシールとテクニック次第で爽快に戦闘を進められますので、戦術を練ってあれこれ考えるのが好きな人やアクションに自信のある人は、プレイしてみることをオススメします。