時は昭和44年(1969年)、世界には謎の侵略者「インベーダー」の魔手が伸びてきていた。
最新鋭の装備を持ってしても敵わないとされた侵略者に唯一対抗できるのは、異空間から膨大な力を呼び込むための門「ゲート」を開く能力者「ゲートキーパー」のみ。
主人公「浮矢 瞬」はこの能力を見出され、地球防衛機構「イージス」内の組織であり、ゲートキーパーのみで構成された対インベーダー特殊遊撃隊「ゲートキーパーズ」の隊長に任命され、学園生活を送りながら、仲間と共にインベーダーと戦い、地球を防衛していく…
というストーリーのシミュレーションゲーム。

ゲームは大きく分けて、移動と会話によって物語が進行する「アドベンチャーモード」と、クォータービューのフィールドで、敵味方に分かれてターン制で進行していく「バトルモード」の2つのモードで構成されいる。

アドベンチャーパートでは、主に学校の校舎を舞台として、総勢8人のヒロイン達と会話を楽しみながら信頼を得ることが目的。これが戦闘時はもとより、ストーリーにも大きく影響する。
基本は
教室を移動→お目当ての仲間と会話→次の移動先選択へ
という流れを繰り返し、行動(移動、会話)を一定回数こなすとバトルへ…となっているのだが、この「回数」というのが意外に少なく、殆ど余裕は無い。戦闘では自身を含め、最大三人で出撃になるので、自然と一人に集中する事になる。
ヒロイン一人一人に様々な考え方や過去、悩み等があり、仲良くなるごとにそれが紐解かれていく様は、まさに「引き込まれる魅力」に溢れているといえます。
キャラクターデザインを後藤圭二氏が担当、またCVは川澄綾子や高野直子を始めとする豪華な声優陣となっているのも魅力。


バトルパートでは“ゲート”を開き、ゲートの力(能力)を引き出すことで戦う。キャラクターによって使える“ゲート”の能力が違う上、前記の通り最大三人での出撃となるため、誰を出撃させるかによって難易度は大きく変わってきます。
こっちは正直、バランスは少々辛口です。救済処置はあるものの、ターン制限のあるマップなどは「詰め将棋」的な感覚すら覚えます。マップ上での中断セーブも無く、苦手な人には結構堪えます。


元となる小説やアニメなどが無い(この後、小説やアニメ、コミック等のメディアに発展したが)、一種の「意欲作」と言えるこの作品。
ぜひ一度プレイしてみて下さい!