専用ハードなどは必要なく、セットの内容品だけで遊べるのが手軽だ。本体の「紋章ユニット」を付属のAVケーブルでテレビにつなぐだけで、あとは「ロトの剣」を手にしてモンスターたちを斬り倒してゆけばよい。あの「冒険の書」もメモリーカードとして付いてくる。
ロトの剣は全長約40cmで、伝説に忠実なフォルムになっている。プレイヤーがテレビに向かって剣を振ると本体内蔵のセンサーがその動きを読み取り、タテ、ヨコ、ナナメ斬りなど、振り方によりさまざまなアクションを起こせる。
制作スタッフはこれまでのドラクエシリーズと同様、シナリオとゲームデザインを堀井雄二、キャラクターデザインを鳥山明、音楽をすぎやまこういちが担当している。ドラクエの世界観そのままのゲームシステムには、ドラクエファンの大人も好感を持てるだろう。モンスターに向かって実際に剣を振るい、だれもが勇者気分を楽しめる本作は、子どもだけでなく大人にもぜひ遊んでほしいゲームだ。(江口謙信)