屋形船



選択肢(どれを選んでもOK)

ぼくは答えに詰まった。
「どこからもお迎えになんか来ませんよ」



選択肢(どれを選んでもOK)

ふとぼくは本当のことを言う気になった。
お七の質問にぼくは戸惑った。



選択肢(どれを選んでもOK)

「それが、何か……」
「それがぼくと杏子だとおっしゃっているわけじゃありませんよね」



夜道



選択肢(どれを選んでもOK)

せっかくの月夜がもったいなくて、ぼくは提灯を吹き消した。
せっかくの月夜がもったいない気がしたが、提灯の灯りはそのままにしておいた。



回想



選択肢(どれを選んでもOK)

それが何よりもぼくをいら立たせる。
それが何よりもぼくをみじめにさせる。



選択肢(どれを選んでもOK)

こういう反応は子供心を幻滅させる。
こういう反応にわかっていながらぞくっとくる。



地下



選択肢(どれを選んでもOK)

「なぜって、ここはぼくたちの時代よりも150年も前の時代じゃないか」
「ここは文化も常識も違う。東京とは同じ地理条件でもまったく違う空間なんだ」



選択肢(どれを選んでもOK)

「好きさ。ぼくだって」
「好きとか嫌いとかの問題じゃないんだよ、杏子」



選択肢(どれを選んでもOK)

「それは……」
「それでも、ぼくたちの歴史は変えられないんだよ」



選択肢(どれを選んでもOK)

「見せたいものって何?」
「何も見たくない。さあ、杏子急ごう。ここから出るんだ」



大八車の影



選択肢(どれを選んでもOK)

「あの男がぼくを売った?」
「あの男がぼくを売った? いや、待てよ……まさかお七が……」



分岐選択肢

「許せ、杏子!」ぼくは窓に飛び込んだ→懐かしいぼくらの時代
「だめだ、杏子、お前をおいてぼくは行けない!」→1へ





分岐選択肢

「確かに寒いな……」→別離再び
「もうちょっとの辛抱だ」→妹とふたり

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