物語の三国志の魅力はいろいろなところで予期せぬハプニング、イベントが起こるところにある。
しかし、このゲームの場合、そうした予期せぬハプニングシーンというものはほとんど登場しない。優秀な武将を手に入れてすごろくのこまのように使って、単調に全国統一を目指すというものである。
確かに、各人材の特殊能力は増えているが、それ自体余りすごいことではない。
例えば、名馬の産地イベントというのを考えてみる。
1 名馬の産地イベント
君主Aは、新たに入手した領土X内に名馬の産地と呼ばれる場所Yがあることを知った。Yを訪れると、確かに名馬を扱っており名馬を販売もしているという。名馬の主Bは、譲るならかなりの高額になるとのことであった。Aには資金が少なかったので何とか譲ってくれないかと持ちかけたところ、Bの息子が君主Cらによって殺されており、Cの武将を一人斬首するごとに名馬1頭を提供するとのことであった。(以下略)
こうしたイベントを登場させることによっていかに人物一人一人を生き生きした存在にできるかどうかが決まると思う。
一騎打ちはつまらない。ゲームは疑似体験できること自体が基本的な魅力なのだから、見ているだけの一騎打ちではなくて、武将を少しは操作できないとつまらないと思うが。