ローリング内沢のゲーム イズ ノット オーバー
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ステージ155:野球に詳しくなくても楽しめる『スーパーマリオスタジアム』
恥ずかしながらボクは、セ・リーグとパ・リーグにどの球団が所属しているのかわからないほどの野球音痴。
一応ルールは理解しているつもりだけど、いまだにセカンドとショートの位置を間違えることも多いし、インフィールドフライやDHの意味も正確にはわかっていないんですよねえ。あとよく、スポーツニュースを見ていても、"マジック"って言葉が出ますけど、「ペンなのか手品なのか?」ってカンジですもん。
いやね、小学生、中学生時代には友だちとよく野球はやりましたよ。ヘタながらも。バットにボールが当たって3塁に走ったこともありましたけど(笑)、嫌いじゃないんですよね。ただ、プロ野球はチームも選手もわからないし、難解な専門用語も多いので敬遠しているだけ。
そんなボクでも大いに楽しめたのが、おなじみのマリオやその仲間たちが活躍する野球ゲーム、『スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール』(Wii 任天堂 2008年6月19日発売 5800円【税込】)。
投球が左右にブレながら竜巻を起こしたり、打球が炎になって触った野手をヤケドさせたり、はたまた超人的なハイジャンプでホームランを阻止したりと、ありえないスペシャル技やファインプレーが続出するその試合展開は、まるで映画『小林サッカー』みたい!
見た目的にも楽しめ、マンガ『アストロ球団』や『侍ジャイアンツ』などの魔球や必殺技が好きだった人なら絶対にハマるはず(これらのマンガ、いまの若い人は知らないよねえ(笑))。
操作も、ボールを投げる、バットを振る、といった要領でWiiリモコンを振るだけと簡単。
まさにボクみたいに野球に詳しくないが、その醍醐味や楽しさを味わいたい、という人にはピッタリ。野球ゲームといえばプロ野球系のゲームが多いですけど、こういう草野球的な作品もいいですよね。
リアル系の野球ゲームじゃなくて、野球の楽しさを"遊び"として昇華させたゲーム……やたらとなんでもリアルにすれば面白くなるってわけでもないですしねえ。
ライター経歴
ローリング内沢
1970年、東京生まれ。ライター、エディター、コラムニスト、ゲーム批評家。ゲーム情報誌『週刊ファミ通』、『ファミ通Wave』(ともに株式会社エンターブレイン)の編集者を経て、2000年よりフリーとして活動。得意分野はゲーム、クラブミュージック、グラフィックデザインなど。また趣味が高じて、クラブDJとしても暗躍中。
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